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REBORN!! EYEVAN 7285 DEBUT!

2013.06.07

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着るメガネをコンセプトに1972年にスタートした〈アイヴァン(EYEVAN)〉。 当時としては、革新的な"TPO"という概念をアイウェア業界に持ち込み、日本のみならず、海外でも人気を博しました。その伝統のデザインと製造方法、そしてスピリットを引き継いだニューブランド〈アイヴァン 7285(EYEVAN 7285)〉がスタートします。ごく一部の店舗に限られた卸先の中で、デビューブランドとしては、異例ともいえる規模で取り扱うユナイテッドアローズ。両者の間に横たわる確固たる絆、信頼関係の元を探り、大型新人の輪郭を明らかにしていきます。

Photo_Arata Suzuki(go relax E more)
Design_Shogo Kosakai(siun
Edit_Ryo Komuta

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ユナイテッドアローズバイヤー、小木"POGGY"基史は
〈EYEVAN 7285〉のどこに惹かれたのか?

-〈アイヴァン 7285〉との出会いはいつ、どんなタイミングだったんですか?

小木"POGGY"基史氏(以下小木/敬称略): 〈アイヴァン 7285〉の製造をしている「オプテックジャパン」さんとは、元々弊社のオリジナルの眼鏡を作っていただいたりと繋がりがあったんですが、ちょうど福井の鯖江に色々なモデルのアーカイブを見に行く機会がありまして。そのときが、ちょうど〈アイヴァン 7285〉のサンプルを作るタイミングだったんです。

-ということは本当に偶然に??

小木: そうですね。せっかくなんでということで、サンプルの他にも色々なものを見せていただいて。眼鏡博物館とかにも行ったり。50年くらい職人をやられている方が、そこではそれこそネジ一本から作るっていうのを実演されていて。すごく感動しました。

-生き字引のような職人がいるわけですね。

小木: はい。で、そこで色々な話を聞いているうちに、ブランドというか、眼鏡の背景含めた、歴史ある環境にとても興味を持ってしまって。

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-ちなみに、70年代にスタートした〈アイヴァン〉というブランドについてはどのような認識でしたか?

小木: 〈アイヴァン〉というのは、お店の名前にもなっているのでもちろん知っていたんですが、「VAN JACKET」のアイウェアというところから始まったっていうのは、全然知らなかったですね。

-恥ずかしながら自分も知りませんでした。

小木: 眼鏡業界にTPOを持ち込んだ先駆者とか、そのあたりも初めて知ったことだったので、勉強になりましたね。

-当時展開していたカタログなどはご覧になりましたか?

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小木: はい、見ました。すごく面白いですよね。ちょうどバブル前夜という時代のカタログなんかは、ビジュアルとかキャッチコピーなどもかなりこだわっていたみたいですね。

-72年にスタートということなので、50歳以上になると、やっぱり知ってる方が増えてくるんでしょうね。

EYEVAN PR: そうですね。僕らの世代だと、やはり〈オリバー ピープルズ(OLIVER PEOPLES)〉が好きでみんな入社してくる感じですので、当時のことはそれほど知らなかったんですが、アナハイムで行われていたオプティックフェアウエストに展示されていた〈アイヴァン〉の商品を〈オリバー ピープルズ〉のラリー・レイトが見てすごく気に入ったらしく。それで、86年から〈アイヴァン〉のアメリカでの代理店を〈オリバー ピープルズ〉がやっているなど、浅からぬ関係性があるんですよね。

-ユナイテッドアローズとしては、ブランドスタートから全型を取り扱う先行発売会を行うなど、相当力を入れているわけですが、ずばりどのへんが響いたのでしょうか?

小木: そうですね。先ほども言ったんですが、やっぱり日本の眼鏡の歴史を教わったり、鯖江という土地に行き色々な話を聞く中で、自分の価値観が少し変わってきたんですね。世界、特にアジアを見て、眼鏡といえば鯖江、デニムなら岡山、タオルなら今治というように、産業が地域と密着して、ものづくりができているところってあまりないんですよ。

-確かにそうかもしれません。

小木: そんな中、〈アイヴァン 7285〉は利便性を追求してわかりやすいものづくりをするという考え方とは、全く逆をいってるんですよね。昔ながらのやりかたで作っているというか。そのへんも面白いんですよね。

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EYEVAN PR: この眼鏡、お店でノーズパッドを付け変えられないんですよ(笑)。カシメっていう方法なんですけど、そういった昔の製法を再現するために、効率性は完全に無視してますね。

小木: 個人的にもデザイナーズやイタリアの〈ペルソール〉、アメリカの〈モスコット〉の老舗の眼鏡にもトライしてきたんですけど、最近は日本の眼鏡の良さに気づいてきたんですよね。取り扱いに危険性が高いということで、もうアメリカとかでは使われてない"セルロイド"という素材を、日本では少ないながらも粛々と使っていたり。

-はいはい。

小木: そういったところに惹かれるんですが、あまりそこばかりプッシュしても重くなってしまうので(笑)、単純に見た目がかっこいいっていうところでいいと思うんですよね。

-確かに。自分も特に知識を入れずに、バーッとサンプル見せていただいたんですが、なんかこう"良い"んですよね、この眼鏡。

小木: 〈オリバー ピープルズ〉っぽさの中に、〈トム フォード(TOM FORD)〉っぽい色気が入ってるっていうか。あまりそういうものってないんですよね。

-クラシックだけではない、洗練さがありますよね。

小木: 今の若い子は、眼鏡も完全にファッションの一部として捉えていて、こうしたクラシカルなものから様々な眼鏡に触れていると思うんですが、それって自分が40代、50代になったときに老眼鏡をかけるときに、すごくかっこよくかけられると思うんですよね。

-馴染んできますもんね、顔に。

小木: 僕の場合も、「それ伊達眼鏡ですか?」ってよく聞かれるんですが、「はい、今から老眼になったときの練習してるんです」って答えてるんです。

-なるほど(笑)。この中で特にお気に入りのモデルはありますか?

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小木: 僕はこれを買いましたね。微妙にフレームの厚さが違っていたり。仕上がりがとにかく綺麗ですし、ケースもかなりヤバイですね。〈EYEVAN 7285〉は、日本を代表するメガネブランドに、なりえる可能性を秘めていると思うんです。ノスタルジックなだけではなく、モダンなテイストをきちんと落とし込んでいて、なおかつやりきっているというか。

-それでいて、なんとか手の届くプライスで作っているところが素晴らしいですよね。と、魅力を語れば本当にキリがないんですが、この後、実際に眼鏡をかけていただきます。下のボタンからご覧下さい!

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EYEVAN 7285先行発売会
期間:~6月11日(火)
店舗:ユナイテッドアローズ原宿本店 メンズ館 B1F
住所:東京都渋谷区神宮前3-28-1
電話:03-3479-8180
営業:平日 12:00~20:00、土・日・祝 11:00~20:00

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