がんばれ東北、本気でがんばろう日本

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RECORDING, SOUNDS and ENVIRONMENT

オノセイゲン
空間デザイナー／ミュージシャン

録音エンジニアとして、82年の「坂本龍一／戦場のメリークリスマス」にはじまり、多数のアーティストのプロジェクトに参加。87年に川久保玲から「洋服が奇麗に見えるような音楽を」という依頼により作曲、制作した『COMME des GARCONS / SEIGEN ONO』ほか多数のアルバムを発表。

Photo by Lieko Shiga

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2011.03.27

がんばれ東北
本気でがんばろう日本
日本の技術を信じる。

　この７日間に世界でおこったマグニチュード６以上の地震はすべて日本。総発電電力量に占める原子力発電の割合は、フランスは８割、日本は３割と言われるが、歴史的にもフランスでは地震が圧倒的に少ない。

　この２週間の間に、日本中の小学生から大人まで、原子力発電とはいったいどんな仕組みなのか、そして放射能とは何かまでやたらと詳しくなってしまった。国内、海外のテレビ報道もどこまでが事実で、どこからが備えを訴えているのか、よく注意していないと見誤る。とくにTwitterやBlogでは、まるで専門家になったかのような（専門家でない）マニアが発言を繰り返す。感情的な発言はポジティブなのだけにしてほしいものだ。末尾に貼付けたいくつかのURLは、すでにみなさん見ている方もほとんどかと思う。正しい情報は専門家の意見を信じるしかない。

　そして。

　今すぐできることは、義援金、募金、献血ぐらいかもしれない。私は福島生まれ。ただし２才までしか過ごしていないので写真はあるが、記憶はない。そして兵庫県加古川で高校卒業まで過ごし、神戸こそ音楽活動のきっかけの街であった。そのあとはずーっと東京。９５年、阪神淡路大震災のときは居ても立ってもいられず、若者のひとりとして友人を頼って７日後の被災地に入った、つもりであったが、それはいけなかった。危険な部分は消防が、またチームとして活動をしている（訓練されている）グループに入れるわけはなく、安全な部分のがれき掃除くらいしかできないわけで、友人宅に泊まるのも考えてみれば迷惑な話で、それこそ現地の水も食料も食べながらの、ダメの典型ボランティアであった。わずか３日で東京に戻ることになった。神戸は復興に１０年かかった。今回はそのノウハウやボランティアの受け入れ体制はいくぶん整っているようにも見える。東京から外国人が姿を消したかと思えば、一方で東京に留まっている外国人のグループの中には、民間ながらきちんと通行許可をとって日用品、食料品を毎日、トラックで被災地まで届けているグループもある。重要なのは、これから３年、５年、１０年という長期の継続した復興支援である。本気でがんばろう。