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ソロデビューした渡辺俊美氏にインタビュー。

2012.06.18

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進行形と未来の歌を歌う。

- 将来的には福島に戻って自給自足的な生活を、と考えていらっしゃったそうですが。

俊美:  それも変わってないです、たぶん無理ですけど。実家は20km圏内に入っているので住むのは無理だけど、希望を見出して住む方がいることで何かが変わるかもしれないので、足を運んで話を聞きにいったりコミュニケーションすることは続けようと思っています。
あと百姓したいんですよね、土を食うっていうのは1番大切だと思うし、家事とか百姓って1番クリエイティブだと考えているんです。

- それって若いときからですか?

俊美:  感覚ではあったと思います。40歳くらいで、zootとかdo a ratとかを全部辞めたいと思ったときからかな。自分で歌詞を書くときに矛盾点がたくさん出てきて、ここに住んでいる意味とか、好きなのにやっていないとか、やっていないことを歌おうとしてるとか。だったら、ウソじゃなく考えていることを行動に移そうと思ったのがきっかけですね。

- 息子さんと俊美さんはとても素敵な関係ですよね。ライブに登場したり、日々のお弁当作りだったり、理想的な親子像だと感じるのですが。

俊美:  まだ子どもが小さい時分、美輪明宏さんのライブにお邪魔して挨拶しに行ったとき、「宝物あっていいわね」って言われまして、そんな言葉とかが響きましたし。当時、自分の周りには子どもがいる友だちがいなかったんですけど、子どもがいることが自分のすべてにおいてプラスでしたね、歌も書けるようになったし。だから、逆ですよ。息子がいて助かっているというか...

- クリエイティブな部分にも良い影響を与えてくれている?

俊美:  そうですね。最近やることになった掃除にしても「なんて やりがいのある家事なんだ」って思うようになりましたし。

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- あと、彼女のこともストレートに表現された歌詞が多いですが、心境の変化と言うか、何かが変わったのですか?

俊美:  本当に好きなんですよね。そこだけはハッキリしたいと言うか、今回は自分の歌なので、自分が好きなんだっていうのは言ってもイイんじゃないかって。たぶん別れたら別れた歌を歌うでしょうし。

- 自分の感情が今現在そういう状態で、それを歌っただけだと。

俊美:  はい。だからウソではなく、進行形と未来の歌を歌っています。

- このソロ活動は、どういったタームで活動していく予定ですか?

俊美:  年に1枚アルバムをリリースしたいですね。あとはフェスに出たり、9月には1週間東京でライブをする予定です。それからInter Playを秋くらいにリリースするので、そのタイミングで、俊美がJAZZをカバー『としみ SINGS』も出したいなと思っています。

- いま、いろいろなプロジェクトが同時進行で動いているんですね。

俊美:  楽しいですよ。JAZZにハマった頃にウッディ・アレンをすごく好きになって、彼は毎年何かの形で作品を世に送り出していて、そこを真似したかったんですよね。毎年足跡を残していくことが自分の目標になって、だから毎年何かをやれたらと思っています。
ソウルセットも20年を迎えて、その前後でやっと意識し出したっていうか、僕らはミュージシャンだったんだなって。それまで本当にあやふやで、ギタリストって感じでもなかったし、遊びの延長でしたからね。でも、スチャダラなんかの存在が大きいですよ、身近だけどすごく遠く感じるときもあるし。あとヒロシくん(TOKYO No.1 SOUL SETのDJ)も含めて、いろいろな方と交流するとストイックな方とかもたくさんいて、そういうのも「スゲェな」って。ずっとロックンロールを変わることなく続けてる方は偉いなって思うけど、自分は違って、成長していく自分を見せたいって思うし。

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