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NEXT STAGE of WISM WISMの次の一手に 迫る対談シリーズ。 VOL.2 HBNS×WISM 水戸部昭夫×堀家龍

2013.08.28

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「基本は今も昔も変わってないですよ(水戸部)」

-「WISM」ではどれくらいのボリュームで展開するんですか?

堀家: アウターとトップスだけで、シャツ、コート、ブルゾンっていう感じですね。で、逆に〈ノンネイティブ(nonnative)〉はパンツだけなんです。そういうコンビネーションで作っていきたいなっていう。いま、ウチのお店ってどっちかっていうとインポートのブランドが調子いいんですよ。

-他のセレクトにないブランドとかも、結構買ってきてますよね。

堀家: そう。でもやっぱりドメスティックで核を作ってきたいんですよ。海外で色んなブランドを見てきましたけど、その中でも〈ハバノス〉のアウターは抜群に良いですね。特に"プリマロフト"のやつとか。実際マイナス20度ぐらいのニューヨーク出張のときにブルゾンを着てたんですけど、普通に快適に過ごせてましたね。

-機能性も素晴らしいわけですね。

堀家: 自分はそんな感じで身を持って、高いクオリティを体験してるんですよね。なおかつ水戸部さん一人でやってるんで、ある程度プライスも抑えられてるっていう。そんなこんなもあって、これは"広げられる"なと。〈ハバノス〉も水戸部さんも、世間的にはまだまだフレッシュな存在だと思うんですけど、今来てくれているお客さんにも、しっかり受け入れてもらえるっていう絵がしっかり見えてますね。

-最近の「WISM」のお客さんの年齢層はどんな感じなんですか?

堀家: 最初はやっぱり30歳前後が多かったですけど、今は20歳から40代、50代の方までいらっしゃいますね。道路に面したウインドウに、アイキャッチがあって、パッと目が止まりやすいアイテムをディスプレイすると、とくに新規のお客様がたくさんお店に入ってきてくれるんで、どんどん広がっていってますね。

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-〈ハバノス〉の今季は「camouflage(カモフラージュ)」をテーマに掲げてますが、"迷彩"って言うのはずっと前から、モチーフとして多く用いられていますよね。

水戸部: もともとはずっと"サーフ"とか、"アメカジ"を軸にしつつの、ヴィンテージとか軍モノの古いヤツだとか、そのへんの好きな物はずっと変わらないですよね。その軸がありながら、右行ったり左行ったりして作ってる感じです。

-ただいわゆる古着が好きで、軍物が好きで、っていうのをストレートに出す感じではなくて、色々ミックスされたハイブリッドな感じが新鮮だなって思います。

堀家: うん、ハイブリッドってのはあるね。

水戸部: マジで?(笑)

-古着が好きな方ってすごく多いし、デザイナーって何かに深く入り込めるような方がなると思うんで、そうなってくると、やっぱり昔のものを掘ってそれをソースにしてっていう表現は必然的に多くなると思うんですよね。

水戸部: はいはい。

-でも、さっきも言いましたけど、その古着愛を前面に出すのではなくて、〈ハバノス〉はむしろかなりエレガントな部分が強いですよね。そのミックス具合が「WISM」ですごくウケるだろうっていう、堀家さんのイメージはすごく分かるんですよね。

水戸部: でも基本はなにも変わってないですよ。工場も変わってないですし。でも、昔"XX"だとこうだから、ウチは、、みたいなそういうことばかりに時間を使ってたんですよね。

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堀家: そう、ほんとにめんどくさかった(笑)。

水戸部: 待て待て(笑)。でも変な話、突き詰めるとレプリカと変わらない形になっちゃうんですよね。それは違うんじゃないのっていうのも色んな人に言われて。自分の中でのパーセンテージの組み替えじゃないですけど。でも、今も試行錯誤ばっかりだし、もっともっとブラッシュアップしていかなきゃならんなーっていう感じですね。

-平山さん、PRを担当している立場からすると、〈ハバノス〉はどんな印象ですか?

HEMT PR平山洋次氏(以下平山/敬称略): 恥ずかしながらAWで初めてきちんとサンプルを拝見したんですが、その時のインパクトたるや。。正直びっくりしました。なんかこう、見たことあるものっていっぱいあるじゃないですか。でもほんと、まるっきり初めてのものばかりだったんですよね。なんで今までこういうブランドがなかったんだろう、って。

-どの辺に衝撃を受けたんですか?

平山: 奇抜なことをやってるわけじゃないんです。ミックスが巧いですね。ある一個のデザインを表に出しながら、別の一個の要素を隠しながらミックスするというか。それは例えば、インナーの柄であったり、アランニットの中にパキッとした色、柄を入れてみたり。表面的な見え方と、手に取った時の印象が全然違うんですよ。さらに、"H"マークっていうキャッチーなアイコンが入ってたりする。なので、さっき堀家さんが言ってた店頭でのアプローチもやりやすいと思いますね。でも、とにかくアウターは本当にすごいですね。ダウンベストとか。

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裏地に60/40クロスのナイロンを使用し、今季コレクション中でも存在感を発揮するカモフラージュ柄を載せたダウンベスト。前立て裏にはフライトパーツも使用しており、ミリタリーとのミックスも秀逸。¥37,590
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両肩に入る迷彩切り替えがポップなボーダーニット。ダブルジャガードで編みあげられ、コーマ糸を使用しているため、ふんわりと柔らかい風合いに仕上がっています。¥21,840
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