俳優 西島秀俊 week1

WEEK_1 ABOUT_MOVIE 映画『サヨナライツカ』について 
新春映画の中でも話題性抜群の 「サヨナライツカ」に出演している 俳優西島秀俊。独特の存在感は 今作品でも健在。自身の新境地を開拓した という本作品の魅力に迫った。

今作品はかなりスケールの大きなプロジェクトだったかと思いますが、どこに一番惹かれましたか?

西島:僕が出演する作品を決めるのに、一番大きいのは監督です。今回の作品も監督の以前の作品を観ていて、一般的なイメージのアジア映画からは外れた新しいものを撮ろうとしている方だという印象を受け、それでぜひご一緒させてもらえればと思いました。

海外の作品、撮影に臨むにいたり、心構えなど違うものですか?

西島:映画って平気で国境を越えるってよく言われるんですが、その言葉通り、撮影の手順も一緒だし、機材も一緒だし、あぁやっぱりどこの国に行っても変わらないんだなという思いの方が強かったですね。でも、今回は韓国のスタッフがほとんどだったんですが、彼らはとにかくすごいパワフルでしたね。朝の9時まで撮ってたりとかしましたね...。午前2時〜3時に終わると「今日早いね−」なんて言って、それから飲みに行ったりとかしてました。決して楽な撮影ではなかったと思うんですが、今回の映画をとにかく完成させてスクリーンで観たい!っていう思いはみんなで一致していて。力を合わせて、色々なことを乗り越えたっていう感じでしたね。

とにかく今回の撮影は大変だったということですが?

監督が完璧主義者なんで、妥協を全くしないんですよね。だから納得するまでは特殊メイクをしたまま、30時間とか平気で撮るんですよ。最初のタイの路上が映るシーンなんて、象が歩いてることなども含めて、道の全部を70年代のタイに作り込んで、その上でエキストラ一人一人の動きも決めて撮っていたので、本当に一日中撮ってましたね。このシーンだけではなく、何気ないカットにも、ものすごい労力がかけられてます。間違いなく今までの作品の中でも、ダントツにきつかったですね。

次週も引き続き映画のお話です。

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映画<br />サヨナライツカ

映画
サヨナライツカ
12年ぶりの主演を果たした中山美穂と「私の頭の中の消しゴム」のイ・ジェハン監督による2010年最初の涙、最高にせつないラブストーリー。2010年1月23日(土)新宿バルト9、丸の内TOEI②ほか全国ロードショー。配給:アスミック・エース(c)2009 CJ Entertainment Inc. All Rights Reserved.