Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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The way you look at the thing...
2011.01.16
「灯台もと暗し」とは良く言ったもので、iPadが発売されてから早8ヶ月近く。もちろん僕も早速ゲットした口なのですが、案外ケースには無頓着だったのも確か。そもそもシリコンケースなど折角のデザイン性を無駄にする類のものには興味がなかったので、単に移動時のショックアブソーバー的な意味で発売当時に量販店に売っていた黒のサードパーティー物を普通に使用していたのですが、先月ふとある事に気付いたのです。
そう「VISIONAIREのヴィトンのやつってサイズ的にはピッタリじゃない?」と...(笑)それこそ発売当時は高城剛さんが雑誌で「IBMのThinkPadケースにちょうどいい」的なコメントをして下さっていたので、もっと早く気付けば良かったのですがそこは冒頭の言葉通り。
まぁそれなりかなと...
でも本当に不思議ですよね。
例えば電子書籍なんていうのは昔もあったんですよね。
でも浸透しなかった。
それがアメリカあたりでKindleなんかが普及しはじめたと思ったらiPadが出て、もちろんその過程で開発競争は水面下で繰り広げられていたでしょうが、ある一点を経過した時点で爆発的な進化というか浸透を遂げる。そう考えるとアップルのNewton懐かしいなぁ...って(笑)。
デジカメだって20年近く前にマビカなんていうのが出て、もちろん僕も飛びついて買ったんだけど結局「撮って終わり」っていう、それ以降なにも展開しないあたりがネックとなって一旦はほぼ瀕死の状態に。
みんな普通に持ってましたよね「写るんです」(笑)。
その後徐々に浸透して携帯にもなんとなくカメラが付き始めたものの、結局フィルムほどではない...なんていう長く暗い道のりを辿っていたかと思いきや、ある瞬間から爆発的にヒットし始めて今や一人一台どころか、下手したら携帯カメラの画素数が1世代前のデジカメを越えてるなんて当たり前。ネット経由でプリントにして物質として手元においておきたいなんて考えは今は昔。メールに添付して電子フォトフレームやそれこそiPadなどデジタルアーカイブしなくて何の意味があるのか?というくらい浸透しましたよね。
Blackberryを始めとするスマートフォンだって、Palm OSとかを積んで海外では昔から使ってたし。そう考えると主にアメリカって言うのは実にニューカマーなテクノロジーに対して寛容だと思うわけです。
だってコードレスフォンだって、携帯だって、リモコンキーにホームセキュリティーなんていうのもみんな向こうでしょ?映画なんかで観てどれだけ憧れた事か...特に当時まだ元気だったSONYの留守電とかスタンドタイプのコードレスをプールサイドで主人公が使ってるシーンや、車の中でモトローラの折りたたみの携帯を使ってたのは衝撃的でしたもん。
まぁ住宅事情や物価に平均収入っていうのも関係はしてくるでしょう。ただ開発は知らないけれど、少なくともコンシューマーベースにおける普及っていうのは大抵向こうだから、色々と訴訟だったり権利は主張するものの、インフラにおける法整備的なもに関しては緩いというか、チャレンジしやすくなっている気がします。(そういう意味では薄型テレビが日本の方が普及が早く感じたのは小さくて狭いとされる日本特有の住宅事情があったからかも知れませんね。)
まさに昨日観た映画「ソーシャルネットワーク」にも出てくるナップスターを始め訴訟は起こってはいるものの、着眼点に優れかつフットワークの軽さ(ネット時代を上手く活用している)によって瞬く間に一般の生活に定着してしまう。
実際に誰もが物質至上主義(著作権を含めて)を満たすようなCDがなくなるなんて思ってもみなかったのは事実。誰しもが音質的にも物質的にもダウンロードに否定的でしたよね。
僕自身初めてスティーヴンがiPod使ってる時に「なんだこれ?」って思ってましたもん(笑)。
でも今までアメリカの専売特許だった著作権やらグローバリゼーションなんかにかぶれているウチにあれよあれよとiTunesなどを始めとする0と1でしかないデータでのダウンロードありきになっていて、今やダウンロードしたものがビットレートを落としているからCDより音が良くないなんて誰も気にしていないんじゃないですかね?
関連会社にレコード会社を擁するメーカーなんて「音質が!」なんて言ってたのに、今やこぞって良く聞こえるようにチューンされたiPodを始めとするデジタルプレーヤー用のものをどんどん発表しているくらい。正確に言えば未だに自分で自分の首を絞め続けてる大手さんもありますよね?
そう考えるともはや日本がオリジンで世界に秀でてる家電なんて、空気清浄機か洗浄機能付き便座くらいしかないんじゃないかって。掃除機だってダイソンとルンバに押されてますもんね。
でもなんかこれならいっそコピー大国なんて言われていたけれどチャレンジングだった時代の方がよっぽど日本らしかったんじゃないかな?って思ってしまいます。確かに今の中国における無法ぶりには閉口しますが、そうはいいつつも世界基準の最新機器の中身は彼らが手掛けているわけですから、実は蚊帳の外なのは我々日本人だけなんじゃないかと不安にもなるわけです。
色々と書いていますが、まだ興奮冷めやらぬとは正にこの事。
別に今日はVISIONAIREのケースや昨今の家電事情について書いているのではなく、結局は昨日観た「ソーシャルネットーワーク」について考える...というか、発想の転換や着眼点というものの大切さをひしひしと感じざるを得ないほど、とてもショッキングな映画(事実?)だったいう事でしょう。
すでに存在していた物に、ちょっとした、誰もが目にしていて慣れ親しんだ、解りきっていたはずのものを付加価値として付けただけで、ウィルスが突然変異を遂げて猛威を振るうかのようなパンデミックを起こすという、今や誰もが解っているはずの図式がほんのこの数年の間に、世界中の人の目前で行われたという事実に、開いた口が塞がらないのです。
まだの方、そして観る予定がない方は是非劇場に!
何が起きているかを知らないというのは無知に等しい事だと思うわけです...インフエンザだって正確には何だって説明できないけれど、とりあえず手うがいはしまうよね?それと同じだと思って下さい。
もちろん自戒の念を込めてですが、ハッキリ言います。風邪をひいてからでは遅いのですよ(笑)。
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