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注目のファッションビル「ルミネマン渋谷」をスタイリストと編集部員が徹底検証!

2011.08.31

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スタイリスト/『KINARI』編集長・彦根泰志の場合@ルミネマン渋谷2F
個性派ショップからアメカジの王道、サブカル色の強いお店まで。
東京の「今」を知ることができる、ルミネマン渋谷2F。
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というわけで2階へ移動。担当も高橋ラムダさんから彦根泰志さんへとバトンタッチ。彦根さんは、スタイリストとしてのみならず雑誌『KINARI』編集長として活躍する注目人物。編集業をも営む彦根さんが、どのような視点でルミネマン渋谷2Fを巡っていくのか、同業者としてすこぶる気になります。
MSPC PRODUCT_バッグの専門店にて、グッドミュージックに出会う。
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(左)クラシックなデザインと渋いカラーリングが特徴のショルダーバッグ(¥27,300)。「ショルダーバッグはあまり持ちませんが、これは好きですね」。(右)こちらは試聴コーナー。

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「レザーの質感と持ち手の長さのバランスが絶妙」と語るのは、キャンバス素材のトートバッグ(¥24,150)。「機能的だけど上品な仕上がり」。

最初に足を運んだのは、機能とデザインを兼ね備えたバッグを展開する〈マスターピース(master piece)〉のコンセプトショップ。バッグの品揃えもさることながら、音楽の試聴コーナーなども設けられ、ワンダフルノイズ・プロダクションがセレクトしたCDも販売しています。「こういう少し余裕を持った空間作りは、ブランドの世界観を伝えるためには有効な手段ですよね」。続いてバッグの方ではキャンバスのトートに注目。「白って難しい色ではあるんですけど、バッグとかなら取り入れやすいですよね」、確かに。

MSPC PRODUCT
電話:03-3463-6652
www.master-piece.co.jp

Revelations/_気になる物が盛り沢山。最も「東京」らしいセレクトショップ。
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(左)PCポケットや止水ジッパーなど、機能性に富んだラインナップが魅力の〈ブラウンRC〉のコレクション。(右)激軽のシューズは〈ネイティブ〉の物(¥8,820)。

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〈ジャコメッティ〉のベスト(¥32,000)。「フワフワしているので着るのが楽しいですね。それでいてシルエットがタイトなのも魅力だと思います」。

「提案型の商品構成なので、接客を受けていても新しい発見があるので面白いですね」と語るのは、日本ならではのサブカル要素を取り入れたスタイルを推奨する「Revelations/」。驚くほど軽い〈ネイティブ(native)〉のトレッキングブーツに、モコモコでもタイトな〈ジャコメッティ(Giacometti.)〉のベスト、PCを収納できる〈ブラウンRC(BROWN RC)〉の鞄など、気になる物が山盛りの模様です。「このフロアのなかでも一番東京っぽいセレクトをしていますね」、見応えアリです。

Revelations/
電話:03-3463-6127
rev-web.jugem.jp

JUNPLUGGED_「アメカジ+α」なセレクトが絶妙なスパイスをプラス。
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(左)オリジナルのTシャツ(¥3,990)。「ジャック・ケルアックの小説『オン・ザ・ロード』の文章と言われて、見入ってしまいました」。(右)〈サイコバニー〉のシャツ(¥13,650)。

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今シーズンから力を入れている〈ヤエカ〉のシャツ(¥19,950)。「ヤエカがあるのは意外ではありますけど、アメカジ一辺倒ではないセレクトは好印象ですね」。

物欲を刺激された後にお邪魔したのが、現代的なアメリカンカジュアルを提案する「JUNPLUGGED」。「サイコバニーやエンジニアド ガーメンツといったブランドのセレクトはもちろん、シャツの袖をロールアップした状態で陳列するあたりからも、こだわりが見えますね」。彦根さんも手に取った〈ヤエカ(YAECA)〉が、アメカジのなかの程良いスパイスとして機能しています。「こういったプルオーバータイプのシャツブルゾンは、あえてナイロンジャケットを合わせるとスタイルに変化が生まれるんですよ」。

JUNPLUGGED
電話:03-3461-2771
www.junred.jp/news/423-junpluggedopen.html

UNiFAM_彦根さんが大注目しているブランドも置いています。
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(左)〈スイコック〉の雑貨類。「このブランドはシューズがメインだけど、小物類の完成度も高い」。(右)着用しているのは〈レー〉のリバーシブルブルゾン(¥26,250)。

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〈カシュカ〉のシャツ(¥18,900)。「くせ者好きな僕の大好物がこういったデザインのアイテム。上品な生地とユニークなデザインのバランスも好きです」。

お次は"ジャパンクリエイティブ"をコンセプトにオリジナリティ溢れるブランドをセレクトしている「UNiFAM」。「ブランドのセレクトが実にユニーク。しかも各ブランドの作り込み具合も凄いんですよ。正直、気になる物が多すぎて、見終える頃にはグッタリしてしまいそうです(笑)」。どうやら彦根さん自身、親交のある方のブランドもセレクトされている模様。「レーのデザイナーは友達ですね。身近で見ているのを抜きにしても、年々面白くなってきているブランドだと思います」。これは注目しておいた方が良さそうです。

UNiFAM
電話:03-3463-6521
www.unifam-jp.com

whoop'-de-doo'_デザイン性の高いシューズがラインナップ。
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(左)ヒール部分に柄があしらわれたシューズ(¥18,900)はルミネ限定の取り扱い。(右)配色が綺麗なフルレザータイプ(¥15,750)。

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「秋口の季節感を演出するのに使えそう」と語るのは、豹柄のスニーカー(¥12,600)。オールブラウンなので、あらゆるスタイルにも馴染んでくれます。

メンズオンリーのシューズブランドとして1987年にスタートした〈フープディドゥ(whoop'-de-doo')〉のオンリーショップがこちら。"その時代のマインドを持ったシューズ"というテーマを掲げ、トレンドと的確にフィットした「今すぐ履きたい」シューズが並びます。「ベーシクなアイテムの中に、デザイン性の強いアイテムが上手く混在していますね。一見派手な豹柄もブラウンの1トーンでまとめているので、合わせやすいですね」。ほう、秋の装いアクセントとして使えそうな逸品ですね。

whoop'-de-doo'
電話:03-6416-1747
whoop-de-doo.com

URBAN RESEARCH iD_ミリタリーとトレンドの絶妙なバランス感覚に注目。
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(左)〈マカロニアン〉のスニーカー(¥17,640)。(右)〈ジャンクチュール〉のカラーオーダーサービス。「試してみるだけでも面白いですよ」。

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〈ロウプロ〉と「URBAN RESEARCH iD」のコラボレーションジャケット(¥33,600)。「実用的でスタイリッシュ、それが別注品の魅力ですよね」。

スペシャルなアイテムのみを取り扱うアーバンリサーチのコンセプトストア「URBAN RESEARCH iD」では、早速〈maccheronian(マカロニアン)〉のシューズにロックオン! 「スッキリとしたアッパーに対して、ソールの幅が広いのがオールドスクールな雰囲気で良いですね。派手さのないカラバリが逆に新鮮」。店頭に設置されたPCを使えば〈ジャンクチュール(juncouture)〉のカラーオーダーもできるサービスには興味津々。「その場で色あわせをして購入までできる、新感覚のショッピングですね」、これは是非、体験したいです。

URBAN RESEARCH iD
電話:03-6416-9766
www.urban-research.com/id/

ルミネマン渋谷2Fを巡ってみて。
ルミネマン渋谷は、ファッションビルの醍醐味を堪能できる場所。

「各ショップの個性が異なるので、たった1フロア回るだけでもかなり時間がかかりましたね。それだけ気になる物も多かったですし、新しい発見もたくさんありました。ファッションビルという限られた空間で、ここまで個性豊かなショップが建ち並ぶとお互いの相乗効果に繋がりそうですね。僕自身、普段目にしないようなショップやブランドに触れることができましたし。そういった楽しみ方も、ファッションビルの醍醐味の1つなのかもしれませんね。しかも、きちんとコアなカルチャーをフォローしていることには驚きました。まさか、ルミネで友人のブランドに出会えるとは思いもしませんでした。こういった面白い試みを行っているファッションビルが、渋谷と原宿の中間にあるというのは、とてもありがたい。無駄に歩き回らずに済みますからね。今後も各ショップがどのような提案をしていくのか、とても楽しみです」。

hikone_prof.jpg 彦根泰志
スタイリスト / 「KINARI」編集長。1981年生まれ。スタイリスト村上忠正氏に師事したのち雑誌を中心に活動。2008年雑誌「KINARI」のディレクターに就任。現在はスタイリストと編集という二足のわらじを履きながらオリジナリティの確立を目指しているところ。「KINARI」第6号は11月下旬に発売予定。DREAL所属。

www.kinarimagazine.com/
www.houyhnhnm.jp/blog/hikone/

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