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Special Interview BEDWIN & THE HEARTBREAKERS × adidas Originals ベドウィン & ザ ハートブレイカーズの次なるビッグプロジェクト、始動。

2013.09.09

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〈アディダス〉を知るきっかけは「キャプテン翼」

-では本題の〈アディダス オリジナルス〉の話に。たしか最初はBEAUTY&YOUTHとのコラボスニーカーから始まったと思うのですが。

渡辺: そうですね。今から3年ぐらい前で、ちょうどコラボレーションに対して興味を持ち始めた頃でした。〈アディダス〉からユナイテッドアローズを絡めたプロジェクトをやるのでどうですか? という話しがあって、是非シューズをやりましょうって感じで始まったんです。でも、とにかく大きな会社と「B.B.U(2010年にスタートしたBEDWIN & THE HEARTBREAKERS、BEAUTY&YOUTH、UNDEFEATED)の3社によるプロジェクト」の枠でやるには難しい面もありました。その時にコレクションで世界観やコンセプトをしっかり見せていきましょうって話を〈アディダス〉にしたら、興味を持ってもらえて。その2年後ぐらいに改めて話す機会があって。最初は〈ベドウィン〉としてやれることと〈アディダス オリジナルス〉でやれること、お互いブランドなので、色々出したいことがぶつかると思っていたんです。そしたら「B.B.U」のときよりも柔軟で、自由度も高くて、本当に色んなことをさせてもらえましたね。

-そもそも、渡辺さんにとって〈アディダス〉というブランドに対する印象はどういうイメージなんですか?

渡辺: ぶっちゃけて言うと、きっかけは「キャプテン翼」です。

-(笑)

渡辺: 元々サッカー少年で、サッカーの人気が出てきた頃に〈アディダス〉を知って、色んなモデルを履いてきましたね。3本線とかマークなんかを、授業中机の上に書いてましたね。そういうところから入ってきのでやっぱり小さい頃から大好きなブランドでした。もちろん他のブランドが色々あるなかで、〈アディダス〉はやっぱりアディダスの強いブランディングがあったのでまぁそのころ、僕らみたいな小さなブランドからしたらブランディングなんて全く分からないんだけど、ただなんとなくあの清潔感とか、ブルーをキーカラーにしたヨーロッパっぽいブランドの展開の仕方とか。そういうのはなんか小さい頃から、他とは違うなって思ってました。

-初めて買った〈アディダス〉のアイテムって何ですか?

渡辺: ジャージですね。

-トラックスーツですか?

渡辺: そうです。当時70~80年代だったので、やっぱりCAMPUSとかCOUNTRYですよね。80年代になってからは、音楽シーンでRUN DMCやビースティ・ボーイズなんかが出てきて、なんかサッカーの時にだけ着る洋服じゃないっていうか、自分のライフスタイルやファッションに〈アディダス〉が入ってきたって感じ。最初こそスポーツから入ったけど、それがいつの間にかファッションとリンクしていたというか。とはいえ、自分の中ですごくスポーツ的なリスペクトの方が強いのは確かです。

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-〈べドウィン〉のモノづくりと〈アディダス〉で共通する部分ってありますか?

渡辺: 〈アディダス〉っていうとすごく大きなブランドで、それぞれのラインによって考え方やコンセプトも違うと思うんです。僕たちがコラボレーションさせてもらったのは〈adidas Originals〉で、彼らの考え方と自分たちの考え方にほとんど違いがなかったのは驚きでしたね。彼らも僕らと同じくリアリティを求めていて、日々の生活の中でどんな服を着ていたら快適か、気持ちがいいか、ライフスタイルをいかに面白くしようかっていうのがコンセプトにあって、その中にスポーツっていう軸が入ってきている。自分たちはスポーツだけではないけど、日々の生活をどれだけ面白くできるかってところがコンセプトなので。だから話してて考え方が似てるなっていうのは感じました。

-今回のコラボレーションは、スムースにモノづくりが進んだと。

渡辺: はい、すごくスムースでしたね。最初は大きな会社だし、しかも日本に支社があって、色んなレイヤーがかかっていて、ひとつのことを通すためのたくさんのプロセスがあると思ってましたけど、本国の人たちとも話が合ったし、日本の〈アディダス〉クルーも自分たちのことを理解した上でオファーを頂いたので、とても仕事がしやすかったです。

-テーマやコンセプトは設けているんですか?

渡辺: はい、今回のプロジェクトは、日本発信で、日本のクリエイティビティを世界に見せていこうっていうところから始まりました。じゃあ日本のクリエイティビティって何だろうって自分に問いかけたときに、やっぱり自分たちが東京に住んでいて、モノが好きで、カルチャーが好きで、ファッションが好きでっていう自分たちが生活している場面を考えて、そこに〈アディダス〉のスペックというか、生地だったり、縫製だったり、発信力だったりをプラスした感じです。僕たちはこれがいい、いや私たちはこれがいい、みたいなぶつかりは全くなかったですね。

-難しかった部分はなかったんですか?

渡辺: 思っていたほどではなかったです。

-(笑)

渡辺: 僕たちはそんなに歴史が古いブランドではないですが、「トリップスター」とか自分たちが出したいアイテムがそんなにたくさんはあるわけではないので。相手側も60、70年代の僕が初めて〈アディダス オリジナルス〉に出会った時のイメージを借りたいっていうのがあったので。当時のベッケンバウアーの生地を使ったトラックスーツのイメージでその生地を使ってみたりとか、自分が幼少のころ履いてきた靴を今履いている靴と合わせてみたりとか。

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