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150年の歴史を誇る 極上の帽子ボルサリーノの魅力を探る。

2011.11.25

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大人にしか買いにくかった印象の〈ボルサリーノ〉を、世に浸透させる大きな役割を担ったと言っても過言ではない帽子専門店〈CA4LA〉。そのクリエイティブディレクターであり、自身も〈ボルサリーノ〉信奉者である秋元氏に、その魅力を語って貰った。直営店かと見紛う程ラインナップが充実し、氏が〈ボルサリーノ〉をより多くの人に知って頂くためにオープンさせたと語る、CA4LA表参道店にて訊く話には説得力があります。

CA4LA表参道店は 〈ボルサリーノ〉のために!?

―秋元さんが、ファーストボルサリーノを購入したのはいつですか?

秋元信宏氏(以下秋元/敬称略):この会社に入って 1年経ったぐらい、27歳のときですね。販売員としてバイトで入社して、〈CA4LA〉が立ち上がるとともに本店に移動。それから社員になって本社勤務に、という流れの中で買いましたね。

―そのときは、どういった基準で選ばれたんですか?

秋元:¥50,000くらいのモノを選んだのですが、高級車を買うくらいの意気込みでした。自分が帽子を扱う仕事をして、多くの帽子に触れる機会がある中で「こんなに美しい帽子があるんだ」と憧れはつのる一方で。フェルトの素材とか発色とかも含めて、もう別次元でしたからね。

あと、この"変わらない"普遍性って今の時代では相当難しいことで。売れるものに特化してしまうのが当たり前になっているのに、作り方や素材も変わらないっていうのは本当にスゴいと思いますよ。もう何物にも替えられないし、100年くらい前の昔のヒトたちと同じモノを共有できる喜びというのも〈ボルサリーノ〉にしかできないでしょうからね。

―となると、結構ハイペースで増えていったんですか?

秋元:いや、さすがに(笑)。自分へのご褒美ということで、年1個くらいで追加しています。欲しくなるんですよ、やっぱり。

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―選んでいる基準は?

秋元:最近、発色の良いカラフルなモノを買うようになっていますが、あくまでもクラシカル。シックなカラーをベースに選んでいますね。ここに並べた私物のように発色の良いモノは、一時期作っていなかったんですが、〈CA4LA〉の10周年のときにブルーのハットを作っていただきました。

―キレイな色ですね。売れ行き的には、いかがでした?

秋元:スゴく良い動きでした。300個限定だったんですが、瞬く間にという感じです。

―今さらながら欲しくなる色ですね。ちなみに〈CA4LA〉では、どういったお客さんが〈ボルサリーノ〉を購入なさいますか?

秋元:基本的には30~40代の方が中心ですが、ここ数年は若い世代も。いまだと美容師のお客さんも多いですね。〈ボルサリーノ〉のロゴ入りをかぶるのがステータスになっているようで。〈ボルサリーノ〉の魅力っていうのが若い方にも浸透してきているように感じます。余談ですが、中折れの帽子を「ボルサリーノ型」って呼んでいるお客さんもいるみたいです。

―そんな若い層のお客さんには、どの辺のモデルが人気ですか?

秋元:ツバが短いモデルは かぶりやすさも手伝って動きは良いですけど、今年はツバが長いモデルも人気になってきています。コレクションブランドの影響もありますし。

―他のインポートブランドも展開している中で、〈ボルサリーノ〉の魅力とは?

秋元:これだけラインナップしているという充実具合を見て貰ったら分かるように、このCA4LA表参道店の2Fは〈ボルサリーノ〉をより多くの人々に知って頂くために作ったと言っても過言ではないんです。

元々は自分が大好きだったので、test,の2階をラボ的にスタートさせて。8年続けて良い評価も頂いたので、〈CA4LA〉でも大々的に打ち出していこうという。こういう風に〈ボルサリーノ〉を扱えるのは幸せかなとすら思っています。

それと、〈ボルサリーノ〉はスーツに合わせるだけじゃなくてカジュアルにもマッチするし、普遍的なのでいつまでもかぶれる。そこが、このブランドのスゴさだと思いますしね。

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―地方も含めて、すべてのお店で扱っているんですか?

秋元:もちろんです。ショップ店員は口を揃えて「絶対入れて欲しい」と言ってくれますし。帽子を扱う会社として欠かすことはできないかなと。

―スタッフの所持率は?

秋元:メンズスタッフはみんな持ってますし、入社したてのスタッフも必ず「欲しい」と憧れを抱いています。

―これだけ豊富に買い揃えて、次に狙っているモデルはありますか?

秋元:狙っていると言うか、また作らせて貰いたい(笑)。来年15周年なので。

―(笑)。それはさておき、いますぐに買い足すとしたら?

秋元:この、形で遊べるボーラー、それとこのピンクが欲しいですね。こんな色のハット、見たことないでしょ? あと、このパープルのリボンが付いた、色の組み合わせがキレイなモデルも狙っています。

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左)「新しい形で、ボーラーとしてもアレンジしても かぶれるのが魅力です」
¥52,500
中)「直営店でも扱わないんじゃないかっていうピンクは、ぜひ持っていたいです」
¥53,550
右)「この色合わせがたまらない。この辺の感覚が〈ボルサリーノ〉ならでは」
¥52,500

―玄人ですね(笑)。では、初心者のお客さんに勧めるなら?

秋元:最初はツバが短い方がかぶりやすいので、この辺のモデルですね。あと毛足を長めに仕上げているのもオススメです。

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左)「このオーソドックスなのは、一家にひとつぐらい持っていて欲しいですね」
¥37,800
中)「左よりは若干ツバが広めで、この辺のカラーリングも合わせやすいです」
¥53,550
右)「毛足の長いのも新鮮な表情になるし、上品に見えるのでオススメですかね」
¥39,900

―最後に、これからも〈ボルサリーノ〉を買い続けますか?

秋元:はい。お爺ちゃんになっても買い続けていると思いますよ。

borsarino_3_prof.jpg 秋元信宏
Nobuhiro Akimoto

販売員アルバイトとして入社後、コーディネーターを経て CA4LA/test, のクリエイティブディレクターに就任。さまざまなコラボやブランディングなどを手掛ける。〈ボルサリーノ〉を筆頭に、ハットというアイテムを世に広めた功績は大きい。1968年生まれ。

CA4LA ショールーム
住所:東京都渋谷区神宮前1-8-14
電話:03-5775-3433
www.ca4la.com

CA4LA 表参道
住所:東京都 渋谷区神宮前4-29-4
電話:03-3497-3163

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