そもそも相手にされないもんだと決めつけていた。(NAOKI)
-小木さんとNAOKIさん、共通点があまり見えない2人がお互いを知るきっかけから教えていただけますか?
小木:そもそもは雑誌『warp MAGAZINE JAPAN』のファッション特集ですよね。同じページに僕も出ていて。NAOKIさんは只者ではないオーラを放っていたので、鮮明に覚えています。その後にユアンくんが空間を手がけた渋谷のシズルガズルのオープニングで初めてお見かけして、その時は挨拶だけだったと思います。どこかのレセプションで改めてお話して、徐々に距離が縮まっていった感じですね。
NAOKI:キャラクターとしては随分前から認識はしていました。“ユナイテッドアローズのPOGGY”って。ただ、僕は本当に雑誌とか読んでこなかったから、小木くんが何をしてきた人なのか、全然知らなかったんですよ。それでたまたま同じ企画のページに一緒に出ていて。しかも、並びがスケシンさんにユアンくん、小木くんに僕という、とんでもなく濃いメンツ。僕が想像するセレクトショップのユナイテッドアローズのいちスタッフとは違う感覚の人なんだなと。そこからですね、僕が小木くんに興味を持つようになったのは。
-NAOKIさん自身は、それまでセレクトショップにどんなイメージを持っていましたか?
NAOKI:わかりやすく言ってしまえば、でかい商社ですよね。俺たちみたいなアンダーグラウンドなストリートブランドとは、まったく立ち位置が異なる。だから、そもそもセレクトショップには相手にされないもんだと決めつけていました。ただ、ストリートブランドだからといって、先輩たちが築いてきたレールに乗る必要って無いんですよね。僕たちのジェネレーションだからこそできる新しいやり方がある。そういった考えを持てるようになったのは、小木くんとの出会いが大きいですね。

-誌面をきっかけに意識し始めたお二人が、実際にお会いした時はどんな印象だったのでしょうか?
NAOKI:正直、器のでかい人だなって思いましたよ。ブランドを始めて2年程度の僕に対して、とても丁寧に話しかけてくれましたからね。普通、この年齢でユナイテッドアローズのバイヤーなんて立場を与えられたら、天狗になってもおかしくないと思うんですよ。
-しかも、さまざまなメディアで目にする小木さんは、印象だけで言えばとてもイケイケに見えます。
NAOKI:それが驚くほど、腰が低くて。こんなコワモテのルックスの僕に対しても、1人の人間として丁寧に向き合ってくれるんです。初めてきちんとお話したときは、家族の話まで及びましたからね。
小木:妻子がいることには、正直驚きましたけどね(笑)。ただ、妻子がいるからこそ、大事にするべき部分と割り切る部分が明確になると思うんです。そういった細かなニュアンスまで腹を割って話せたことが、お互いにとって大きかったと思います。きっと妻子がいない時代のNAOKIさんだったら、僕なんか相手にされなかったと思いますし(笑)。
NAOKI:独身時代に会っていたら、こんな関係になっていないでしょうね(笑)。僕はとにかくギラギラしていましたから(笑)。
-その段階で、小木さんは〈Sunny C Sider〉の洋服は見ていないわけですよね。
小木:そうですね。ちょうどその後に、サーフ関係の案件で打ち合わせをして。その流れで〈Sunny C Sider〉の資料も見せてもらったんです。
NAOKI:僕らみたいなストリートブランドに興味を持ってくれただけでも、嬉しかったですね。しかも、資料を見るだけではなく、本当に展示会にも来てくれて。