〈THE DRAWING ROOM J.S.HOMESTEAD × NIGEL CABOURN〉
(左)コート ¥76,000+TAX (右)ブルゾン ¥58,000+TAX
J.S.Homestead バイヤー
山口翼 Tsubasa Yamaguchi
—“THE DRAWING ROOM(伝統的な応接室)”と名付けられたこちらのコレクションは、どういったコンセプトを基にスタートしたのでしょうか?
山口:J.S.HomesteadとNigel Cabournがコラボレーションしていく上で、プロジェクトおよび商品に付けられるレーベルが「ザ・ドローイング・ルーム(THE DRAWING ROOM)」です。伝統的な応接室を意味するこのレーベルには〈J.S.ホームステッド(J.S.Homestead)〉と〈ナイジェル・ケーボン(Nigel Cabourn)〉が融合し空間、商品において新しい演出をすることでお客様に新しい価値を提供したいという思いが込められています。
—両者とも特にこだわりが強いブランドだと思うのですが、共作するきっかけはなんだったのでしょうか?
山口:特定のトレンドに左右されることなく、独創的で情熱的なものづくりを行う〈ナイジェル・ケーボン〉が持つモノづくりへの姿勢やこだわりにJ.S.ホームステッドが共鳴したことが大きかったのかなと思います。ナイジェル自身、今回のようなコレクションを共にやっていくことは非常に稀なんですよね。
—モノづくりの始まりとしては、どちらのブランドをベースとしているのでしょうか?
山口:基本的には型から企画し、別注をしています。なかにはそれぞれのブランドのオリジナルをベースにしていたりもしますが、お互いヴィンテージへの造詣が深いことを自負しているので、テーマに沿ったヴィンテージアイテムを基盤に、現代的な仕様を落とし込んだプロダクトを製作しています。
—ご紹介いただいたそれぞれのアイテムの特徴をお聞きしたいのですが、まずはPコートから教えてください。
山口:Pコートは40年代のU.S.NAVYをベースに、イギリスのヴィンテージによく見られる収納式のチンストラップや身頃をテープ仕様にしているのがポイントです。保温性を高めるためにもウォームポケット内にコーデュロイ生地を採用していたり、機能性の高さも実感できます。アメリカとイギリスのヴィンテージの要素がバランス良くミックスされていて、今回のコレクションを代表するようなアイテムに仕上がったのではないかなと思っています。
—次にA-1のフライトジャケットはいかがでしょうか?。
山口:ミリタリーでは定番でもあるA-1タイプのフライトジャケットに20年代頃のイギリスで見られたマップポケット(胸部分)が施されています。襟元や裾にはリブを使用していて、カジュアルな着こなしにも自然とフィットしてくれます。ボディの素材も自社で開発したオリジナルのファブリックを使っていて、細部までこだわり抜いた一品です。
—ヴィンテージをベースとしながらも、現代的にファッションとしてアプローチしている部分などはあるのですか?
山口:A-1のフライトジャケットは、リブを配色することで、武骨になりすぎないデザインに仕上げたところや、Pコートに関しては当時のモノをベースとして仕上げていますが、レイヤードで着合わせる提案もおもしろいかなと思いますね。
コート 〈THE DRAWING ROOM J.S.HOMESTEAD × NIGEL CABOURN〉 ¥76,000+TAX
ブルゾン 〈THE DRAWING ROOM J.S.HOMESTEAD × NIGEL CABOURN〉¥58,000+TAX
パンツ 〈THE DRAWING ROOM J.S.HOMESTEAD × NIGEL CABOURN〉 ¥25,000+TAX
シューズ 〈SANDERS × J.S.Homestead ¥58,000+TAX
その他私物