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All About HOORSENBUHS ファッションアディクトたちがこぞって買い求める、 ハイジュエリーブランド、ホーセンブースとは?

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スケートやパンクに影響を受けた少年時代。
-まずはロバートさんご自身のことについてお伺いしたいのですが、ブランド設立前はどのような活動をされていたのでしょうか?

ロバート:もともとはプロスケートーボーダーとして活動を行っていました。80年代後期の頃はサンフランシスコを活動拠点にしていたのですが、そのときにフォトグラファーのアシスタントの仕事もするようになったんです。でも、私が就いたフォトグラファーはファッションのスタイリングが得意な人ではなかった。だから、スタイリングに関して私がアドバイスをして仕事をしていたんです。そうやって活動を続ける中で、『スタイリストになりなよ』といわれ、写真と一緒にスタイリングの仕事も始めるようになりました。そのほかに、音楽活動もやっていましたよ。

-ファッションに関しては、どのように目覚めていったんでしょうか?

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ロバート:80年代に活躍していたクラウディア・シファーやポリーナ・ポリズコヴァというスーパーモデルを知っていますか? 当時私はティーンエイジャーで、彼女たちの大ファンでした。自分の部屋に彼女たちが映っている雑誌の切り抜きを貼ったりして眺めて、ファッションの感性を養っていたんです。あとは、当時仲が良かった友人の影響も強いですね。彼はヘアドレッサーの仕事をしながら、パンクロックのミュージシャンとしても活動していました。彼の奏でるパンクロックやファッションスタイルが、自分にとってとても新鮮だったんです。そこから、部屋の壁紙にはスケートボードの写真や、パンクなどの写真も増えていきました。

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「WISM」にて行われたトランクショーの様子です。

-具体的に影響を受けた、有名なアーティストや人物はいますか?

ロバート:一番憧れていたのはスケーターのクリスチャン・ホソイ。彼は私の好きなスケートとパンクロックを体現している人物です。現代のストリートでよく見かける、スウェットパンツをロールアップして、シューズはコンバースやヴァンズを履いてスケートするというスタイルは、80年代に彼がしていたスタイルです。そういった、彼が持っている時代の先見性にも魅力を感じていましたね。あと、70年代にスケートのワールドチャンピオンになった、スティーヴ・オルソンのスタイルも好きでした。マーロン・ブランドやジェームス・ディーンのような伊達な雰囲気と男らしさがうまく融合した色気のあるファッションでスケートをするというミックス感。これもすごく斬新で格好良かった。二人からの影響は絶大なものです。

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-どちらの方もストリートシーンの礎を築いた人物ですね。

ロバート:じつは私はスティーブ・オルセンと一緒にバンドをやっているんです。ある日、彼とスタジオで楽器を演奏していたら、偶然そこにクリスチャン・ホソイが遊びにきてくれて、自分のヒーローと会うことができたんですよ! そのときに私がつけていた〈ホーセンブース〉のリングと、彼のスケートデッキを交換したのは良い思い出ですね。それがきっかけとなって、いまでも彼との交流が続いています。こんなことが起こるなんて思ってもいなかったから、夢のような気分ですよ。

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