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Ken Kagami Presents Three Strange Artists VOL.2 第2回・加賀美健がナビゲートする、ストレンジなアーティストたち。

2013.04.19

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「ギャラリー ドア」はどこへ向かうのか。

-ちなみにおつゆちゃんはどういったキッカケで作品作りを始めたんですか?

おつゆちゃん: 失恋ですね。失恋して、自殺未遂を繰り返して、フラれた彼女にストーキングして、ノイズミュージックを好きになって。とにかく精神的に病んでいったんです。それまでは大手広告代理店を目指すような典型的な優等生だったんですけど、180度変わってしまった(笑)。そこから自分と向き合った作品を作るようになっていきました。

-......(ドン引き)。

加賀美: おつゆちゃんの作品も、かなりヤバイ。コラージュや実際に被れるマスクを作ったり、はたまた素顔を出してAKB48の峰岸みなみの謝罪動画を真似してみたり。作品のバランスがハチャメチャ。ジャンルを特定しにくいというか。それでいて毒々しく、なおかつキャッチー。

-こうやって改めて話を伺うと、とんでもないアーティストをピックアップしていますよね。

加賀美: こういった作家を選ぶのも瞬発力なんですよね。「ヤバイ!」と思ったら、すぐにお願いする。もちろん話をして理解が深まることもあるけど、一瞬のインパクトが大事。作品さえ良ければ、説明なんていらないと思っていますからね。

-そういった瞬発力は日常生活にも及んでいますよね。

加賀美: テレビを見ていても、町を歩いていても「ヤバイ!」と思ったモノは僕にとってはすべて同列ですからね。アナウンサーの髪型も、壁の落書きも、それこそ彼らの作品も、すべてがアートとしてヤバイ。ただ、どういうわけか美術界は説明を求めすぎる傾向があるんですよね。

-ちなみに若い作家に展示をお願いする理由はありますか?

加賀美: 僕と同世代となると、商業的にならざるえないじゃないですか、生活もありますから。むしろ僕が求めているのは、純粋に衝動的に作品作りをしている人たち。となると、必然として僕より若い世代になってくる。しかも、世代が異なると文化が違うから、思いもよらない作品を作っているんですよ。でも、正直なところ年齢はそこまで気にしていません。「ヤバイ!」と思ったらすぐ動くので。

-なるほど。それでは最後に今後のエキシビションの予定があれば教えてください。

加賀美: 予定は不定期なので。というよりも、やりたい人は是非お店に来てください。

-お店というよりもクリエイティブスポット的な役割を担うようになってきましたね。かなりカオスではありますが。

加賀美: そもそも僕はアートに限らず意味の無いものに惹かれるので、なるべくしてなった、とも言えます。というわけで、今後も無意味な作家さん、作品を大募集!! 意味なんていらないよー!! 説明なんていらないよー!!

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