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田中恭平ELIMINATOR PRESS 代官山のセレクトショップ”ELIMINATOR”のPRESS。世界に一店舗だからこそ出来る事、世界に一店舗だからこそ言わなくてはいけないコアな情報や新たな価値観の提案を発信していけたらと思っています。www.eliminator.co.jp

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田中恭平
ELIMINATOR PRESS
代官山のセレクトショップ”ELIMINATOR”のPRESS。世界に一店舗だからこそ出来る事、世界に一店舗だからこそ言わなくてはいけないコアな情報や新たな価値観の提案を発信していけたらと思っています。

www.eliminator.co.jp

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英国にとってのLEVI'S

2011.03.05

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トレンドを作ってきたのではなく、トレンドに選ばれて来た存在。


LEVI'Sヨーロッパ企画の"LEVI'S XX PROJECT"より、
完璧なリサーチの基にMADE IN USAにて
復刻された古き良き時代のLEVI'Sジーンズが
入荷致しました。

生地の組織や、パーツに至る全てにおいて
こだわり抜いた復刻モデルです。

<入荷モデル>
□1944年/ S501 XX大戦モデル
□1954年/ 501Z XXモデル
□1878年/ 世界最古のLEVI'Sジーンズの復刻モデル
(3モデル共にリジットデニムになります)


蘊蓄も良いですが、今日は違った視点で書きます。
タイトル:「英国人にとってのLEVI'S」

英国人にとってのLEVI'Sとの出会いは、50年代の
マーロン・ブランドの映画'THE WILD ONE'で、
LEVI'S を穿いてトライアンフに乗るマーロンに英国人は
驚喜したそうです。
特にアメリカ映画でありながら英国車トライアンフに乗る
彼には親近感が湧いたらしい。
(そして60年代、このダブルの革ジャンに白いスカーフという
スタイルはロッカーズのスタンダードとなった)

しかし、50年代当時これはあくまでもスクリーンの中、
戦後まもない貧しい国の英国では輸入品の
LEVI'Sなど穿ける訳もなく、憧れの的でした。

そして60年代。
初めて英国人が本物のLEVI'Sに出会います。
当時流行していたモッズ、ロッカーズが共に自慢げに
LEVI'Sをファッションとしても穿き始めます。
モッズは505をモッズパーカやFRED PERRYのポロ
に合わせて。ロッカーズはリングブーツに革ジャンの
マーロンブランドスタイルで501を穿いていたと
いいます。

つまりポイントは、英国人にとってのLEVI'Sは
あくまでも日本人と同じく憧れの国の輝けるアイテムとして
出会っているという事。
元来炭坑夫やカウボーイやが穿いていたものを
反逆のシンボルとして穿いたアメリカの人たちとは
根本的なLEVI'Sに対するリスペクトの度合いが違います。

ツールとしての「物」ではなく、初めからファッションアイテムなのです。

その後のUKカルチャー、スキンヘッズは606をDr.Martensに
合わせて、70年代のヘヴィーメタルの連中はロンドンブーツに
ベルボトムを合わせて。

そして80'sにはアメリカンな履き方とは全く違う、極太の501を
短いロールアップでハイトップのシューズに合わせるといったように、
いつの時代にも
LEVI'SはUKファッションの中に存在しています。

これまでも、そしてこれからも日本人にとっても英国人にとっても
LEVI'Sは永遠の憧れなのかもしれません。
その憧れはこれからもLEVI'Sを使った新しい
ファッションを創造していく源だと思いませんか。  

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