The fascinating COLLECTION of EASTPAK. イーストパックの魅力を探る。vol.01 栗野宏文
2013.03.28

有名デザイナーやブランドとのコラボモデルの発表やユナイテッドアローズ別注モデルのリリースなど、〈イーストパック(EASTPAK)〉の勢いが再び加速しています。そこで、かねてより〈イーストパック〉の魅力に惹かれ、愛用し続けているファッショニスタにインタビューを敢行し、あらためてその魅力を探ってみました。彼らの発する言葉から読み解く〈イーストパック〉ブランドの価値など、知れば知る程きっと手に取りたくなるはずです!
Photo_Yozo Yoshino
Edit_Ryutaro Yanaka
-栗野さんと、〈イーストパック(EASTPAK)〉との出会いについて訊かせてください。
栗野宏文(以下栗野/敬称略): 20年くらい前から使っていますね。
-何かきっかけがあったのですか?
栗野: 僕は元々リュック好きでして。いろいろ試したのですが、結構ハードに使うので、ストラップの付け根が破れてしまうことが多かったんです。それで何かのきっかけで〈イーストパック〉を使ってみたら、思いのほか頑丈で良くて。
-元々、米軍向けにリュックを生産していて、バッグの素材として初めてコーデュラ® を導入したり。設立以来、耐久性・耐水性・機能性にはこだわっているようです。
栗野: そうなんですね。ただ実は僕、〈イーストパック〉はパリで買っているんですよ。
-おぉ、それは意外ですね。
栗野: 恐らく自分が買い始める少し前からヨーロッパへの本格上陸が顕著になってきて、それからは〈ラフ・シモンズ〉や〈ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク〉、〈クリス・ヴァン・アッシュ〉とのコラボレーションなど、動きも活発化してますよね。
-そうですね。2000年にVF社からの買収を受けて、2003年辺りからはデザイナーコラボが活発になって、面白くなってきました。
栗野:
あとは、バッグに施してあるグラフィック デザインが素晴らしくて、ヨーロッパの市場では爆発的な人気らしいですね。パリのボンマルシェ デパートによく足を運んで見掛けたり。サンジェルマンにある普通のおばさんが経営しているカバン屋さんなんですが、なぜか〈イーストパック〉のバッグが充実していまして。そこには10年くらい前に〈ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク〉とのコラボでリリースした怪獣の顔型のリュックが、完売してしまった2年後に2個だけ残っていたり。
他にもパリにシタディウムという若者向けのアイテムだけで構成された一棟のデパートがあるのですが、そこにはすごく広い〈イーストパック〉のコーナーがあって、充実具合も見事で、旅行用バッグもあれば、パソコン用もあるし、レコードバッグ、DJバッグも売っているんですよ。
-パリでも幅広く展開しているんですね。
栗野: そこで自分用と、娘のお土産用のバッグも買い、を続けていたら家に10数個は集まりましたね。でも、ミラノで置き引きにあったことがありまして、リュックを置いて試着をしていたら見事に持って行かれていて...。その後、若干トラウマがあったため、しばらくリュックから離れていた時期もありました。
-それは使えなくなりますね、「また置き引きにあったら」と考えますし。

(他にブラック,ライトグレー,グレー,パープル,ネイビー,レッドの11色展開)
各¥6,510 (ユナイテッドアローズ 原宿本店 メンズ館 03-3479-8180)
栗野: ただ、今回ユナイテッドアローズで展開しているようなカラーリングのバッグって、〈イーストパック〉にしかないじゃないですか?
-ここまで豊富なカラーリングは、なかなか見掛けません。

栗野: なおかつ丈夫ですし。価格も手頃だから「ネクタイの色に合わせて」とか「カーディガンの色に合わせて」とか、その日の気分と服に合わせて使い分けたりが楽しめますよね。たまたまですが、今季は「色」がキーワードになっていますから。オレンジなんか良いですよね。
-持ちたくなります。
