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All About HOORSENBUHS ファッションアディクトたちがこぞって買い求める、 ハイジュエリーブランド、ホーセンブースとは?

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もの作りに対する一貫した姿勢。
-プロスケートボーダー、フォトグラファー、そしてスタイリストを経て、2005年にホーセンブースを設立するわけですが、どのような経緯でブランドを立ち上げることになったんですか?

ロバート:もともとジュエリーが好きで、たくさんのヴィンテージやインディアンジュエリーを集めていました。あるとき、それらのジュエリーを撮影する機会があり、スタジオに居合わせた友人が「このジュエリー、クールじゃん! 自分で作ったの?」と尋ねてきたんです。その一言が耳に入った瞬間にインスピレーションが刺激され、ジュエリーを自分で作ろうと思い立ちました。その後、必死になってジュエリー作りを勉強して、ブランドを設立することができたんです。

-ブランドを発展させていくにあたり、こだわっていることはありますか?

ロバート:私はブランドの世界観を大事にしています。いままで幾つものコレクションを展開してきましたが、新しいデザインができても、それをすぐに既存のコレクションに入れないようにしています。最低でも半年は〈ホーセンブース〉の世界観に合うか合わないかを熟考し、自分が納得したアイテムだけをコレクションとして展開するようにしています。もの作りに対して一貫した姿勢をつらぬくことが重要だと思うからです。

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-最近では、イギリスで奇才と称される芸術家ダミアン・ハーストとのコラボレートも行なっていますよね? どういった経緯で今回のコラボレートが実現したんですか?

ロバート:これは偶然のような話なんですが、ある日、私の知人が働くレストランで〈ホーセンブース〉のリングをしている人がいたらしいんです。知人がその人に話しかけると、その人物がダミアン・ハーストだとわかった。ダミアンのほうも、ウェイターが私の知人であることがわかったみたいなんです。それで、ダミアンは私の知人に〈ホーセンブース〉のアトリエの場所を訊ね、知人はそれを教えたそうなんです。ダミアンはその足で私のアトリエまで来てくれました。でも、そのときのダミアンの格好があまりにもボロボロなスタイルだったから、セキュリティーが怪しい人物だと勘違いしてしまって…(笑)。セキュリティーから私のところに連絡が入り、私がモニターに映る人物を確認すると、それがダミアン・ハースト本人だということがわかり、彼を中に招き入れました。アトリエ内を案内すると彼はすぐに私のコレクションを気に入ってくれて、一緒になにかやろうと決まったんです。

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スケートデッキに描かれたダミアン・ハーストの超貴重な作品が、店内に展示されました。

-ロバートさんはもともと彼の作品が好きだったんですか?

ロバート:彼の作品は好きでしたが、ダミアン自身がどんな人物かは知りませんでした。どれだけ作品が好きでも、アーティスト自身とフィーリングがあわなければ良いコラボレートはできないと思うんです。でも、ダミアンの場合はそれが良い方向へと進んだ。話をしたら、一瞬で彼のファンになりました。

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ダミアン・ハーストとのコラボレーションアイテム。「ピル・キャビネット」シリーズが選ばれています。

-今回のダミアンとのコレクションは、錠剤をモチーフとした「ピル・キャビネット」のシリーズをアクセサリーとして展開していますよね。実際のデザインの作業はどのようにして行われたのでしょうか?

ロバート:ダミアンと一緒に会話をしながら作業を進めていきました。お互いの作品の好きなところを伝え合うなかで、私の好きな「ピル・キャビネット」のシリーズと、彼の好きな〈ホーセンブース〉のゴールドのネックレスやリングを融合させるというアイデアが生まれたんです。いまはまだ、あまり多くを語ることはできませんが、また新しい作品もリリースする予定です。

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-今回のコレクションはもともとダミアンの作品を展開している「other criteria(アザー・クライテリア)」でしか手に入らないアイテムですよね。今回どうして東京の「WISMで」展開することになったのですか?

ロバート:今回のことをダミアンに話したら、君が信頼するお店なら好きに展開していいと言ってくれたんです。世界で25個しかない大変貴重なアイテムなので、好きなお店と組んで扱ってもらうのが一番だと私も思っています。

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