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SLOW FLAGSHIP STORE is Open. 古き良きアメリカ、ヴィンテージを愛する人必見のショップが誕生!

2012.05.18

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職人たちの考え。

-実際、お店の上に工房を構えて作業するのって、どうですか?

池田(敬称略): お店の活気を直接感じられるから、わくわくはしますね。下のお客さんが上がってくるようになって、会話が出来るようになるのも楽しみですし。

下条(敬称略): ここら辺は若い人の街でしょう。だから刺激もありますよね。

-今までの工房は、どちらに?

池田: 大阪帝塚山です。僕らは一緒に働いて40年で、30年以上生産の仕事をしてきたんです。それで〈SLOW〉からサンプル生産のお話をいただいて、サンプル作りを手掛けるようになりました。

-それで、再び生産の側に戻ってきた訳ですね。

下条: はい。それと今後は、若い世代を育てていかないといけませんよね。僕らもそこそこの年齢なので(笑)。

池田: そう考えると、こうしてお店と工房が一緒なのは、お互いプラスになりますね。ミシンの使い方から、何まですぐに教えられますからね。電話じゃなかなか伝わらなかったことが、階段上がるだけで密に伝わりますからね。

-このリレーションが上手くいったら、完璧ですよね。

池田: 1番の理想じゃないですかね、モノ創りを手掛けるブランドにしてみたら。

下条: 最高の形ですね、だから是非とも成功させたいです。

-お客さんにとっても生産者の顔が見えるのは安心でしょうしね。

池田: もし壊れたときだって、すぐに修理できますし。

-壊れた理由や、こうすれば長持ちするといったアドバイスも聞けますしね。

池田: 責任も生まれますんで、必然的に質も上がってくると思います。

-良いことづくめですね。これからも良いバッグを作っていってください。期待しています。

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HIGH-LIGHT菊池氏の思い

-〈SLOW〉との出逢いは?

菊池裕平氏[HIGH-LIGHT](以下菊池/敬称略): 僕は代官山にてショップも展開しているんですが、そこに深田さんがよくいらっしゃってくれていたようです。

-それで内装を手掛けることになったのは?

菊池: 「お店を始めるんですが、内装を手掛けてくれませんか?」とオファーが来ました。最初は立ち話で、すっと話が進んでいきましたね。

-お題というか、どういった要望が?

菊池: 今回は、深田さんも色々なタイプの資料を持ってこられたんですが、わりとザックリとしたオーダーで話し合いながら決めました。見ての通りのショップなので、現場で思いついてアレンジしたりもありましたね。もちろん最初に図面は仕上げるんですが、現場で修正、アレンジしていくのが僕らのスタイルなんです。ただ、その代わり工期がかかってしまう...(笑)。

-深田さんも什器を持ち寄ったそうですね。

菊池: そうですね。それを前日、前々日で相談して配置していきました。

-全体の思い描いたイメージをお聞かせください。

菊池: ちょっと乾いた印象。粉っぽいとか、倉庫のような空間に、しっとりとしたバッグが置かれているような。その対比を意識して、バッグが1番よく見えるように心掛けました。

-思い描いていたイメージと、実際に出来上がった空間は近しく仕上がりましたか?

菊池: 僕的にはシンプルに仕上げたかったので、色みを統一したんです。それでバッグの存在が浮き上がってくるように、と考えたんですが、思いがけず馴染んだ気がしますね。もっと革のしっとりした感じが浮き上がるかなと思ったんですが、意外に馴染みました。

-中央にある大きな鏡が印象的ですよね?

菊池: 普段、展示会の設営をお手伝いすることが多いんですが、アイキャッチなアイテムを設けないと、ただ服と什器でお終いになっちゃうので。可能なときは上から何かを下げるんです。今回もお店が大きいので、間仕切り的なモノも含めています。コンセプト的に、入り口のコンクリートの床と、奥のウッドフロアーで印象を変えたかったのもあります。あと、よく見ると上にファブリックを巻いてあって、降ろせば空間を分けられますね。入ってすぐ目に飛び込む階段とともに、ふたつの間仕切りというかアイキャッチになっています。

-今後も手を加えていくのですか?

菊池: 什器って下に置くことが多いから、どうしても目線が下に行ってしまいますよね? だから下から立ち上がる物を減らして、上から吊るような物だったりを増やして、目線を動かしたかったんです。テーブルの真上だったり、その辺に何かが加わって成長していけたら良いですね。

SLOW-K_0052.jpg 菊池裕平
HIGH-LIGHT ディレクター

1994年、高円寺にヴィンテージウェアを扱う「HIGH-LIGHT 高円寺店」、2004年にはインダストリアルな家具や雑貨を扱う「HIGH-LIGHT 代官山店」をオープン。現在はショップの内装や、フャッションブランドの展示会場のプロデュースなども手掛ける。1965年仙台生まれ。
www.high-light.jp

次のページでは、旗艦店の模様を紹介していきます。

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