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江藤公昭
パピエラボ店主
ランドスケーププロダクツにてインハウスデザイナーとして在籍時に紙にまつわるプロダクトを取り扱うショップ、パピエラボを設立。2010年1月に独立し、店舗運営を中心にデザインや印刷の窓口的役割を担う。
www.papierlabo.com
今日の収穫
2010.09.05



紙にまつわるお店をやっているからといって、いつも紙ばかりを見ているわけではないけれどやはり好みの紙モノにであった時には金に糸目もつけず買ってしまう。服好きの人なら、好きな古着に出会ったらいくら高くても買ってしまうような感覚だと思う。
毎週日曜日はどこかで骨董市をやっているから、調子良く目覚めた朝には足を運ぶようにしている。最近は、ヒットするものが少なかったけれど、今日はこれまでの鬱憤を晴らしてくれる一品に出会ってしまった。半日経っても軽く興奮気味。
この男前のお兄さんの顔をめくると、何ともグロテスクな顔の内部構造が続々と表れてくる。これは医療用教材として使われていたもの。何かと医療用はチェックしていたけれども、こういう紙モノは今までに見たことがなかったから喜びもひとしお。
製作年などはよく分からないけど、1930年くらいらしい。そして何と言っても色は着色。
着色だと、筆で塗ってあるから印刷では表現の出来ない微妙なグラデーションが出せるので絵画のような奥行き感がある。この奥行き感のおかげですごくリアルになっている。あとは、抜き型もない時代だから、アウトラインはハンドカットというかなりのアナログ手法。微妙に切り方が荒い箇所があったっりするのがいい感じ。
一度目の投稿でいきなり細かく語り出してもどうかと思うので、とりあえずはこの辺で。
では、また次回。
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