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Special Interview BEDWIN & THE HEARTBREAKERS × adidas Originals ベドウィン & ザ ハートブレイカーズの次なるビッグプロジェクト、始動。

2013.09.09

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自分たちのサイズでしか表現できないことを突き詰めていきたい

-今回のコラボレーションのタイミングはすごく良かったのではと思っています。というのも、これだけ「トリップスター」が流行って、日本では〈ベドウィン〉がある程度認知されたなかで、その次に世界を視野を向けた場合、過程はどうあれ、アプローチしやすいのかなと思うんですが。

渡辺: すごくいいタイミングだったと思いますよ。正直なところ、本当に今なのかって考えたんですけど、やっぱり今だったんですよね。以前、海外のシンガーがうちの事務所に遊びにきたいと言われて、でも、その頃は色々とブランドの方向性について考えている時だったので断ってしまったんです。彼の音楽も好きだし、彼のようなアイコンになる人たちがいないとファッション業界は盛り上がらないと思うし。彼のスタイルが良いか悪いかは別として、彼の存在自体はすごく影響力があるわけですし。そこで、まだ4、5年しか経ってない〈ベドウィン〉がそこに入って、違う使われ方で伝わってしまったりするのはどうかと思って。だからその頃は、大きな影響力を避けてたんですよね。ただ、ある程度日本で認知されたアイテムがあって、〈ベドウィン & ザ・ハートブレイカーズ〉ってこういう感じだよねって皆が理解してくれるようになったので、〈アディダス オリジナルス〉や〈ステューシー〉のように、大きなブランドと色んなことをやっていきたいなと思っています。

-ちなみに次のシーズンは?

渡辺: 〈ベドウィン〉らしさが入ったコレクションになっています。極端に変わってしまうのも危険かなと思っていて。基本的には同じコンセプトでやっていきたいし、〈アディダス オリジナルス〉からもそう言われているので。次のシーズンは今回の延長線上といった感じです。

-ちなみにグローバルの大きなブランドとコラボすることによって、ご自身に影響はありますか?

渡辺: 例えば、アメリカとかイギリスとか、行きたいところに行く前に、色々写真とか雑誌で調べていくじゃないですか。でも、実はあんまり遠くなかったっていうか。それと同じで〈アディダス オリジナルス〉もグローバルですごく大きなブランドで、大丈夫かなって心配しましたけど、実際中に入ると意外に気さくな人たちが多かったり、すごく親しみやすい人たちなんだなっていうのは感じました。やっぱりお互い興味を持ってるところが同じだと話もしやすいし。飛び込んで行くことに対しての免疫がついた感じですかね。

-そういう経験が〈ベドウィン〉のクリエイティブにも反映されると。

渡辺: そうですね。ただ自分たちにできることが限られていて、〈アディダス オリジナルス〉みたいに価格や枚数とか発進力に関しては到底及ばないので、その逆の部分、つまり小さなブランドだからこそできる小刻みのいいフットフークだったり、大きなところにできないことを如何に自分たちのサイズで表現していくかっていうことをさらに突き詰めていきたいと思っています。

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-ちなみに〈アディダス オリジナルス〉に関わらず、この先企んでることってありますか? 具体的に動いてることがあれば。

渡辺: 企んでることは結構あって、この延長でアメリカとかイギリスの老舗のブランドと何かしてみたりとか、大きくて機動力のあるブランドとプランを立ててはいるんですけどね。ただしっかりとやります!って話にはなっていないので、まだ企んでる段階です。

-そうなると〈ベドウィン〉のコレクションにより深みが出てきますね。

渡辺: ただ〈ベドウィン〉としてやるか個人としてやるか、あるいは違うユニットでやるか、そこは自由に考えていきたいなと。〈ベドウィン〉は〈ベドウィン〉で世界観があるので。そこをあまり壊すようなコラボレーションやプロジェクトはしたくないんです。〈アディダス オリジナルス〉はたまたま波長が合ったので、スムースにできたというだけで。ただ個人的にはすごく興味があって、コラボレーションすることで〈ベドウィン〉にとってもプラスになる部分はあると思っています。いずれにしても、ブランド自体と個人のスピード感でいうと、やっぱり個人の方が早いし、ブランド側が急激に変えたりとか、お客さんを裏切るようなことはしたくないので、もう少しゆっくりやっていこうかなって。

-では、最後に読者にメッセージを。

渡辺: メッセージというか、自分にも言い聞かせてることなんですけど、洋服って楽しまなきゃ意味ないと思うんです。でも色んな理由で段々楽しめなくなっている人や、今のファッションは面白くない、昔は良かったとかネガティブな声を結構聞きます。自分は洋服が好きだし、朝起きて今日はコレ着ていこうとか、昨日買った洋服を週末のパーティに着ていこうとか、そういう気持ちはやっぱり持ち続けたいし、皆にも持っていてほしいなって。高くて買えないとかあるけど、好きな洋服を頑張って着てほしいし、楽しんでほしいなって。そんな洋服のひとつに〈ベドウィン〉はなりたいなって思っています。それこそ今回の〈アディダス オリジナルス〉とのコレクションから入って、色んな人に気づいてもらたら嬉しいですね。

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