「谷尻 誠」 音でロンドンの空気をつくる 。

Q.1 今、関わっているプロジェクトを教えてください。

住宅やオフィス、結婚式場、保育園。それから、ショップ、アートのインスタレーション、会場構成など。さまざまな用途のプロジェクトが国内外で進んでいます。

Q.2 何故今回のイベントに参加しようと思われたのですか

会場構成の設計者として、お声がけいただいたので。

Q.3 音楽に関わるグラフィックは、今後どのように変化していくと思いますか?

わかりません、僕も知りたいです。

Q.4 世界的に電子書籍にかわりつつある出版や音楽業界の中で、ブックデザインや、CDジャケットなどのグラフィックは、どういった形で残ると思いますか?

電子に比べると、紙の上でのデザインは、圧倒的に素材の立体感が表現できると思います。 そのような触感や素材感のあるデザインは、残り続けるのではないでしょうか。

Q.5 今回の展示やミラノサローネなど、音と建築構造体が関わった作品が印象的です。音と建築とはどんな関係にあるとお考えですか?

空間スケールと音のスケール、この関係によって空間の認識が大きく変わると考えます。 音が聞こえて車での時間によって人は距離を認識するでしょうし、音の響きでも同様の事が言えます。建築は必ず見えないもの、つまりは音や光や風と密接な関係にあるので、非常に重要な要素だと考えています。

Q.6 ロンドンと東京の共通点と異なる点はなんだと思いますか?

共通する点:チャンスがたくさんあるところ。 異なる点:わかりません。

Q.7 UKグラフィックの特徴とは?

コンセプチュアルなところ。

Q.8 今回このプロジェクトの参加して、感じたことは何ですか?

"sound"というテーマにおいて、これだけ多くの価値観で作品が生まれることに感動しました。

Q.9 今回のコンセプトを教えてください。

空間の中に、音によってロンドンの空気を作ることを考えました。電話BOXの中で都市の音がリセットされる関係とは反対に、BOXの中のみに音がある状態を設計しました。そうすることで、ロンドンを感じる音の中で、ロンドンのアーティストの作品に向き合う環境を設計しています。静けさと雑踏、このコントラストによって、ロンドンの街を表現したいと考えました。

Q.10 最後に、好きなファッションブランドを教えてください

VISVIMです。


ロンドングラフィックデザイン展『UK?OK!!』
会期:8月30日(月)まで
時間:10:00〜21:00
(入場は閉館の30分前まで・最終日は18時閉場)
入場料:一般400円・学生300円
会場:パルコファクトリー
東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコパート1・6F 
Tel:03-3477-5873
www.parco-art.com
UK?OK!! on Twitter

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プロフィール
建築家。今回の会場構成を担当。
1974年 広島県生まれ 
1994年 穴吹デザイン専門学校卒業
1994年~1999年 本兼建築設計事務所
1999年~2000年 HAL建築工房
2000年 建築設計事務所Suppose design office 設立
現在 穴吹デザイン専門学校非常勤講師
www.suppose.jp/


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Tabloid (ART HOTEL NEST TOKYO)


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Luceste : TOSHIBA LED LIGHTING(ミラノサローネ2010/東芝)

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