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小林一将株式会社narifuri代表自転車に乗れる洋服、narifuriを2007年設立。

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小林一将
株式会社narifuri代表

自転車に乗れる洋服、narifuriを2007年設立。

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次の服

2010.04.19

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自転車に乗る際に機能的であるという事は、僕が洋服を作る上で重きを置いていることは間違いないのだけれども、それだけに縛られてしまうと洋服として面白みに欠けてしまうこともこれまた本当の話。僕は機能性の追求をnari/furiでしたいのではなく、自転車に乗ることで生じる洋服のストレスを少しでも無くしたいという事が僕の理想。普段着ている洋服にそれらの機能性を足したものが「らしさ」だと思ってます。
で、只今来月の展示会に向けて着々とサンプルが上がってきてるのですが、先日上がってきた1着のサンプルは困りました。モノとしてのクオリティ、機能性、たぶんデザイン性も過去最強だとサンプルを見た瞬間にわかったのですが、同時にこれは自分の生活に要らないモノだとも感じてしまいました。例えるならモビルスーツみたいな感じ。凄いのはよくわかるけど着れない。人が着ている絵が見えてこない。なので、乗車テストされずお蔵行き。残念だけど、同時になんでそんなもん作ったんだ?っていう自分にショック。うすら自分の大好きなブランドに似ていたのでなおさらバイバイ。


それはそれとして、自転車に乗ってる時に快適な洋服は、そうじゃない時でも快適なんじゃないかっていうのが次の展示会のテーマ。だからこそ機能性は表に出てないほうがより良い気がします。自分のワードローブに違和感なく入れられるもの、でも快適。洋服の機能性ってあんまり行き過ぎると着れなくなっちゃうので、バランスが大事かなと。スニーカーってある時期すごく未来的なデザインに行ってたけど、今あんまり見ないし。多分そういう事なんじゃないかなあ、と。ただ、ストレッチが効いたパンツを穿くと、それ以外穿けなくなる事は覚悟しないとかもしれません。

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