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【Journal Standard 1 in 2】THE SPECIALS 別注アウターから紐解く、逸品たるゆえん。

〈INVERTERE × Journal Standard TRISECT〉
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〈INVERTERE × Journal Standard TRISECT〉
ダッフルコート ¥110,000+TAX

Journal Standard TRISECT MD
中本幸平 Kouhei Nakamoto

モノづくりへの確かな想いが感じられる。
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—今回、〈インバーティア(INVERTERE)〉へ別注することとなったきっかけはなんだったのでしょう?

中本:存在自体はずいぶん昔から知っていたのですが、僕自身が以前に一度別注をしたいなと考えていた時には、ブランドが既に消滅してしまっていたんです。それが3年ほど前に復活したことを知り、すぐに取り扱いが始まり、昨年の秋冬シーズンに念願だった別注が実現しました。

—復活する前と後では大きな違いなどはありましたか?

中本:復活したタイミングではジャパンフィットのモデルとして生まれ変わったのが一番大きかったと思います。ただあくまでも本来の〈インバーティア〉の良さは残しつつ、日本人の体型にも合うようモデファイされているので、ブランドとしての違和感はほとんどありませんでしたね。

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—ブランドの良さや魅力はどういったところに表現されていると思いますか?

中本:生地自体に裏地がなくて、密度がとっても高いんです。なので通常のウール生地よりも保温性があって、上質な着心地を得られるのが特長です。ただ実はリバーシブルなコートを作るブランドとしても知られていて、ウールのステンカラーなどは有名ですね。あとは少し細いのですが、裏地のパイピングも長く着ることを想定した丁寧な縫製が施されていて、モノづくりへの確かな想いが感じられるんですよね。

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—なるほど。そんなクラフトマンシップ溢れる老舗ブランドとの別注アイテムですが、どういったこだわりが込められているのですか?

中本:〈ジャーナル スタンダード トライセクト〉らしさは表現しつつも、ダッフルコートと言えばココ! とされているぐらいの老舗ブランドなので、実はあまり手を加えていないんです。ディテールで言えば、トグルの留め具部分にレザーを配したところや取り外し可能なフードぐらいですかね。古めかしいものを現代的に消化していくことをイメージしていて、アイテム自体というよりはスタイリングで色々と提案できたらいいなと思っています。

最高品位のアイテムをいかにカジュアルに着こなすか。

—型から大々的に別注したというよりは仕様別注のような感じでしょうか?

中本:そうですね。ボディの素材もイングランドのマラリウス社による最高級なウールを採用していて、オリジナルと変わらず上品な仕上がりになっています。かつては有名ブランドも別注していたほど、そのクオリティはお墨付きなんです。

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—そうなんですね。では元々は英国の王室などで扱われるようなブランドだったのでしょうか?

中本:始まりはイギリス軍のユニフォームとして始まったとされています。それから少しづつ上質なモノづくりが評価され、次第に高貴な方々へと広まっていったようです。100年以上の歴史を持つブランドですが、最近ではファッション性の高い製品も多く、国内でも益々注目されてきていると思います。

—別注アイテムでは着こなしも提案したいとありましたが、スタイリングの際のポイントなどはございますか?

中本:本国だと年配の方々などが”最高品位なコート”として手にしていることが多いのですが、今回僕らは〈ジャーナル スタンダード トライセクト〉を通して、そうした気品のあるアイテムをカジュアルダウンさせた着こなしを提案したいなと思っているんです。今後もこうした世界各地の最高峰のブランドをアメリカンカジュアルに落とし込んでいけるスタイルを提案していきたいですね。

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コート 〈INVERTERE〉 ¥110,000+TAX
ジャケット 〈Journal Standard TRISECT〉 ¥46,000+TAX
パンツ 〈Journal Standard TRISECT〉 ¥28,000+TAX
シャツ 〈Journal Standard TRISECT〉 ¥16,000+TAX
タイ 〈Journal Standard TRISECT〉 ¥7,000+TAX
その他私物

次のページは、〈ナイジェルケーボン〉の別注コートとブルゾンです。

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