ー例えばフイナムの読者や、一般の人が活動に参加する方法ってありますか？

ATSUSHI：とりあえずは写真展を見に来てもらって、自分なりに考えてもらいたいなと思います。まずはアニマルシェルターの存在を知ってもらうだけでも意味があるし、写真を通して命の大切さに気づくかもしれない。何かを得て帰ってもらえることが需要なのかなって思います。でもこの先は、具体的にみんなが参加できる方法をなにかしら見つけていきたいですね。

ーこの先のビジョンを教えてください。

ATSUSHI：今のところ次の展開はまだ分からないんですけど、まずはアスリートやミュージシャンを100人撮ったら写真集を出したいです。その次はデザイナーとか料理人とか大工とか、幅を広げてまた100人っていうのもいいですね。まずは写真展をしっかりとやって、すこしづつでもこの活動を広げていくのが大事だと思っています。だから次の展開は、現段階ではなんとなくのビジョンですね。でもずっと写真だけでやっていこうとは思わないし、例えば写真と音楽と映像の3点セットで空間を作って表現するとか、あるいは言葉を使ってやるかもしれない。あくまでもアートの視点をそこには共存させたいと思っています。

ー最後に4月の大阪での写真展について教えてください。

ATSUSHI：基本的には東京で開催したときと内容は同じなんですが、会場も大きいのですこしプレッシャーです(笑)。とりあえず今vol.1として被写体が20名ほどいるんですが、vol.2で人数を増やしてまた各地を巡って、vol.3で100人到達を目指したいですね。大阪なので関西系のアスリートとミュージシャンの写真を追加しようと考えています。とにかく１人でも多くの人に伝えたいし、考えてもらいたいので、友達や家族を誘ってぜひ観に来て欲しいですね。いずれはこの写真展を、海外のギャラリーみたいにしたいなと思っているんです。展示を見たあとに外でお酒を飲んだり、みんなでワイワイ話したり。あんな雰囲気と感覚を作っていけるプロジェクトになればいいなと。移動式ギャラリーじゃないけど、そういう空間作りができれば、アートを楽しむということが日本でももっと根付いていくように思いますね。