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vol.5

OPENING CEREMONY

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ファッションシーンに一石を投じる、オープニングセレモニーの打ち出す新展開

日本のファッションシーンに新たな価値観を提案するオープニングセレモニー。今回はCEOのキャロルとクリエイティブディレクターのフンベルトに、ショップ地下にオープンするポットラックにて話を聞きました。

僕らのショップは多様な価値観を持った人に向けられているんだ

―2002年のオープン以来、日本での展開が心待ちにされてました。先日、ここ渋谷に日本初出店となりましたが、今のところどのような印象をもたれてますか?

キャロル・リムさん(以下キャロル、敬称略):日本の東京、しかも渋谷というファッションにおいては外せない地域の真ん中に開店できたのは嬉しいです。商品構成はもちろん、什器や色使いなども含めて、このショップは関わっている事項が多かったので思い入れも大きいんです。
フンベルト・レオンさん(以下フンベルト、敬称略):渋谷は色々なスタイルを持った人が混在してるのが面白いですね。まるでニューヨークのようです。年齢層や性別含め客層が限定されていないというのは他の都内のショッピングエリアにはない渋谷ならではの魅力だと思っています。
キャロル:オープニングセレモニーのコンセプトとして、50ドルだろうと5000ドルだろうと、来店すれば様々な楽しみを見いだせるというものがあります。そういった多様な層に向けてやっているというところも渋谷と合っているのでしょう。

―渋谷というエリア以外にも出店の計画はあるのでしょうか?

フンベルト:僕らは常にその都市の魅力を引き出す事を意識しています。その土地や地域の意見を取り入れた店作りをです。第三者がどれだけ楽しんでくれるのかというのが念頭にあるので、世界共通で同じパッケージングでショップを展開するということはないと思っています。ですので、渋谷以外でオープニングセレモニーを展開するとしたら、どんな風にするのかという部分は展開都市ならではの魅力を基本に考えようと思っています。実際にその土地に行って、そこの空気感や地域性などを加味して店作りをすると思います。
キャロル:もちろん、東京以外でも私たちの世界観を見て欲しいと考えてますし、実際にそういった話も出てきてはいます。ただ今は楽しみに待ってて欲しいということしか言えないですね。

ポットラックも大体の根っこは同じ

―そしてこの度、ショップの地下に食を楽しめる空間がオープンすると聞きました。このポットラックというのは、どういった経緯で計画が進んだのでしょう?

キャロル:たまたま洋服のお店から始まったオープニングセレモニーですが、お店をオープンするコンテンツとしてファッション同様、そもそも飲食という項目もあって、今回はその飲食という項目を入れ込む事ができる空間との出会いがあったため、他のフロアを考える時と同じ感覚で飲食のフロアをオープンすることができました。
フンベルト:欧米には各自がそれぞれに食材や料理を持ち寄って、自分なりの色を出したり思いもしなかった反応を楽しむ文化があります。それはつまり、洋服などファッションを提供するオープニングセレモニーのコンセプトと同一だと言えます。数あるコンテンツの1つだと思ってもらえれば分かりやすいと思います。
キャロル:それに補足させてもらうと、オープニングセレモニーは旅行を楽しんでいるように来店して欲しいというコンセプトもあるんです。洋服も飲食も、各自が好きなものを選んで楽しむとうカスタム感覚の面も意識してもらえたら嬉しいと思います。〈ペンドルトン〉のシャツ、〈バンド オブ アウトサイダーズ〉コートといったコーディネートを楽しむのと同じように食材を選んで、自分好みにしてもらえば、より幅広く色々なエレメントを感じられるに違いありません。

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本邦初公開となる「ブルーボトルコーヒー」は通も唸りまくる美味となっています。レセプションではオーナー自ら伝道していました。

―今回は〈ブルーボトルコーヒー〉もポットラックで楽しめるんですよね?

キャロル:日本には初登場となる〈ブルーボトルコーヒー〉も、ここの世界観を構成する1つのエレメントなんです。ご存知のように、サンフランシスコを拠点にした最高のコーヒーを提供する同社ですから、ここでしか味わえない1杯を堪能してもらいたいですね。
フンベルト:ポットラックはイートインだけでなく、テイクアウトもできるので各種料理や美味しいコーヒーをオープンエアーでも楽しんでもらえると思います。

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