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平山洋次HEMT PR代表/ディレクター1977年生まれ、セレクトショッププレスを経て、プレスオフィス「HEMT PR」を設立。PRと販売促進をリンクさせる構築的なプロモーションを提案。www.hemtpr.com

ヘムト日記

平山洋次
HEMT PR
代表/ディレクター

1977年生まれ、セレクトショッププレスを経て、プレスオフィス「HEMT PR」を設立。PRと販売促進をリンクさせる構築的なプロモーションを提案。
www.hemtpr.com

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ダルシムの怪

2009.08.20

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先日テレビで怪談話を見ていた時、ある話を思い出した。
それは、カプコンを代表する不動の人気ゲームソフト"ストリートファイターⅡ"のキャラクター
インド出身ヨガマスター"ダルシム"にまつわる恐怖体験を・・・・・・

Dhalsim-pola.jpg

10年ほど前の話、場所は以前このブログでも書いた402号室の怪が起きた
ある大学寮での出来事。

私の知人Dくんは、問題の402号室の隣、405号室に住んでいるRくんの部屋に遊びに行った。
Rくんはアルバイトがあった為、Dくんは1人部屋でRくんの帰りを待つことに。

『おっ懐かしいスーファミのストⅡ(スーパーファミコンのストリートファイターⅡの略)が
あるじゃん。久しぶりにやってみよ~』


『久しぶりだからな~、よしっケンを使おう!』
比較的操作し易い"ケン"を選ぶ。

ゲーム難易度はノーマル。
もちろん1PvsCOM。


『FIGHT!!』

ドカッ、バシッ、波動拳!!、竜巻旋風脚!!

『YOU WIN!』


難なく、エドモンド本田を倒す。

続く、春麗、ザンギエフ、ガイルを一蹴。
次のリュウに苦戦するも負けずに駒を進める。

『調子がいいな。このままクリア出来るかも。』
Dくんは負ける気がしない。

コンピューターが選ぶ次の対戦相手は、"ダルシム"
ダルシムを好んで使うのはゲーム上級者のみ。
ハッキリ言って弱い相手である。

『ダルシム?楽勝~楽勝~』


ゲームは続く、
『FIGHT!』

ジャブからハイキック、そして波動拳の連続技。

ガッ、ガッ、ガッ、ガッ、ガッ、
ダルシムは、静かにしゃがみガードをする。

『んっ!?』

昇竜拳!!

ガッ!
ダルシムのガードは続く。

『すべてガードされてる!?』


『よし!』

波動拳!!波動拳!!波動拳!!波動拳!!波動拳!!

波動~~け~~~~ん!!!


ガッ!!!
ダルシムはビクともしない・・・・


『何故ガードを続ける?攻撃もしてこない・・・・・』
ガードを続けるダルシムに異変を感じ、ゲームを一時ストップした。


部屋中の空気が湿気を帯びた熱帯夜の如く、じっとりと重たく感じる。


その時である。

『ガッ、ガチャ、ガチャ、ギ、ギーーー』
部屋の扉が開く。

『うわっ!!』
Dくんは振り返る。


『お待たせー。』
Rくんが帰宅する。


『お前かっ!!ビビらすな!』


Dくんの血の気が引いた顔を見るとRくんは言った。
『まさか、ストⅡやってる?』

『えっ!!!』
固まるDくん


『そのストⅡ変なんだよ。コンピューターがダルシムを選ぶと1Pvs2Pになるんだよね。
最初はビビッたけど、ただの故障でしょ。ガードもしないから簡単に倒せるよ。そのダルシム。』


『えっ!!!!』

『ガ、ガードしない・・・・』

Dくんは、ゲーム機本体からコードでつながれた、2P用コントローラーを見つめる。

『お、おい。こ、これ、ガードボタンが・・・・』


Rくんも2Pコントローラーを覗く。


『ガードボタン。。入ってる。。』

2人は顔を見合わせた。
『えっ、! このダルシム、誰かが操作してる・・・?』

『うっうわーーーーーー!!!!!』


2人は慌ててテレビを消し、近くの公園まで走った。。


『部屋には、もう戻りたくない!!』
Rくんは言った。


『携帯と財布置いてきちゃったよ。。』
一緒に部屋に戻ろうと頼むDくん。


30分後、覚悟を決めた2人は、恐る恐る部屋に戻ることに。


『ガチャ、ギ、ギーーー』


部屋を見渡す2人。


『うっ。』


消したはずのテレビがついている。


2人は、画面を見て自分の目を疑った!


画面に映し出されていたのは・・・・・・

『ヨガ フレ一ム、ヨガ フレーム、ヨガ フレーム、ヨガ・・・・・・・・・・・・・』

ダルシムの必殺技「ヨガ フレーム」を受け続け、
炎に包まれ丸焦げになったケンが映し出されていた。


『YOU LOSE・・・』

翌日、
Rくんは問題のストⅡを持ってゲームソフト屋へ。


『箱、説明書無しなので、100円です。』
当然の金額だが、店員は申し訳なさそうな顔を作り値段を言う。


『ニヤ。』
Rくんは笑みを浮かべ、その100円を受け取った・・・・・

その数週間後、箱無しのストⅡは既に売れており、
誰かの手に移ったらしい・・・・

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