vol.26

Kehinde Wiley

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2010年は"アフリカイヤー"!
プーマのアフリカライフスタイルコレクションに注目です。

「FIFAワールドカップ」が初のアフリカ大陸で開催される今年。アフリカ代表国の多くをサポートする〈プーマ〉が、今春から全世界でリリースしたアフリカライフスタイルコレクション。そのグラフィックを担当した世界的に注目を集めるアメリカ人アーティスト、ケヒンデ・ワイリー氏が初来日! 生命力溢れる人物にアフリカの伝統的な絵柄を織り交ぜて描く、彼独自のクリエイティブの秘密に迫ります。

アフリカの持つ生命力と人々のエネルギーを感じて欲しい

―今回の〈プーマ®〉とのプロジェクトを通して、何か大きな変化や影響を受けましたか?

ケヒンデ・ワイリーさん(以下ケヒンデ、敬称略):一番、印象に残っているのはアフリカ出身のサッカーのスーパースター3人と一緒に仕事ができたことです。生まれもってのセレブリティではなく、自らの力で大きく成長した彼らとの出会いは、自分にとっても凄く身近に感じることができました。とても良い刺激になりましたね。

―〈プーマ〉とのコラボレーションで一番チャレンジしたことは何ですか?

ケヒンデ:いつもアーティストとして一番のチャレンジだと思うことは、大きな白いキャンパスに向かうことで、ファーストマークを付けることです。今回のプロジェクトでいうと、一番のチャレンジだったのは、内紛や飢餓、疫病などで、人々が持つアフリカに対してのネガティブなイメージを、どうポジティブに変えるかということでした。

―では、一番楽しかったことは?

ケヒンデ:楽しかったことは、長期、西アフリカに滞在できたこと。あとは何といってもエトー選手、メンサー選手、エブエ選手といったアフリカ出身の3人のスタープレーヤーと一緒に仕事ができたことですね。それだけでハッピーでした。そして彼らの出身地で、ファンとの触れ合いを見ているのもおもしろかったです。自分も彼らのようになれるのではないかという、子供達のキラキラした眼差しが印象に残っています。

―制作過程で、3選手とアフリカ中を旅したとお聞きました。その旅の中で、一番印象的な出来事は何ですか?

ケヒンデ:一番記憶に残っているのは、エブエ選手の実家に行ったことです。いきなり近所の子供達が遊びに来たり、太鼓を持ち出して演奏をはじめたりと、とても賑やかで、彼らはサッカーだけでなく人生も楽しむ方法を知ってるなと思いましたね(笑)。

―デザインが完成して、実際にウエアやシューズを見たときの印象はどうですか?

ケヒンデ:自分がイメージしたデザインがファブリックに使われていて感激しました。プリントだけでなく、どのアイテムも細かいディテールまでこだわっていて、納得のいくデザインに仕上がっているので大変満足しています。

―今回のプロジェクトで、一番ファンに伝えたいことは何ですか?

ケヒンデ:セレブレーションがキーワードです。アフリカの大地が持っている活き活きとした生命力や、そこで生活する人々のエネルギーを感じてもらえたら嬉しいです。

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インタビュー当日のケヒンデ氏のファッション・スナップ。ノータイでカジュアルなスーツスタイルがグッドです。これ、ご自身でデザインしたスーツなんだとか。

↑↑↑画像はクリックすると拡大します↓↓↓

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彼のアートワークがデザインされた"アフリカライフスタイルコレクション"がこちら。この他にも、シューズやバッグなど数多くのアイテムが展開されています。

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