Extreme対談 vol. 2 フランク・リーダー×リュウ・イタダニ(前編)
2012.03.05
―ちょっと難しい質問かもしれませんが、お互いの仕事はどのように評価していますか?
フランク:リュウ先に答えてくれるかな?その間に僕が自分の答えを考えるから(笑)。
リュウ:うーん、いいけど難しいなぁ。
―先ほど、リュウさんが一度フランクさんの作品にドローイングをしたという話が出ていましたが、そういう仕事面での関わりはその後何かあるんですか? それともあくまで個人的な友人関係なんでしょうか?
フランク:お互いの仕事はリスペクトし合っていますよ。でも個人的な友人関係もとても長いので、やはりお互い息抜きしたいときに一緒に時間を過ごす、話ができる友人ですね。僕にとって、人と話をすることはとても大切なんです。話すこと自体が好きですし、色んな意見を交換しているうちに、それがインスピレーションになります。
リュウ:ベルトを作ってもらったことはあります。今しているんだけど。
―フランクさんの服は着ないんですか?
リュウ:何か持ってたかな。
フランク:持ってるでしょ。ジャケット着てなかったっけ? シャツもあげたじゃん。ちょっと!
リュウ:僕の絵あげたことないから気まずいですね(笑)。
フランク:まだうちの壁にはいっぱいスペースあるよ。
リュウ:そうだね、今ふさわしいインスピレーションを求めているところかな。
フランク:きっと密かに2m×3mくらいの大型の絵を準備してくれてるって信じてるよ(笑)。ある日大きな包みを持って現れるってね! ははは。
リュウ:でもほとんど仕事の話ってしたことないよね。
フランク:ないね。
リュウ:僕がもともと、自分の仕事の話を人にしないタイプなので。特に美術作品は、人に話して説明するようなものではなくて、自分で考えてかたちにすればいいものだから。
フランク:僕も、お互いよく知っていて付き合いも長いので、リュウと会うときはリラックスしたいですね。
リュウ:どうでもいい下らないことを話せる相手ですね。でも、このベルトは本当に気に入ってるんですよ。ベルトが欲しいなと思っていたんだけど、気に入ったものが見つからなくて。でも、ファッションデザイナーにベルト作ってなんて頼むのは失礼だと思って、自分からは頼まなかったんです。でもちょうど彼のスタジオに良さそうな革が置いてあるのを見つけて、そのとき「これでベルト作れる?」って聞いたんですよ。
―一本だけ? リュウさんのために? カスタムメイドじゃないですか!
リュウ:すごく軽く聞いただけだったんですけどね、「うん、できるよ」って軽く言ってくれて。でもそこはプロですからね、とてもいいのを作ってくれた。パッケージまでちゃんとしてくれたものをくれたんです。
フランク:僕も今、ほとんど同じベルトをしているんですよ。
―おそろのベルトですか!?(笑)
リュウ:世界で2本だけの(笑)。でも、ロンドンでの学生時代は、彼に裾上げとか頼んでましたね。
フランク:ファッションデザイナーに寸法直しは絶対頼んじゃダメだよ(笑)。
リュウ:でも頼んでたね...そしてやってくれた。フランクが作ったパンツでもないのにね(笑)。
―真の友情ですね。
リュウ、フランク:ははは!