ALL About BILL WALL LEATHER. シルバーアクセサリー界の重鎮ビルウォールレザーに迫る。
2013.06.20
夏の訪れとともに薄着になり、オシャレの幅は狭まりがち。そうなると活躍してくれるのがアクセサリーの類い。数あるブランドの中で、また新たな動きを見せ、面白くなってきてる〈ビルウォールレザー〉にスポットを当て、その魅力に迫っていきます。
Photo_Yuri Hasegawa [Image],Yozo Yoshino [Item]
Edit_Ryutaro Yanaka
〈ビルウォールレザー〉って誰が作ってるの?
1965年カリフォルニア州マリブに生まれたビルウォールことウィリアム・クレイグ・ウォールは、20歳の時にバイク事故で破損したレザーブルゾンを自分で修理しながら、同時にカスタマイズをスタート。当時まだ珍しかったフロッグレザーやスティングレーレザーとともにシルバーをブルゾンのボタンや補強に用いて、 他のブランドにはない、アートワークとも呼ばれる装飾を施したレザーアイテムを作り出します。
それらは瞬く間にマリブ周辺の生粋のハードコアバイカーを虜にし、1985年に自らの愛称である「ビルウォール」を名に冠した「Bill Wall leather inc.」を故郷マリブに設立します。
その後、レザーウェア以外にもバイカーのためのウォレットチェーンや、 ジッパーのパーツから派生したアクセサリーペンダントなど、 シルバーアイテムをリリースします。
どのように広まっていくの?
マリブだけにとどまらず、アメリカ全土の各界著名人も彼のアトリエに足繁く通うようにまでなり、エリック・クラプトンやアクセル・ローズ、クリスチャン・スレーター、リブ・タイラーなど数多くのファンを集めます。1996年の終わり頃にはビームスでの展開もスタート。空前のシルバーアクセサリーブームも後押しして、注目を集めていきます。
多くのシルバーアクセサリーとの違いって?
創立時より、自社アトリエにて、少数の熟練の職人達のみで製作。シルバークセサリー製作の主流である蝋から整型するロストワックス製法ではなく、シルバーの塊を直接彫り出して原型を作る原型製作法を採用する、職人技術にこだわっているのがポイントです。
さらに、厳選を重ねた素材使いにも徹底してこだわり、アイテムの用途やデザインに応じた独自の調合を使い分け、含有物を調整することで、高度や光沢感・酸化の度合いもコントロールしています。
そして通常よりも多くの研磨工程を踏み、アイテムによっては秘密の特殊コーティングを施すことで完成度を高め、最高のクオリティーを厳格に維持しています。
日本でも人気があり、残念ながら故人となったガボール・ナギーとも親交が深く、90年代前半には〈ビルウォールレザー〉のレザージャケットにガボールのシルバーを付けるといったコラボレーションも実施していました。
どんなアイテムがあるの?
自然に恵まれたカリフォルニア・マリブのアトリエで創作活動をしているため、フィッシュフック(釣り針)や波など、彼が愛する「海」にまつわるモチーフが多かったのですが、近年ではゴシックテイストやスカル、アニマルなどデザインの幅を拡げています。
ちなみに、〈ビルウォールレザー〉を日本に広めたビームスとの企画で、ディズニーとのコラボレーションなども発表。大きな反響を呼びました。
今後、どんなところに注目すべき?
現在、ビームスの働きかけによりブロンズ・スクラプチャー・アーティストであるジェフ・デッカーとのコラボコレクションを発表するようです。こちらの詳しい動きについては、ビームスのサイトにて紹介していきます。
BEAMS MEETS WEST.
www.beams.co.jp/special/beamsmeetswest/03/
インターナショナルギャラリー ビームス
電話:03-3470-3948
www.beams.co.jp/shops/detail/international-gallery-beams
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