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ハラダユウコArchive&Style Shop Press1971年2月東京生まれ。アメリカ、ヨーロッパを中心に幅広いジャンルと年代からバイイングされたUSEDやデッドストックを扱う古着屋「アーカイブ&スタイル」のショッププレスとして、古物をこよなく愛する日々を送っています。www.archiveandstyle.com

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ハラダユウコ
Archive&Style Shop Press

1971年2月東京生まれ。アメリカ、ヨーロッパを中心に幅広いジャンルと年代からバイイングされたUSEDやデッドストックを扱う古着屋「アーカイブ&スタイル」のショッププレスとして、古物をこよなく愛する日々を送っています。
www.archiveandstyle.com

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Detachable Collar Dress Shirts

2010.01.14


フイナムブログをご覧の皆様こんにちは☆

今日は新しく入荷したシャツに珍しい物があったので、
それを取り上げます☆

L1040774.JPG


写真は推定1940~50年代製の、
ダッチャブル・カラータイプのドレスシャツです。

何が珍しいかと言うと、
これくらい古いドレスシャツで、後染めではない、
黒というカラーがまず珍しいのですが、

こちら↓

L1040783.JPG


古着ブランドだと、よくBIG YANKのシャツに見られる様な、
左右非対称の胸ポケットが付いています。
私たち古着屋は通称「ガチャポケ」と呼んでおりますが、
この様なドレスシャツでこのタイプは非常に珍しいと思います。
(ちなみにハラダもバイヤー堀ちゃんも初めて見ました。)

L1040791.JPG

タグが綺麗に残っていたので、
ここからいろいろ推察等ではありますが分かりました。
まず、上下に並んだ上のタグを見ていただくと、
このシャツが綿の中でも最高級と言われる「ピマ・コットン」で、
作られているのがわかります。


「Supima Worlds Finest Cotton」は、
現在も操業を続けるピマ・コットンの会社ですが、
とりあえず、ここではこの会社の事ではなく、
ピマ・コットンについてちょっと説明したいと思います。


L1040776.JPG


その前に、まず、コットンの話から入りますけど、
いわゆる私たちがコットンと呼んでる中には、
いくつか、種類が存在します。

その一つが「バルバデンセ種」と呼ばれるもの。
それと、有名な物では「ヒルツスム種」と呼ばれるものがあって、
この他にもいくつか種がありますが、
とりあえず今はこの大きなくくりの2種の話をします。


今日、ご紹介しているこのシャツのマテリアルである、
ピマコットンは、このうちの、
「バルバデンセ種」という種類に属し、超長繊維綿に属します。
じつは、高級綿といわれている
「エジプト綿」「海島綿」もこの種類です。
(うちの店で扱っている英国製のアンダーウエア
王室御用達ブランドである「サンスペル」などは、
この「エジプト綿」です。)

L1040778.JPG

でもって、
世界で生産されているコットンの9割近くは、
「バルバデンセ種」ではなくて、
「ヒルツスム種」の方なので、
いわゆるこちらが、よくある普通のコットンと言う事になります。
私たちが日常使っているタオルとか、靴下とかほとんど
この「ヒルツスム種」」なわけです。

ピマ・コットンは、繊維が長く細いのが、
最大の特徴で、滑らかさ、やわらかさ、丈夫さの3点が揃った、
非常にクオリティの高いコットンですが、
なぜ栽培量が少ないか?と言うと、
やはり栽培環境に適した土地が少ないから==ということになります。

L1040781.JPG

ピマコットンの産地は、
アメリカの南西部、テキサス州のエルパソというメキシコ国境に
めちゃくちゃ近い街で1900年代の始めに栽培が開始されています。
(ハラダは何度か買い付けで訪れた事がありますが、
ほぼメキシコ!という風土で、乾いた土ぼこりの街という印象ですよ。エルパソ☆)

L1040798.JPG

100年以上前の当時、アリゾナインディアンのピマ族に
試験栽培を手伝ってもらい、
長年にかけて改良してきた事にちなんで、
ピマ・コットンと名づけられているのです。

L1040793.JPG
↑ フロントの前タテ部分が比翼になっているのも珍しいかな~と。


というわけで、相変わらず説明が、
なが~~~~~くなりましたが、
マテリアルは最高級の綿が使われているシャツだと!


それと、もう一度タグ写真アップしますが(笑)

L1040791.JPGのサムネール画像


この下のタグは、
ドイツのハイデルベルグ・プレスといって、
どうやら学問の研究機関の組織の名前なんですよ。
アメリカ・ペンシルヴァニア州の最大の都市であるフィラデルフィアは、
もともと祖先移民のほとんどがドイツ系で、
今でもペンシルヴァニア州全体でも25%がドイツ系の祖先を持っているので、
このドイツの学術機関がこの土地にあり、活動しているのも納得です。

L1040795.JPG

つまり、このシャツは一種のユニフォーム(制服)かなぁ?と。
この学術機関で働いていた人の仕事着だったのでは?と、ハラダは推察しました~☆
ほんとの所はどうだか?分かりませんが。。。

L1040796.JPG

古着の場合カインド・オブ・アンダースタンドって感じで、
了承していただけると幸いかなぁ~~~(笑)と思っております。。。。

今日は本当はこの他、
シャツの歴史の話でも====なんて考えていましたが、
あんまりいろいろ書くと、いちお~女なのにオタク過ぎてどうなの?(苦笑)と、
自分で自分が。。。。なので(笑)

いや。。単純にちょっと長すぎる文章は眼が疲れるので。。。(笑)
いつも読んでくださっている皆様にも考慮しまして。。。(笑)
今日の物話はこんな感じで終わっときま~~~~~す☆

後は、毎度のプライベート写真です。あ、猫じゃないですけど。。。


最近、やたら毎日聴きまくっているCD。
めちゃくちゃめちゃくちゃ癒されます。。。。
レコードが本当は欲しいですが、めちゃくちゃ高いそうで。。。

L1040771.JPG

皆様、お酒はお好きですか?
ハラダは画家の山口薫の遺言である、
「どんな病気になっても酒だけは飲ませてもらいたい。」と同じくらい(笑)
お酒は大好きです☆
とくにシェリー酒はほぼ毎日呑んでおります☆

写真は代々木上原のウェルファンカフェ。
日本で2番目にシェリーの種類が揃っていて常に150種以上の
ブランドが常備されております。

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店内は明るく、マスターもスタッフも元気いっぱい(笑)丁寧な接客なので、
まったり~すると言うよりは、
美味しいシェリーと美味しい酒のアテを食すぞ~!!って感じで行くといい感じかな~と☆

あとは、
家の花たちです。
木蓮や梅など枝ものもよいですね。
和な感じで落ち着きます。


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またまた、実はすんごいのが入荷したので、
近日中にアップします。店頭にも、ブログアップ後に出しますね~☆

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