RECORDING, SOUNDS and ENVIRONMENT
オノ セイゲン
空間デザイナー/ミュージシャン
録音エンジニアとして、82年の「坂本龍一/戦場のメリークリスマス」にはじまり、多数のアー ティストのプロジェクトに参加。87年に川久保玲から「洋服が奇麗に見えるような音楽を」という依頼により作曲、制作した『COMME des GARCONS / SEIGEN ONO』ほか多数のアルバムを発表。
Photo by Lieko Shiga
最先端技術。音の問題はすべて解決!(その3)
2011.11.25
AURAL SONIC: A presentation by Seigen Ono_01
空間音響の常識をくつがえす片岡教授による世界初の発見、開発により「オーラルソニック」が完成しました。私が知っているどんな吸音材よりも強力に効きます。
AURAL SONIC: A presentation by Seigen Ono_02
こちらはギター用、ベース用の専用ボックス。まだ試作中ですが。これなら自宅録音でもリアンプできます!またInterBEEのブースでも内側から「AURAL SONIC」で囲っていたのに気がついたかと思いますが、外への音漏れが(天井が空いていたのに)すごく小さくなります。そのため、中でデモをしていたのに気づかずに、外から見ると内容が判らぬまま人だかりになってしまいました。お気づきのように部屋全体を内側から「AURAL SONIC」で囲うことにより、外部への音の漏洩が漢和されます。
これはわずか90cm X 90cmの軽いソフトな「オーラルソニック」です。掘削機の全部を覆ったわけでもない、たったこれだけの面積をさっとさえぎるだけで、無指向性の騒音計で115dBから97dBまで落とすことができるのです!
わずか1インチ以下の厚さで、指先で持ち上げられるほどの軽さ。スピーカーと背面の壁、左右スピーカーの間、床、壁、もちろんスピーカーの反対側の壁。ほんの2-3枚置くだけで、空間定位が見違えるように明瞭になります。コンソールや機材ラックの反射、ニアフィールドモニターとコンソールの間のフラッターもまるで問題はなかったようになります。
AURAL SONIC: A presentation by Seigen Ono_06
これほどまでの吸音/遮音が可能であることは、マイクロホンのかぶりなども完全に取り除くことができます。ただしその方向から来る音だけをカットしますので、こんな近い距離で置いた無指向性のマイクでも完璧なステレオイメージを収録できます。またライブ収録でよくあるピアノのマイクへのドラムのかぶりなども「オーラルソニック」のスモールパネルで簡単に解決できます。.