Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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Are you a bluffer?
2011.07.20
知っていると得をするような気がしがちなのが「蘊蓄」。
もともとはある分野おいてその道の研究者が蓄えた「知識」の事を意味するらしいのですが、いつしか雑学の意として使われるように。
ただ実のない付け焼刃な知識ってある程度の役には立つものの、現場や実際に経験してきたそれと違ってとっさの判断基準というか柔軟性に欠けると思うんですよね。
例えば一般的に美味しいだとか高級とされるワインを飲んだ時、それまでそのワインを一度も飲んだ事がなくても、雑誌などから得た知識を持ってすればなるほど納得できる事でしょうし、その感想をなぞるように口から賛辞の言葉が出てくる事でしょう。
だけれども全く知識もないワインが目の前に出て来た時、(それが安ければなおさら)口に含んだ時に美味しいと判断できるか否か。
これこそが自身の経験をもとに蓄えられた「蘊蓄」だと思うんですよね。
飲んでる者勝ち的な(笑)。
そういう意味では観ているもの勝ちなのがアートなのかもしれません。
個人的にはまったくをもって直感でしか楽しまないのがアート。
おおぉ〜、くぅ〜、ヤバいね、マジでカッコいい!って直感で口からこぼれでてしまうのが僕にとってのアート。
それこそ生まれてからこの瞬間までに蓄えてた全てのもので感じる(感じてしまう?)もの。
でもその反面、会った事もない人間が作ったものを外野があーでもないこーでもないって、とやかく言っている所もアートの面白さでもあるのも確か。そういった一連の流れを作者であるアーティストが見越して作品を制作しているであろうと感じるのも作品の一部だし、下手したらそんな事考えてもいなかったなんて事があるのも、またアートなんだと思います。
★★★★★
最初から最後まで狐につままれたような作品(笑)。
言い換えるならばどこまでが本当なのか、全て本当(一応ドキュメンタリー作品)なのか、それとも全部ウソなのか?まるで現在のアート環境を取り巻く現状のような作品にも感じるし、実は本編よろしくこんな事を書いている僕をあざ笑うために作られたのかもしれないし、反対にそんな事まーったく考えていないのかもしれない。
この作品がアートそのものっていう人もいるでしょう。
まさに観客一人ひとりが今まで蓄えたものによって左右される事間違いなし!
ちなみに本編にも登場するOBEYでおなじみのシェパード・フェアリー。
実はVISIONAIREのクリエイティヴ・ディレクターのグレッグと同窓。そんな彼が日本を訪れてた時に歩道橋の下にアンドレのステッカーを見つけた時の一言「あれ(OBEY)がスゴいのは世界中どこに行ってもあるという事。これに尽きる」って言っていたのを思い出しました。
なるほど納得。
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