NITRAID Presents A.N.T.I.
2011.09.22
―今作に出演することになった経緯を教えて下さい。
SF:映像作品『東京激坂百戦』をリリースした2010年の8月頃に、〈ナイトレイド〉のJF**Kくんが『RAIDBACK』の次回作に向けて動いていたんですよね。それで「次はストリートを融合した映像を考えてるから、ピストの映像も絡めたいんだよね」と。それなら作品に向けてテーマを考えて一緒に作っちゃおうよ、という流れですね。
―〈ナイトレイド〉というブランド、チームに対して、どのようなイメージをお持ちでしたか
SF:細部にまで気を配って妥協を許さない姿勢にいつも勉強させてもらっています! チームは個性の強者揃い。見ていて刺激的ですね!
―そのうえで、今回はどういった役割を担い、どういったものを表現しようとしたのか教えて下さい。
SF:「F.E.S.S.」としては、走りを中心に浅草の雷門から渋谷の「AGITO(※ナイトレイドのショップ)」までをクルーズしたんですよ。自分らにとっては東京の街そのものが遊び場。複雑な地形や交通事情もふまえて、東京を表現してみました。
―撮影するうえで大変だったことを教えて下さい。
SF:作品を見てもらえばわかるんですけど、あの人数での走りに、覆面、なかにはふんどし姿もいるっていうのは、それだけで職質ものですからね(笑)。それを回避しながらの撮影はかなり大変でしたよ。とはいえ、その経験のおかげで、ふんどしを守る連携プレーにはかなり磨きがかかりましたね(笑)
―完成品をご覧になった感想を教えて下さい。
SF:すぐリピートする!! という感じです。
―ご自身にとっての今作の見所を教えて下さい。
SF:ジャンルは違うけど、それぞれの楽しみ方やクリエイトの仕方に注目ですね。
―これからご覧になる方にメッセージをお願いします。
SF:ここまでストリートをカバーしたDVDは初めてじゃないですかね?! 絶対に見てほしい! コピー厳禁ですよ!!
SF (Sakae Furuyama)
Far East Smokin' Skidderz、FESSTKO design&direction、Cenrigan Headquarter CEO。東京ストリートを舞台にピストで激坂を攻めまくる映像作品「東京激坂百戦」をプロデュース。またF.E.S.S.のメンバーと始めたアパレルブランド「FESSTKO」のデザインやディレクションも努める。
www.fesstko.com
―まず2作目を出すことになった経緯からら教えて頂きたいのですが。
JF**K:なにしろ1作目である『RAIDBACK』の反響が大きかったので、自然な流れで次回作を作り始めていった感じです。リリース後には若いライダーも加入したり、BMXとかピストのライダー、バスケットボーラーの方々とも繋がって。前作に賛同してくれた方々がたくさんいて、これはもういけるとこまでいってみようと(笑)。
―1作目の評判が良かったからこそ、プレシャーもあったのでは。
JF**K:とにかくこの人はヤバいなって思う人がいろんなジャンルにいたので、その人達をどうパッケージしたら面白いかを上手く組み合わせていった感じですね。だから、プレッシャーというよりも、「よりヤバいものを」と楽しみながら次回作の構想を練っていきました。それと、演者だけではなく、フィルマーの方々からも賛同していただいて、技術的な部分でも選択肢が増えていきましたし。作っている自分自身も、期待している部分の方が大きかったですね。
―確かに映像が格段にグレードアップしています。
JF**K:ビデオがアナログからHDに移行し始めたタイミングというのも、映像のクオリティアップに繋がりましたね。特にオープニングは必見です。それと音楽のディレクションをして頂いたMacka-Chinが作り出してくれたトラックとアートディレクションして頂いたEIGHTのアートセンスがピタりとハマっているんですよね。さらに今作のメインフィルマーHIDEの編集スキルとMURAKENの撮ってくれた力強い写真があと押ししてくれてますね。
―撮影するうえで大変だったことを教えて下さい。
JF**K:長い期間で撮影するので、怪我があったり、一人一人のモチベーションも個々に波がでてきたりするので、彼らのモチベーションを保ちつつ、スケジュールを進行していく。その辺の駆け引きは大変でした。
―トレーラーの公開後、周りの反応はいかがですか。
JF**K:今作はスケートだけじゃないんだっていう驚きを感じてくれてるみたいで、嬉しい結果ですね。『RAIDBACK』以降の繋がりを自然に形にできたし、受け入れてもらえたのかなと。
―ご自身にとっての今作の見所を教えて下さい。
JF**K:そうですね。ストリートっていうフィールドで撮り続けたドキュメント映像集という ところですね。それぞれ乗る物や使うものが違うなかで、アクションとして何か共通点があるっていう。そこがポイントになってるんじゃないかなと思います。難易度の高いスケートスポットとか、ディフェンス力の高いプレイヤーが前に立ちはだかるとかそういう状況のなかで、本能が剥き出しとなってプレイに表れる。そこに潜在能力を上回るスキルと華麗なメイクがいきなり飛び出してくるっていう。ものすごくリアルな感覚。ストリートで育ってきた人にしか出せないセンスってのが光ってると思います。様々なそのスタイルと強い個性を持ったキャラクター性に注目して欲しいです。
―これからご覧になる方にメッセージをお願いします。
JF**K:1つでも何か光るものをみつけてもらいたい。何か行動を起こすキッカケになるような。それとさまざまなカルチャーがクロスオーバーするような役割を、少しでも担えたら嬉しいですね。実際、僕が育った街では公園に行けば、スケーター、BMX、ラッパー、DJ、ダンサー、レゲエの人も自然に触れ合っていたんですよ。そういった関係への接点になれたらなって思いますね。
―ちなみに次回作は?
JF**K:もうそれ聞いちゃいますか? また何か形に出来たらいいですね。
JF**K
『A.N.T.I.』のプロデューサー。トータルディレクションを担当。ブランド〈ナイトレイド〉のプレス及び〈ナイトレイドSB〉のマネージャーも務める。
www.nitraid.com
www.vimeo.com/user1392113