NEXUSVII
今野智弘
NEXUSVII デザイナー
2001年 N.YよりNEXUSVII（ネクサスセブン）を始動。2007年〜2013年 N.YのアーティストKAWSとMEDICOMTOYの展開するOriginalFake®のアパレルディレクターを兼任。
www.NEXUS7vn.com
MIL.BACK PACK 1941 w/PORTER
2013.11.02
今期はこの私物の1941年製の米軍使用のバックパックを元にアレンジを加えてみました。
このバッグ、４つの外付けポケットの配置バランス等全体のデザイン性は凄く高いんですが、やや使い勝手が悪いのが難点...
その中でも一番の難点は背負う部分に金属製のフレームが入っていて重いものを背負っている間は快適なのに、少ない荷物の場合には逆にとても厄介になる所。
ということで、まず始めにその金属製のフレームを抜いた構造設計から始めていきました。
このバックの中で一番、好きなディテールがこのセンターのアジャスターストラップ。
ここは尾錠にも拘り、仕様はほぼ変えずにオリジナルとは別パーツの物に変更しました。
30~40年代のヴィンテージのアイコンにもなっているボールチェーンジップ付きのポケットもオリジナルはフラップがない為に雨がジップから入ってきてしまう。
これもジップの上にフラップを付けることで解消しました。
またポケット位置もオリジナルはだいぶ下についている為に中に入れる物次第で地面からの衝撃や水濡れの影響を受けやすい。
ここは底面の補強も併せて、底部分を二重に補強し地面とポケットが接触しづらい様にポケット位置を上に上げました。
そしてバッグ全体のサイズ感もオリジナルの迫力を損なわない様にリサイズしました。
１〜２泊程度の旅行なら問題ないくらいの容量です。
背面にはクッションパッドを入れ、内側に15inchまでのノートブックパソコンが収納可能な様に設計して頂きました。
PC収納ポケットの底面の位置もバッグの底面よりも上げてあるので、PCを入れたままバッグを床に置いても地面の衝撃を受けにくい構造になっています。
そして元々、MIL-SPECに基づき製造した会社の名前が入るフラップ裏にはポケットと共にオリジナルを踏襲し、製作して頂いたPORTERのNEXUSVII.オリジナルカラーネームが付きます。
個人的にもここ最近ずっと使用していて周囲からの評判も良いですし、何気に友人がスーツと合わせている姿も格好良かったです。
吉田カバンの御担当者の力を借りながら元のオリジナルを超えられたことも愛着が湧く理由の一つです。
御興味がある方はコチラから。