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至高の一着。 ALLTERRAIN × NEXUSVII. × 吉田カバン 究極のコラボレーションが結実。

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頭一つ抜け出た画期的な技術力と、どこまでもストイックに削ぎ落としたミニマルなデザイン性。まずは、〈オルテライン〉というブランドの本質を理解するために、基本的な部分からおさらいしていこう。


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〈オルテライン〉とは、前述した通り〈デサント〉が、機能・デザインを極限まで追求し、研ぎ澄ませたモノづくりのエッセンスを凝縮したラインである。そのプロダクトは世界中で高く評価されており、その証にドイツミュンヘンにて40年以上の歴史を持ち、毎年100カ国以上から出品される世界最大級のスポーツ用品展示会である「ISPO」にて、2年連続でISPOアワードを受賞するほど。

中でもブランドの代表作であり、本年のグッドデザイン賞BEST100を受賞したモデル「シャトル(Shuttle)」がこちら。

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このダウンジャケット「シャトル」は、〈デサント〉の岩手県水沢工場で生産されているプロダクト、そう「水沢ダウン」である。これまでのダウンジャケットは雨や雪などに弱く、ステッチのミシン目から水が侵入し、 羽毛が濡れてしまうため十分な保温性が保たれない、またステッチ部分の隙間よりダウンが抜け落ちやすいなどの欠点が指摘されていた。

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「水沢ダウン」の最も大きな特徴として、熱圧着ノンキルト加工を使用することでダウンパックにステッチがなく、それにより水を通さないことが挙げられる。

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左が水沢ダウン。右が通常のダウンジャケット。
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水沢ダウン。熱圧着により縫製ステッチがないことで、熱がジャケット内に滞留している。
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通常のダウンジャケット。縫製ステッチの隙間から、熱が逃げている様子。

さらに、刺しステッチ部分には熱接着加工を施し、縫製が必要な箇所にはシームテープ加工を施すことで水分含浸を防ぎ、高い耐水性を実現している。

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フード部には着用時のフィット性を高めるクロージャー機能「boaシステム」が。これは、1998年にアメリカで誕生した留め具で、紐での締め上げと異なり、片手でそのダイヤルをカチカチと回すだけで簡単に素早く締めることができ、なおかつダイヤルを手前に引っ張るだけで瞬時に緩めることが可能。細かな部分まで〈オルテライン〉が求める機能性が行き届いているのである。

ちなみに、〈オルテライン〉はその高い機能性とデザイン性を買われ、今年の冬季ソチオリンピックでの公式ウェアのデザインも、〈オルテライン〉のデザインチームが手掛けていた。

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