バーニーズ　ニューヨークが惚れた、ロウマスタープロダクトのモノ作り。 - page2 - FASHION FEATURE

―その他に別注アイテムのポイントとなるようなところはありますか。

柳楽："ドレススタイルにもマッチするもの"というのは、裏テーマとしてありますよね。といっても、バリバリのドレスは厳しいですが（笑）。

―今日スナップをさせていただいた方々のなかにも、スーツやジャケット、シャツスタイルに合わせている方も多くいました。

柳楽：僕もこれは毎年使っているのですが、本当にどんな格好にも合わせることができるんですよ。それでいて、とてもラクですよね。外れないし。重宝していますね。

―完成したアイテムを見た周囲の人々の反応は？

柳楽：まだサンプルが上がったばかりで、〈ロウマスタープロダクト〉さん側には見せていないんですよ（笑）。でも、完成までに3回程試作して、何度も作り直していただいて......（笑）。

―具体的に詰めていった部分というのは？

柳楽：まずシルクの入り方なのですが、最初は糸に混ぜていたり、部分的に入れていたり、どれもしっくりこなくて。最終的には斑に入っている形に落ち着きました。結構手間をかけてつくってもらいましたね。やっぱり糸に混ぜることでシルクの光沢が失われちゃうのは嫌だったので。

―要求には確実に応えてくれたわけですね。

柳楽：作り手の方々は良く知っていますよ、本当。やっぱり、ああだこうだ言っても必ず応えてくれますからね。

―ファクトリーブランドの魅力のひとつですよね。彼らと別注をすることの魅力というのは他にどのような点が挙げられますか？

柳楽：今回〈ロウマスタープロダクト〉と一緒にやっていて面白かったのは、単にモノの話に終始するのではなくて、その先にあるスタイルの話から始まっているということなんです。別注モノというと、どうしてもアイテムに走ってしまいがちですから、そこが一番の違いですね。

―ちなみに、このスヌードを自分のコーディネイトに取り入れるとしたらどのように着こなしますか？

柳楽：先ほどドレススタイルとか言っておきながら、今日はがっつりカジュアルなんですけど......（笑）。でも、一番ハマるのは少しカジュアルにくずしたときのコーディネイトかな、と。とはいえ、スニーカーだけでなく革靴でもいけますし、今季であればツィードのジャケットなんかにも合わせられますしね。

―女性の方ならショールにしても使えますし、そういった意味ではほんとに守備範囲が広い。

柳楽：レディスのフロアでは展開予定はないんですが、もともとメンズのフロアにも女性のお客様は多いですし、今回そういう提案をスナップで出来ているというのも大きいと思います。

―ギフトとしてもいいですし、カップルで兼用なんていうのもいいですよね。

柳楽：うちも兼用しています（笑）。嫁も使っていますからね。

―〈ロウマスタープロダクト〉と、今後やっていこうと考えていることはありますか？

柳楽：例えば、このニット帽なんかもスヌードにもなりますし、こういうアイデアっていうのはなかなか出ないですからね。ワンアクセント加えるということは、僕のアイデアだけではなかなか出て来ない。やっぱり、プロダクトに長く関わっている人たちのアイデアというのは秀逸ですよね。そういった意味では、アクセサリーというだけですでにワンポイントなんだけど、そこにさらにワンポイントあるアイテムを作っていきたいなと思ってます。

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