vol.15

KIN NIKUMAN

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キン肉マンの名場面がTシャツになって蘇る!

友情、努力、勝利といえば説明不要な週刊少年ジャンプのスローガン。それを最も体現した作品である「キン肉マン」がビューティ&ユースとのコラボを敢行。仕掛け人のバイヤー鷲頭さんに熱い思いを語ってもらいました。

元々の出発点は自分が熱心なファンだったから。

―キン肉マンといえば男だったら知らない者はいないというくらいメジャーな作品ですが、どうしてB&Yのアイテムと組み合わせようと思ったんでしょうか?

鷲頭直樹さん(以下鷲頭、敬称略):それはやはり、僕自身が作品を大好きだっていうのが大きいですよね。この仕事をする前から熱心に読んでいましたから。オカマラスやイワオといったキャラが活躍した初期の頃に始まり、超人オリンピックでロビンマスクと対戦する当たりから、普通のギャグマンガから主人公の成長譚に変わっていったじゃないですか? もうそこからは夢中になって読みまくりました。

―ラーメンマンが血の涙を流すくらいから、ギャグな中にもシリアスな展開が散見できるようになっていきますよね。

鷲頭:「誇りたいんだよー」という名ゼリフが出たところは今も記憶に残っています。その後はハワイ遠征に伴うカメハメ師匠との関係やマシンガンズの友情などに移行していきますけど、様々な超人が出るようになった次回超人オリンピック以降は人気も盤石なものとなってました。キン消しも必死に集めましたし。

―キン消しは子供のコレクション魂を刺激するには十分すぎるほどの破壊力を持ったアイテムでした。

鷲頭:やたらとジェシー・メイビアばかりダブったりしましたね。ウォーズマンのスマイルバージョンがレアで100円玉を何枚投入したか数えきれません。

―キン消しという名前ですが、実際に消しゴムとしての機能は伴ってませんでした。小テストの際に使用したところ、スカルボーズの頭が千切れてしまった苦い経験もありますし、風呂で対戦させて遊んでたら排水溝が詰まって親父に半殺しにされた経験もあります。

鷲頭:そういった経験は一通り皆さんもやってきてると思います。ただ、大人になるとキン肉マンとは少し距離ができてしまうのも仕方がないこと。だったら大人でも着ることができるキン肉マンのTシャツがあればいいんじゃないかという思いもありました。プリントされた商品のイメージがすぐに想像できたってのも大きいです。

―実際に企画が走り出した時はどんな感じだったんですか?

鷲頭:約半年くらいの年月が製品化まではかかったのですが、どれも楽しいことばかりだったんです。何より、ゆでたまご先生がこの企画を気に入ってくれたのが嬉しかったですね。

―大人が着られるというコンセプトが気に入ったんですかね?

鷲頭:それもあると思いますが、シリーズ化して発売できるってのが良かったのではないでしょうか。

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ズラッと並んだ今回のコラボTと鷲頭さん。思いを込めた作品なだけに、どことなく表情も晴れやかです。

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昔懐かしいキン消しのガシャポン。当日取材した担当編集はサタンクロスとザ・ニンジャという東西忍法超人が出ました。

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