夏の夜話。 - シックスセンス（シガ アキオ）

　中学んときに親父がボクの部屋を改築してくれる（勉強部屋という名の悪さ部屋に）ってんで、工事のあいだ、しばらく両親と同じ部屋で寝ていたことがある。

　
その日の夜も、いつも通り部屋の端っこに敷いてある布団に潜り込んだ。そこは部屋の四隅の角で、体の右側はすぐ押入れ、頭の上は廊下へ続くドア、というポジションだった。

すると深夜金縛りにあった。今でもたまにあるけれども、それはだいたい体が極度に疲れて、頭だけが冴えてるとゆー状況で起こるから、もう慣れっこだ。だけどその日のは違った。

キーンて耳鳴りがして体が動かなくなる、てとこまではいつも通り。でも様子が変で人の気配がする。もちろん隣では両親が一緒に寝てるのだが、その気配はボクの体の右側。つまり体がくっつくくらいの隙間しかない押入れとボクとの間に人の気配があった。

で、それがボクの体に抱きついてきた。ボクの右腕に彼女の両腕、右足に両足が絡みつく。怖くて目も開けられないが何故か女の子だとわかる。それも中学生のボクよりもまだ全然小さな女の子。

だけど不思議とホラー映画のような殺気ではなく甘えたようなそんな感じだった。だからボクは妹が寝ぼけて抱きついてんのかと思い、我慢できずに気持ち悪るっ！と体を振りほどいた。するとその子は廊下をドタドタと音を立てて逃げてった。もちろん頭の上の廊下へ続くドアは閉じたまま。

怖い話第２弾、すこし涼しくなりました？もちろんマジ話です。

しかし、いままでで一番の恐怖体験とゆーのは、昔の彼女に携帯メモリーを書き換えられたこと。今週号のフイナムの右近さんのコラムにもあるように、携帯文化になってから電話番号を覚えることをしなくなった。その結果の惨劇、、、。それは元カノがボクの携帯の目ぼしき女の電話番号を全て自分の番号に書き換えちまうとゆー大胆、且つトリッキーな作戦だった。とーぜん知らずに電話すれば自動的に彼女に繋がっちまう仕組みでして、、、あとはご想像通り。その瞬間別れを決意しました。
みんなチェックされてませんか？

ニューハーフという単語は桑田佳祐氏が考えたって知らなかった。

「死ぬということの覚悟は、これほど強いかと思う」？強さがあれば生きていけると思う。