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渋谷直角の!! 川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム見学!!!

2011.09.21

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見逃したくないチェックポイントを解説!
entrance.jpg
まずは開放感のあるエントランス!
高い天井には、青空と、数々のFキャラたちがこっちを笑顔で見てる!
また、壁にはキャラクターたちのレリーフも!

そしてエントランスを右に!!
aiyou.jpg
name.jpg
F先生が愛用していた道具やラフスケッチ、ネームなどが飾られている通路を通り......、

ババーン!!! このミュージアムのメインのひとつである、原画の展示へとつながる!!
genga.jpg
「展示室I」は、『ドラえもん』『オバケのQ太郎』『パーマン』『キテレツ大百科』などの代表作の原画が展示されています!
colorgenga.jpg
壁面には美しい配色のカラー原稿がズラ〜リ!
この辺も、王道的なものにこだわらず、より美しい原稿をセレクトしてる感じ! その構図や配色、テーマなど、ボンヤリ眺めてるだけでも楽しい!!!
namagen.jpg
また、こーいうモノクロの原稿!
obaq001.jpg
これは『オバケのQ太郎』の生原稿ですが、F先生のコマ割りはあまり凝ったことをせず、基本シンプル! 1ページ1ページがまるでグラフィック・デザインのようにキチッとしているので、非常に読みやすく、洗練されている!

ただコレ、ともすればパーッと流し読みしてしまいそうになるじゃないですか? 

それは甘い!!!!!


たとえば1コマ1コマをよ〜く見てみると......!
obaq002.jpg
obaq003.jpg
わかります!!?? 気づきました????

Qちゃんの表情が、1コマ1コマ、全部違うってことに!!!!

1ページの中に、同じ表情が一個もない! 笑顔でも同じ笑顔はなし! もちろんQちゃんだけじゃなく、正ちゃんのパパやOちゃんだって1コマずつ違う! コレは一体どーいうことか?

キャラクター自身の表現力、演技力がハンパねえ、ってことですよ!!!!

1シーン1シーンにおいて、演者(キャラ)がその時の感情に一番ベストの表情をしている! これによって、展開が退屈にならないのと同時に、表情だけで色々な情報を伝えられるんですよ! 

F先生の作品がいつまでも古びず、全世代が読むに耐えうる作品になっているのは、(ストーリーテリングの巧みさもさることながら)こういうキャラクターたちの演技力、表現力がズバ抜けているからじゃないでしょうか!! 

映画とかで、ストーリーが超平凡でも、役者の演技力だけで最後まで見れちゃうことがあるように、マンガにおいても、こういうキャラクターたちの演技のうまさってすごい重要なんだな、って気づかされますよね!

人間の感情、そしてそれを表現する、ということにF先生がドえらい凄いスキルを持っていたのかが、この1ページを見るだけでもわかる! また、各キャラがこれだけ表情の豊かさを持っているから、子供も大人もこれらのキャラクターに愛着・愛情を持てるんですよ!


そんなトコロにも注目してF先生の原稿を見ると、また味わい深い楽しみ方が出来ると思いますよ!!!

あとちなみに、コレはすごいマニアックなコーフンポイントですけども...、
この原稿用紙、
obaq004.jpg
赤塚不二夫の「フジオプロ」の原稿用紙なのです!!!!

なぜか!? じつは昔、新宿・十二社にあった市川ビルというところに、藤子不二雄の藤子スタジオと、赤塚不二夫のフジオプロが入っていて(つのだじろうプロも!)、トキワ荘時代よろしく、みんなでワイワイやっていたそうなのです! つまり、この原稿を見ながら、「ああ、この時、藤子スタジオの原稿用紙が足りなくなって、F先生が赤塚不二夫先生に"原稿用紙貸して〜"とか言ったりしたのかな〜」などと妄想にふけったりすることができる!!!

......まあ、ほとんどの人がどーでもいいことかもしれませんが、トキワ荘ラバーの皆さんは絶対見逃すなよ!!!




さらにこの展示室I、原稿の展示台の引き出しには、
hikidasi.jpg
アニメ化された作品の上映や、F作品のキャラクター、または作品に登場したグッズなどをプロダクツで再現して飾られています!!!

この作品に登場するグッズもまたツボをついたセレクト!!!
『キテレツ大百科』で、キテレツが発明する時に読む"奇天烈大百科"の本から、『オバQ』のU子さんが着ていた柔道着、『パーマン』に出てくるアイドル、星野スミレの7インチアナログレコードのジャケットなど、メジャーなものからコアなモノまで立体化!!! 

まだ最初なのに、コレだけでもかなりの満足感!!!

そして展示室Iを出て、チラッと窓の外を見ると......
soto.jpg
つ、ツチノコとかいる〜〜〜〜っ!!!!!!

あと「のび太の恐竜」で、のび太たちが寝泊まりするキャンピングカプセルとか!!!!! 

こ、このミュージアム...、のっけから気が抜けねえよ、マジで!!!!!!



そして、この通路でも見どころ満載!!!
camera.jpg
F先生愛用のカメラやパスポート! しかも右下の...、
meisi.jpg
「藤子不二雄」の名刺に、何かのメモが書かれているのとか!!!

こーいう、作者の裏側が見れるものって、F先生を身近に感じられるというか、すっごいコーフンするんですよね......。とくに、F先生は「作品は作品! 作者の苦労や裏側を見せるのはあまり好きじゃない」という方だったらしいので、このような本人のアイデアやメモ、小道具などが見れるのはすごく貴重ですよ! 他にも手塚治虫先生からもらった手紙や色紙なども(これはさすがに複製ですが)飾られておりました!! 
shigotoba.jpg
そして、F先生の仕事部屋を再現したコーナーや...、
gentouki.jpg
学生時代に子供たちを呼んで上映会をしたという反射幻灯機! 西部劇が大好きなF先生が飾っていたというモデルガンや、意外なところではレオナール・フジタ(藤田嗣治)の絵画なんてのも展示されてます!

さらに、
kirie.jpg
なんのために作られたか不明の切り絵作品、なんていうものまで!!!

ページの都合上、結構色々はしょってますが、とにかくヴォリューム感ハンパない!!! さらにポンポン行かせていただきます!!!!
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