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MUROが手掛けるジェームス・ブラウンの名曲ミックス!

2013.05.31

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2013年に生誕80周年を迎えた"ミスター・ダイナマイト"こと、故ジェームス・ブラウン。彼を愛してやまないDJ・プロデューサー"KING OF DIGGIN'"MUROが満を持してノンストップミックス「DIGGIN' JAMES BROWN」をリリース。永遠の名曲から今や手に入らない貴重な音源を、いつものMURO節でたっぷりと聴かせてくれる。この1枚でジェームス・ブラウンがかならず好きになるはず。語り継がれる決定盤だ。

Photos_Daisuke Mizushima
Edit_Masaki Hirano

MURO
"KING OF DIGGIN'"として世界にその名を馳せるDJ/プロデューサー/ラッパー。1980年代後半から活動し、日本におけるHIPHOPカルチャーを根付かせ、日本語ラップの"改正"を唱えながらシーンを進化させている。これまでクラシックとなる楽曲やミックスを多数リリースし、国内のみならず世界中のアーティストからその音楽知識の深さに定評を得ている。2011年5月にセレクトショップ「DIGOT」を渋谷ファイヤー通りにオープン。www.digot.jp

「ジェームス・ブラウンもラップというジャンルを確立した1人。」

MURO: 前に取材していただいたのって何のときでしたっけ?

-あのときは「DIGGIN' FOR BEATS」でした。あれが去年の12月だったので、もう5ヶ月前になりますね。3月に「DIGGIN' P-VINE」、4月に「DIGGIN' SALSOUL BREAKS」とリリースが続いて、ついにJBが来たか! と、ちょっと興奮気味です。そもそもジェームス・ブラウンの曲に出会ったのはいつごろだったんですか?

MURO: たしか中学校くらいに観た『ロッキー4』だと思います。「LIVING IN AMERICA」ですね。

―ジェームス・ブラウンと言うと、やっぱりそのイメージが強いですよね。

MURO: しかも、ちょうどパルコか何かのCMに出ていて、ポスターにもバーンとアップで出ていて、わざわざ剥がしに行ったりとかして(笑)。

―MUROさんはジェームス・ブラウンに会ったことあるんですか?

MURO: ないですね。90年代にライブを1回だけ観たことがあります。とにかくすごかったですね。FUNKとかHIPHOPといった枠にくくれない偉大さというか、マントショーひとつとってもかっこよくて。いま振り返ってみても、自分が見てきたのって70~80年代の一部だけで、60年代ももちろんあるし、シングル盤から集めてたとしたら相当な歴史だなと思います。

―中でもいちばん思い入れのある曲はありますか?

MURO: やっぱり入りが映画のサウンドトラックだったんで、『Black Caesar』の「DOWN AND OUT IN NEW YORK CITY」です。ラップをやってたころにライブでも使ったりしてたんで思い入れがありますね。

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―1人のアーティストの曲だけでミックスしていく難しさみたいなものは?

MURO: 純粋に自分が聴いてきたものであれば楽しみながらできますね。特にジェームス・ブラウンは、いろんなことの基準になっている人なので、2枚組のボリュームでもできちゃったりします。例えばファミリーだったり、プロデュースのくくりだったりすると際限なし作れると思います。ただ、今回は生誕80周年ということもあって、ジェームス・ブラウン名義にこだわったというのはありますね。

―なるほど。ということは、制作の手順も普段のミックスとあまり違いはないんでしょうか?

MURO: あまり変わらないかな。部屋の中でレコードを出して1回効き直して、変な話し1軍と2軍や、インストとボーカルを別けたりしていって、例えばイントロがいいなと思ったらそこから組み立て始めたり。この曲は早くみんな聴かせたいなと思うようなハイライト的なものがあれば、その前後を考え始めたり。進め方はいつもと同じかもしれないです。

―HIPHOPとジェームス・ブラウンは、深い関わりがあると思いますが、MUROさんなりの考えを教えていただけますか?

MURO: キャリアの後半の方ではラップもやってるんで、僕はシュガーヒルギャングと同じでHIPHOPだなと思います。マイアミのレーベルで出した曲に「RAP」って入ってるものもありましたし。ラップというジャンルを確立した1人なんじゃないかなと思います。

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