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来日中のFlorianに突撃インタビューを敢行!

2012.02.20

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ディストリクト ユナイテッドアローズの10周年記念企画として、別注のビーズアクセサリーをリリースした〈フローリアン(Florian)〉。かなり好評を得て、街にはビーズアクセサリーを颯爽と着けこなす男性も増え、2010年秋冬シーズンからはメンズのためのラインを拡充。ディストリクトだけでなくユナイテッドアローズでの展開もスタートしました。そんな注目のデザイナー フローリアンが来日するという報を聞きつけたフイナムは、彼にインタビューを敢行し、気になるすべてを訊いてきました。

Photos_RINTARO(person), Hiroyo Kai [STUH](Items)

Edit_Ryutaro Yanaka

素材から受けるインスピレーション。

―まずは〈フローリアン(Florian)〉というブランドを始めたキッカケを教えてください。

フローリアン ラッチテーター(以下フローリアン):ブランドをスタートする以前は、アートジュエリーをデザインするアーティストを15年間くらい続けていたのですが、生活できるほどには至らず。2004年くらいに「このままではいけない」と一念発起して、ロンドンでアートジュエリーのコンフェランスがあったときに『ストリートスタイル(STREET STYLE)』という本を書いたテッド・ポレマス(TED POLHEMUS)とか、アクセサリーブランドを展開するエリクソン・ビーモン(ERICKSON BEAMON)などに相談しました。
すると「スタイリストなど、ちゃんとファッション関連の人とコンタクトを取った方がイイ」とアドバイスを頂き、ジェーン・ハウ(Jane How)というスタイリストにコンタクトを取ると、いきなり『W magazine』の撮影でケイト・モスに着けてくださって。これは、本格的にスタートすべきと、2005年3月にパリのメキシコカルチャーセンターで開催された展示会に出品しました。

―〈フローリアン(Florian)〉というブランド名にした理由は?

フローリアン:自分のファーストネームなのですが、かつては〈ベアティカ(beatica)〉というブランド名でした。ラテン語で「ハッピー」という意味なのですが、いまみたいにブランド名の由来を説明したりする機会が多かったので、説明ナシで理解してもらえる自分の名前にしました(笑)。

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―2009年にディストリクト ユナイテッドアローズの10周年で、栗野さんから「メンズのアイテムを作って欲しい」とオーダーを受けたときは、どう思われましたか?

フローリアン:もともと自分のコレクションは、メンズ・ウィメンズという境はなくユニセックスでした。ただ、バイイングしていただくことを考えるとメンズ・ウィメンズを分けた方が良いのかと考えて実行してみたのですが...、展示会になるとメンズのバイヤーがウィメンズを買ったり、その逆もありました。ですので、いまは分ける必要はないかなと思っていたところでした。
しかし、栗野氏がビーズを使ったメンズアクセサリーをオーダーしてきたときは驚きました。男性にビーズのアクセサリーを身に着けさせるのは難しいと考えたからです。ところが大好評で、栗野氏は新しいスタイルを創造したと思っています。

―ディストリクトのお客さんを中心にビーズアクセサリーを身に付ける男性も増えていると思います。

フローリアン:街を歩いていても見かけますし、写真も拝見しました。こういった新しい道を切り開く現場に参加できたのは嬉しかったです。 いままでの男性のスタイルって、ロッカーだったりバイカーだったりと限られていましたが、東京に来るとそうではないオリジナルなスタイルに出逢えて面白いと思います。

florian_sub_02.jpg

―アクセサリーをデザインするときのインスピレーションの源を教えていただけますか?

フローリアン:たくさんの素材からインスピレーションを受けることが多いです。いろいろな素材に出逢うとイメージが湧いてきます。各所で出逢うハンドメイドビーズや、素材メーカーを訪れて紹介されるマテリアルから着想していくことが多いですね。

―アートジュエリーをデザインしていたときとの発想の違いはありますか?

フローリアン:当時はスカルプチャ(彫刻)的な発想でデザインしていて、その彫刻を身に着けて貰うような感覚でしたが、アクセサリーが主張し過ぎたり、その人の存在以上にアピールしてしまうのは楽しくなくなってしまって。いまは普通に着けて貰えることに楽しみを感じるようになりました。

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