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ウミット ベナンのショーに出演したフリークス 早川氏にインタビュー!

2012.02.06

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ピッティ、ミラノ、パリとヨーロッパのファッションウィークも終了。kolorのパリコレ進出やBark in Style所属のモデルウエマツタケシ氏が名だたるビッグメゾンのランウェイに登場するなど、日本が誇るべきニュースに紛れて、もうひとつ一大ニュースが飛び込んできました。 なんと! フリークス ストアのプレスで、フイナムでもブログを書いてくださってる早川雄介氏が、ミラノコレクションにモデルとして登場したのです。しかも、いま最も注目されているデザイナーのひとり〈ウミット ベナン〉のコレクションというからダブルの驚き。これは、もう話を聞かないわけにはいきませんよね。というわけで、イタリアから帰国直後の早川氏にインタビューを敢行してきました。

Edit_Ryutaro Yanaka

「イタリアに来ないか?」

―まずは この話の導入部、ウミット ベナンとの接触について聞きたいのですが。ユナイテッドアローズで開催されたパーティの夜が最初ですか?

早川雄介(以下早川/敬称略):そうですね。あの夜、パーティに来場した人はウミットとポラロイドで記念撮影ができたのですが、プレスの高畑くんが「せっかくだから撮っていったら」とアテンドしてくれまして。いざ僕の順番になったら、なんだかウミットのテンションが異常に高くて。

―やけに盛り上がってましたよね。

早川:そのとき〈NEWERA〉のキャップかぶってたんですが、高畑くんが「そんなアタマしてるんだから、かぶってる場合じゃない」って。それで取ったら、それをウミットがかぶってくれて。なんだか盛り上がったので、僕も調子に乗って肩組んだりしてたら、その後に英語でいろいろ話しかけてきたんですよ。「イタリア来ないか?」っていうのだけは聞き取れたんですけど。

―いきなり、何かのスカウトをしてきたと。

早川:UAバイヤーの内山さんが間に入ってくれて話を聞いてみると、「次のショーのモデルを探していて、イタリアに来ないか?」って言ってると。

―スゴいオファーですね。

早川:もちろん「行きます」って応えて連絡先を交換し、オファーするなら内山さんを介して連絡が来るということになりました。その後2週間くらい何の音沙汰もなかったので、内山さんに連絡したんですが、「何も来てない」と。

―そうなると、パーティのノリで言ったのかも、と思いますよね。

早川:はい。でも、せっかくのお話だったので、オフィシャルサイトを通じてメールをしました。そしたら「新進のブランドなので日本から招くほどの経費がなく、今回は申し訳ない。予算が潤沢に使えるときが来たら連絡するね」と返事が来たんです。そこで「経費がないなら自腹ででも行くよ」って返したら、もう一回写真をくれって言われて。UAで会ったときと同じ格好の写真を送りました。

―こんな経験、お金では買えませんもんね。

早川:そのメールの返事には「ランウェイが16日だから、15日までにはミラノに来て。よろしくね」とお誘いの文面がありました。

―それで行くことが決定したと?

早川:はい。ただ、誘われたもののトントン拍子過ぎて「ホントに?」とは疑ってましたけどね。そんなこともあって、15日までに来いってメールが来てから3日間くらい放ったらかしにしちゃったんですよ。そしたら「メッセージ読んだ? 本当に大丈夫? 来られる?」的なメールが追っかけで届いて、確信に変わりました。

―相手も本気だと。

早川:そのメールが夜中に届いたので、次の朝、旅行代理店に行ってチケットを手配し、それを写真におさめて「12日の夜には、確実に行く旨を伝えました」。そしたら「待ってるよ」と。

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―ちなみに、いままでイタリアを訪れたことは?

早川:ないです。僕、ニューヨークには3回だけ行ったことがあって、アメリカ以外は初。4回目の海外です。ピッティやミラノコレクションの時期でエアーも取りづらかったんですが、運良くマルペンサ行きの直行便が取れて。

―ウミットのアトリエやショーの会場に近いホテルを取ったりしたんですか?

早川:いえ、ショーの会場については全然聞いてなくて。ただ行く前に連絡先とアトリエの所在地などは確認しましたけど。向こうとしては、ショーまでに僕がミラノに着いてさえいてくれれば良かったみたいです(笑)。

―ずいぶん、ザックリとしてますね(笑)。それで、12日にミラノに着いてからは?

早川:「13日の何時にアトリエに来てね」ってメールが届いてて。

―ところで、空港からホテルとか、ホテルからアトリエの移動は、何を?

早川:普通にメトロを使いました。とくに怖い目には一切あいませんでしたね。

―それでアトリエに行き、「よく来たね」的に招き入れられると。

早川:そうですね。着いて最初に話題になったのは「ところで おまえ、そのアタマはどうなってんだ」と(笑)。「これは日本の技術を駆使したパーマネントだ」的な説明をして、変に盛り上がって。

―基本、会話は英語ですか?

早川:そうですね。ウミットと仲が良く、一緒に来日したスタッフのルカは少しだけ日本語が話せるのと、話の理解力が高いので単語でも通じたのが助かりましたね。

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