ー〈MHL.〉の魅力の1つに「G-SHOCK」などの別注アイテムがありますが、例えば小林さんが別注を監修するとして......。

小林：はいはい。

ーここのアイテムを〈MHL.〉が別注したら面白いとか、こんな仕様にしたいというアイディアがあれば教えて頂きたいのですが。

小林：また急に話せないような（笑）。まあでも〈マーガレット・ハウエル〉の方は、僕の好きなイギリスの老舗ブランドとは大体やってますよね。〈トリッカーズ（Tricker's）〉や〈ジョンスメドレー（JOHN SMEDLEY）〉とか。

ーコラボではなくても、こういうアイテムがあればいいなとか。

小林：そういえば、デニムってあんまりないですよね。例えばイメージにドンズバだけど、バギーっぽい浅紺のデニムとか。なんかそういうのがあってもいいですよね。

杵渕：たしかに〈マーガレット・ハウエル〉では〈エドウィン（EDWIN）〉とコラボしているんですけど、〈MHL.〉でデニムってやってないですね。何年か前はあったんですけど。〈MHL.〉にそういうワークっぽい雰囲気のデニムがあってもいいですね。

小林：ヨーロッパ方向のワークみたいな感じかな。イギリスだったり、フレンチっぽいラインのデニムとかあったらいいですよね。例えばカバーオールとか。それ以外にも〈MHL.〉はもっとアメリカのカジュアルなところとやったらいいかも。〈トップサイダー（SPERRY TOP-SIDER）〉とかもそうだし。日本のブランドとやったり、そういうのも面白いかもしれないですね。そういえばハットってないですよね？

杵渕：ハットはないですね。

小林：なんかイギリスっていったらけっこう多いじゃないですか。〈リンカーンベネット（LINCOLN BENNETT）〉とか。あと〈ロック&コー（Lock&Co.）〉とか。あーでも......。

杵渕：〈マーガレット・ハウエル〉っぽいですね。

小林：アメリカのブランドになっちゃうけど、例えば〈ニューヨークハット（NEW YORK HAT）〉とか。〈MHL.〉は、そういうリーズナブルで手軽な感じのブランドとコラボしてもよさそうですね。

ー〈MHL.〉の方がアメリカっぽいですもんね。

小林：例えばアイテムはキャスケットで、8枚ハギとか６枚ハギで、〈MHL.〉っぽいガサつきのあるシャツなんかで使ってるような生地のものがあったら、かっこいいものが出来そうですよね。

ーいいですね、それ！

小林：僕は小物が好きだから、ついついそっちの方に惹かれてしまう（笑）。（ポーチを手にして）こういう素材感のキャスケットとかあったら可愛いなと。

ーこのトップサイダーのデッキシューズもいいですよね。

小林：これやっぱいいよね。普通のものと何か仕様は変わってるんですか？

杵渕：70年代の、トップサイダーがデッキシューズとして使われていた当時のモデルを元にしています。

小林：ちょっと太いのかな？

杵渕：そうですね。ちょっと太くて、つま先が今の現行のものより、そり上がってるんです。

小林：グッてなってるんだ。いいですね、こういうの。〈マーガレット・ハウエル〉もそうだけど、〈MHL.〉も老舗とコラボするところが好き。だからかといって、すごいデザインを変える訳でもないし、そういうところにセンスを感じますね。

ー今日のインタビューで、小林さんがものすごくファンだというのが伝わってきました。そんな小林さんにとって〈MHL.〉の定番といえば、何になるんでしょう？

小林：個人的にはパンツのイメージが強いかな。ゆったりしたリラックス感がある軍パンだったりチノパンだったり。そんなイメージですね。

ー本日お持ちいただいたのもパンツですよね。それではメイン写真用に私物のパンツと今季のアイテムを組み合わせていただいて、それを着用した写真を撮らせてください！ 本日は、ありがとうございました。