HOME  >  BLOG

Creator Blog

オノ セイゲン空間デザイナー/ミュージシャン録音エンジニアとして、82年の「坂本龍一/戦場のメリークリスマス」にはじまり、多数のアー ティストのプロジェクトに参加。87年に川久保玲から「洋服が奇麗に見えるような音楽を」という依頼により作曲、制作した『COMME des GARCONS / SEIGEN ONO』ほか多数のアルバムを発表。Photo by Lieko Shiga

RECORDING, SOUNDS and ENVIRONMENT

オノ セイゲン
空間デザイナー/ミュージシャン

録音エンジニアとして、82年の「坂本龍一/戦場のメリークリスマス」にはじまり、多数のアー ティストのプロジェクトに参加。87年に川久保玲から「洋服が奇麗に見えるような音楽を」という依頼により作曲、制作した『COMME des GARCONS / SEIGEN ONO』ほか多数のアルバムを発表。

Photo by Lieko Shiga

Blog Menu

最先端技術。音の問題はすべて解決!(その1)

2011.11.15

このエントリーをはてなブックマークに追加
追記
こちらもどうぞ。



ネタはかなりあったのだが、すっかりブログ更新ができなかった。
と言うのも、とあるベンチャー企業ののすごい最先端技術(MADE IN JAPAN)で、今までの空間音響の常識をくつがえすプロダクツ『AURAL SONIC』が完成し、その技術発表の準備にかかりっきりだったため。

何がすごいって、例えばクラブでも音が悪いというか、部屋が響いちゃってるとかありますね。既存の技術なら工事をしないと治らないような、状況でも『AURAL SONIC』は、ある程度の面積に貼付けるだけで解決できる。もちろんむやみややたに貼付ければいいわけではなく、現場を見て(音を聴けば)改善すべきスポットがわかるのだが。

フイナムには、DJをやってる方、ミュージシャンも多いかと思うので、ちょっと専門的な話をすると、よくあるソネックスとか厚手のグラスウールなどの吸音材料では、30〜40センチの厚さ分必要なところを『AURAL SONIC』では2センチほどで解決できてしまう。

さらに!既存の吸音材では「低音」を吸収できるものはなかった。プロ用のスタジオなどでは1〜3メートルほどの吸音層をスタジオの周りに作ったりするので、その分だけ部屋の容積は半分近くにもなってしまうことになる。これが『AURAL SONIC』では貼付けるだけ。大がかりな防音工事が不要。

さらに(信じられないだろうが)専門的なことを披露すると「定在波」を無くしてしまう。部屋の大きさ(一番長い壁と壁の距離)によって、その空間で再生できる最低周波数には限界があった。『AURAL SONIC』は全体域に渡って壁からの反射がなくなるので、部屋のモードの問題も解決してしまう。

レストラン、カフェ、バー、ホテル、学校、ショップ、自宅、けっこういいスピーカー入れたのに、そんなにいい音していないという場合は、ほとんどが部屋の空間音響の問題である。病院、老人ホーム、幼稚園、会議室、響きが悪いがために会話が明瞭に聞きとりにくいという問題も解決できる。この先の実験は、高速道路や空港の騒音壁や街工場である。

今日は公開できないが明日以降は詳細を載せられるかな。
興味ある方は、幕張のInterBEEでのプレゼンテーションにどうぞ。
http://www.inter-bee.com

PRESS_V.2.1.png