俳優 西島秀俊 week4

WEEK_4 ABOUT_MOVIE 映画『サヨナライツカ』について 
新春映画の中でも話題性抜群の 「サヨナライツカ」に出演している 俳優西島秀俊。独特の存在感は 今作品でも健在。自身の新境地を開拓した という本作品の魅力に迫った。

本作品での自分の演技はどのように映りましたか?

西島:今までは現場には無防備に身体をさらしたいというのがあって、事前に何かを決めて臨むことはなかったんです。でも今回は、全シーン、全カットにおいて監督に「ここはこの感情とこの感情と...この感情を組み合わせた演技をしてくれ」というようなことを言われていたので、それらを一つ一つ拾い上げて作っていきました。その作業は今後の役者人生に大きく影響を与えそうなものでした。

ご自身の代表作になるでしょうと仰ってましたね。

西島:やっぱり監督との出会いが大きいですね。ここまで搾り取る監督はなかなかいないので。

中山美穂さん曰く「またもう一度やりたいというのと、もう二度とやりたくない」と言う感情が同居したそうです。

西島:監督とはたまたまですけど同い年で、話してみるとやっぱり同じ映画を観て、同じ音楽を聴いて育ってるんですよね。彼とは映画の話だけではなくて、色んな話をしましたね。

再び作品の内容について。結局豊が選んだ人生をどう思いますか?

西島:僕自身、頭に血が上りやすい性格だからかもしれませんが、実は人生にはそんなに選択肢がないんじゃないかと思ってて。というか、あるように見えるんですけど、カーッとなっちゃっているので、もうこっちしかないなという風に思っちゃうんですよね。だから豊が選んだ人生は間違っていたのかもしれないし、後悔があるのかもしれないけど、そのときそう思ったのであれば、それでよかったんじゃないかと思います。

最後に。西島さんとしては沓子的な面と、光子的な面、どちらに惹かれますか?

西島:うわー、すごい二択ですねー。どっちも怖いしなー(笑)。まぁ、一人の女性の中に両方の面を持ってもらえると、もう逃げ道はないかなと思います(笑)。

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映画<br />サヨナライツカ

映画
サヨナライツカ
12年ぶりの主演を果たした中山美穂と「私の頭の中の消しゴム」のイ・ジェハン監督による2010年最初の涙、最高にせつないラブストーリー。2010年1月23日(土)新宿バルト9、丸の内TOEI②ほか全国ロードショー。配給:アスミック・エース(c)2009 CJ Entertainment Inc. All Rights Reserved.