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20世紀少年。
2009.09.09
以前から、小説やマンガが原作ですでにストーリーを知ってる映画は見ないことが多い。頭で膨らんだイメージを超えることは難しくて、ほとんどががっかりするばかりだからだ。だけどでテレビやってた映画「20世紀少年」の1、2章を見たら面白かった。
というのも、じつは原作のマンガをまだ最後まで読んでいない。世界が「ともだち暦」になって、たぶんケンジ生きてんだろーなって臭うとこまでで読むの止めてる。失礼だけど浦沢直樹のマンガは最初はいつもワクワクするけどだんだん覚めてくる。「MONSTER」も引っぱっといてそれ?ってオチだったし。
なので「20世紀少年」も「あ、またいつもの浦沢ワールドだ...」と思ってつき合うのやめた。だけどそこから長いと思った物語りもちゃんと終わったみたいだし、さらに映画はエンディングも違うというので断然見てみたくなった。漫画も映画も。とりあえず明日はマン喫してから映画館に行ってみよ。
ところで、ケンジたちの過ごした少年期は1970年前後で太陽の塔ができた「大阪万博」の時代。その時代はボクもまだ生まれてないし、世間の空気や流行はわからないけど、「万博」の"熱気"みたいなものはなんとなくわかった。
ボクらの少年時代にも「つくば万博」という大きな世界万博があった。しかも大阪よりもっと身近な茨城県で。
毎月「学研のおばちゃん」が宅配してくれる、学研の「学習」と「科学」。それに付いてる、特に「科学」のほうの付録(自分で作る太陽光カメラとかシーモンキー)が最高に楽しみだったけど、その学研科学でもだいぶ前から「どこそこパビリオンのここがすごい!」みたいなことを煽るもんだから、ガキんちょどもは開催始まる前からガマン汁全開(まだ出ないけど)だったわけ。
そんな状態でやっと「これが宇宙食かあ」なんてクソまずいバナナ味クッキー食べながら、テクノコスモスの世界最大の観覧車の中で綴った、未来の自分への想い。
「ポストカプセル2001」、当時の郵政省が行った万博の目玉企画。これは万博会場内に設置された専用ポストに投函すると2001年の1月1日それを届けるというサービスだった。
で、20001年の元旦、ほんとに届いた。1985年のボクが未来のボクへ送ったハガキ。以下は原文。
しょうわ60年4月2日からおくりました。あきおくんだよ。
2001年にはもしかしたらしんでるだろうけど。
つくばばんはく85 より
これがボクの書いた「よげんの書」。「しんでるだろう」ってやっぱ暗に世界の破滅を予見してる。世紀末にノストラダムス、21世紀はやってこないとフツーに思ってた。時代だね。
過去から届いたハガキと、20世紀少年だった頃のボク。
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