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神秘的な生きものの息づかいを捉えた、注目の彫刻家とは?

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2012.11.09 20:15

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写真:竹之内祐幸


柔らかく悠久の時を感じさせるような、神秘的な生きもの(作品)を作り続ける彫刻家、土屋仁応氏。中島英樹氏のADによる初めての作品集の刊行、さらには、ラムフロムが進めているフィギュア製品化など、土屋氏にとって話題の多いシーズンとなった2012年。この度、メグミオギタギャラリーで第三回目となる個展が開催されます。


「聞耳の森」と題された今展では、世界と対峙し、未来への息吹を感じとろうと聞き耳をたてる鹿、ヒョウ、羚羊といった面々が登場します。伝統的な仏像彫刻の技法を用いて職人的なまでに仕上がりの質にこだわる反面、独自の彩色を施し、素材の質をほとんど消し去ってしまうような大胆な表現をしている土屋氏。独特のデフォルメ感はこういったところから来ているのかもしれません。


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また、今回は土屋氏初の作品集刊行を記念する展示でもあります。瑞々しい生命力に満ちたエネルギーは、実物からしか伝わりません。ぜひ会場に足を運んでみてください。何か感じるものがあるはずです。


以下は土屋氏本人のコメントです。


「いきものたちは聞耳をたてる。なにか瑞々しい兆しを察知している。その姿を刻むことで、私たちが聞き取ることのできない希望の気配を、目に見える形にしたい」

Text_Ryo Komuta


「聞耳の森」
会期: 2012年11月15日(木)〜12月8日(土)
※レセプション: 11月15日(木) 17:30〜19:30
会場: MEGUMI OGITA GALLERY
住所:東京都中央区銀座2-16-12 銀座大塚ビルB1
時間: 11:00〜19:00 (日・月・祝休廊)
www.megumiogita.com


『聞耳の森(ききみみのもり)』
著者:土屋仁応著
アートディレクション&デザイン:中島英樹
写真:竹之内祐幸
寄稿:穂積利明(北海道立近代美術館 学芸部 主任学芸員)
協力:メグミオギタギャラリー
総頁:96頁(カラー80頁 モノクロ16頁)
図版:カラー39点
価格:¥2,940(税込)
刊行:2012年11月上旬配本
発行:株式会社求龍堂

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