HOME  >  FASHION  >  FEATURE

FASHION_FEATURE

  • OLD
  • NEW

「33DREAMS」で、ファッションピープルの"夢"が叶う! Vol.2

2012.03.10

このエントリーをはてなブックマークに追加
as-main-2.jpg

〈アシックスアメリカ〉が企画したランニングシューズ「ASICS33」が、日本に逆輸入という形で初上陸。それを記念し、2月2日から5月5日までの期間限定で"アメリカで活躍することを夢見る人たち"を応援するプロジェクト「33DREAMS presented by ASICS33」がスタートしました。

画像または動画と333文字以内のコメントをサイト内に入力、あとは自分が該当するジャンルを「スポーツ」「ファッション」「エンターテインメント」「ビジネス」の中から選ぶだけ。高橋尚子、DJ KAORI、津田大介、大沼久美子など、各業界の著名人で構成する審査員がそれぞれの"夢"をプロの視点で厳正に審査してくれます。最優秀賞には333万円の夢軍資金が手に入るチャンス!

せっかくなのでフイナムでも、ファッション界で夢を追いかける人たちに応募してもらうことにしました。続いては若かかりし日に思い描いた夢を実現し、あらたな夢を描く2人をフィーチャーします。

Photos_RINTARO
Edit_Ryutaro Yanaka

1.小木基史
2.小野田 史

まず1人目は、大人気企画「Chasing Poggy!!」でもお馴染み、UNITED ARROWSのバイヤーとUNITED ARROWS & SONSのディレクターを兼任するPoggyこと小木基史氏。意外だった過去と、スケールの大き過ぎる"夢"を語ってくれました。
ファッションのもっと先を考えたいんです。

―ではまず、若かりし日の夢を聞かせてください。

小木 "Poggy" 基史氏(以下Poggy/敬称略):中学生や高校生くらいのときはミュージシャンになりたくて、Sex PistolsやTHE BLUE HEARTSのコピーバンドをやってみたり、本気でバレーボールの選手を目指したりしましたけど、長続きしなくて。それで好きだった洋服に傾倒して、当時フェミ男(※フェミニンな格好したスタイル)にチャレンジしたり、時代に流されて、いろいろ経験しました。その後、裏原宿カルチャーに出逢って、地元・北海道から東京に出たいと思い、上京してユナイテッドアローズにバイトで入りました。

as-poggy001.jpg

―ユナイテッドアローズに入った当時の夢は?

Poggy:最初の面接で「君は何になりたい」と聞かれて「藤原ヒロシさんみたいになりたい」と答えました(笑)。その後、現実に直面して「まずはバイトから社員へ」と目標を持ち、現ビューティー&ユースの酒井の力添えでプレスにまでなることができました。プレスになると、バイヤーに同行して買い付けに行ったりして、今度は「お店を始めたい」という夢を持つようになりましたね。

―それで(ユナイテッドアローズの)ラボに応募して、青山に「Liquor,woman&tears」をオープンさせるわけですね。一度、ここで思い描いた夢が叶うわけですが、そこで新たな夢は生まれましたか?

Poggy:「お店を増やしたい」と思いましたね。世界でも有名になるようなお店にしたい、と。力至らずで閉店してしまったんですけど...。

as-poggy9.jpg

―ただ業界に与えたインパクトは大きく、後にUNITED ARROWSのバイヤーとUNITED ARROWS & SONSのディレクターという現職に就いてみて、夢はどう変化しましたか?

Poggy:今も常に「お店をやりたい」っていう気持ちはあります。ただ、単発的にいろいろチャレンジしてでは結局立ち消えてしまうので、きちんと根付くことを実践したいですね。

―具体的に聞かせていただけますか?

Poggy:自分はストリートで育ってきて、裏原宿の影響を受けてきたんですが、あの方々は世界でも評価を受けていますよね。僕らはストリートの人たちがジャケットを着て、ジェントルなスタイルに興味を持つような手助けをしたい。それが世界に広がっていって欲しいという想いがあります。

as-poggy003.jpg

―そのために、自分が取り組んでいることはありますか?

Poggy:ありがたいことにメディアの方々が協力してくださるので、そこを活用させていただいたり。バイヤーというポジションを最大限に活かして、世界で発信された情報を正確にお客様に届けたり、繰り返し繰り返し伝えていくことですね。ファッションにおいては、日本から発信している部分もありますが、最近日本はアジアのリーダーではなくなってきている気がしますし、シンガポールとか新たなパワーをヒシヒシと感じるので。そういう方々と力を合わせてアジアとして、アメリカやヨーロッパへ発信していきたいんです。まだ、残念ながらそういったコネクションがないので、作っていきたいと思っています。

―それは、フィールドを世界へということですか?

Poggy:はい。ニューヨークなどにお店を出したいですね。王道でいくならSOHO、それか10年前のローワーイーストサイドのような次に新しい何かが生まれそうなエリア、ちょっと前のロンドンでいうショーディッチのような。あっ、パリもイイですね。

―そこでは、どんなモノを取り扱いたいですか?

Poggy:パリだと、colette以外に日本のブランドを扱っているお店って、実は少ないんですよね。そう考えると、日本のブランドをまとめて世界に紹介するようなお店にしたいですね。さらに発展して、そこにアジア発信のブランドも並べられるようになったら面白いですし。ここからは本当に夢みたいな話なんですが「無重力のフィッティングルーム」を作りたいんです、NASAと協力して。いまのテーラードジャケットやトラッド、IVYなんかのファッションって重力があるから、こうなったと思うんです。それが、もし無重力になったら、どうなるのか? っていう疑問があるんです。だから、今日のような格好で月に行ったら、どうなるのかも実証してみたいんです(笑)。

as-poggy002.jpg

―とんでもなく壮大な夢ですが、面白そうですね。

Poggy:小さい頃って無茶苦茶な夢を描いていたと思うんですよ。でも、歳を重ねて、いろいろ経験すると夢自体が現実っぽくなり過ぎてしまって、もっと壮大に考えたいなって。ファッションでは「トラッド回帰」みたいに言われて、かつての良いモノを"今"と結びつけて新しく提案するスタイルが流行していますが、自分は「宇宙」とか、もっと先のことを考えて提案していかなきゃと思っているんですよ。今後必ず、宇宙を視野に入れた展開がなされていきますよね、そのときのファッション提案は誰がしていくのかは気になっています。

―では、結果まとめると333万円を手に入れるために描いた夢とは?

Poggy:壮大な夢の方で! 333万円は、今日のような格好で月に行ったら、どうなるのかの実験資金にさせていただきます。

「33DREAMS presented by ASICS33」応募作品とコメントを紹介
将来、宇宙でのファッションが不可欠な時代がやってくると思います。だから無重力のフィッティングルームがある店が作りたいんです。重力がない空間で、ジャケットを着るような今のメンズファッションは、どうなるのか? それを実証するために、まずNASAの門を叩く資金にします。
poggy-dream-.jpg

as-poggy.jpg 小木 "Poggy" 基史
Motofumi "Poggy" Kogi

ショップスタッフ、プレスを経て、2006年にリカー、ウーマン&ティアーズを立ち上げる。現在はユナイテッドアローズのバイヤーと原宿本店 メンズ館のディレクターを兼任。

1  2

FASHION FEATURE TOP

  • OLD
  • NEW