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FEATURE|CINRAが仕掛けるカルチャーフェス「NEWTOWN」へ潜入調査。

CINRAが仕掛けるカルチャーフェス「NEWTOWN」へ潜入調査。

CINRAが仕掛けるカルチャーフェス「NEWTOWN」へ潜入調査。

「日本、東京、やっぱり面白いじゃんと思ってもらえるように」。そんなシンプルなメッセージを根幹に持ち、カルチャーを軸としたWEBメディアを運営してきたCINRAが新たなイベントをスタート。今回で100回目を迎えたライブイベント「exPoP!!!!!」とコラボレーションし、8月19、20日の二日間に渡って東京・日比谷公園で開催されました。“大人の文化祭”と銘打たれ、音楽やアートだけでなく文学やファッション、食などといったあらゆるカルチャーに触れながら一日を過ごせる新たなイベント、「NEWTOWN」に潜入調査しました。

  • Text_Ako Tsunematsu
  • Photo_CINRA
  • Edit_Taiyo Nagashima
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何に使うのかわからないけど欲しくなるようなもの(すなわちアート)など

色とりどりのテントブースが広がった日比谷公園・にれの木広場。さまざまな場所でカルチャーマーケットを仕掛けてきた「Anonymous Camp」や、日本初上陸となったインディーズレーベルマーケット「INDEPENDENT LABEL MARKET」、アーティストが所持している本を販売する古本市「MUSICIAN'S BOOKSTORE」、そして似顔絵イベント「CINRA.STORE 似顔絵マーケット」など、趣向を凝らした様々な出店がありました。

各ブースにはアーティストが在中。オリジナルグッズや唯一無二の作品を作り手本人から直接購入できるのって、すごく嬉しい。制作の意図や裏話を聞けると、なおさら愛着が沸くものですよね。Tシャツなどのアパレルグッズから、雑貨や小物、何に使うのかわからないけど欲しくなるようなもの(すなわちアート)などが溢れんばかりに並びます。

たくさんの人の注目を集めていたのは、アーティストが所持している本を販売する古本市「MUSICIAN'S BOOKSTORE Powered by Kyash」。あいみょん、evening cinema、CHAI、トリプルファイヤー、ぼくのりりっくのぼうよみ、BOMI、モノブライト、山口元輝、LILI LIMITら9組のアーティストが、思い入れの深い私物書籍をコメント付きで出品していました。

いま見るべき・触れるべきカルチャーを発信するべく、街から街へ旅を続けるサーカス団のように、メンバーを有機的に変えながらさまざまな場所でカルチャーマーケットを仕掛けている「Anonymous Camp」が手掛けるブースエリア。20組以上のクラフト作家、イラストレーター、デザイナー、写真家、編集者など、今はまだ“アノニマス”な若き才能が一堂に集ったクリエイティブな空間が広がります。

『CINRA』が運営するカルチャーストア「CINRA.STORE」による似顔絵イベント「CINRA.STORE似顔絵マーケット」も大人気。「CINRA.STORE」でオリジナルアイテムを制作している注目のイラストレーターたちに、その場で似顔絵を描いてもらえます。3分間で5名のイラストレーターに一斉に似顔絵を描いてもらえるなど、イベントならではスペシャルな企画も目白押し。

一人の似顔絵を5人が同時に書くというユニークな試みも。さらに、雑貨や作品の販売に加えて洋服やバッグ、小物をキャンバスにイラストレーターらがドローイングや刺繡、シルクプリント、箔押しなどを施す「モノづくりのライブ」も実施。来訪者は、その日限りのオリジナルデザインをクリエイターと一緒に選び、目の前で作ってもらっていました。

多くの人が待望していたであろう「INDEPENDENT LABEL MARKET」もこの日アジアに初上陸。2011年からロンドンを中心にベルリン、ニューヨーク、ロサンゼルスなどで開催され、海外の有名インディーズレーベルが多数出展していることで知られるインディーズレーベルマーケットです。「Rough Trade」や「Mute」、「XL」、「Domino」などといった名だたる有名インディーレーベルから、知る人ぞ知るコアなレーベルまで数十社が参加。サイン付きレコードはもちろん、貴重なカセット音源やアーティスト・レーベルグッズなど、他では手に入らない貴重なコレクターグッズは早い者勝ちです。

「写真を撮ることで日常を好きになれるんですよ」

会場の中央に位置するNEWTOWN STAGEで行われていたのは、シンガーソングライターの田中茉裕さんによるピアノ弾き語りライブや、大人の学校と銘打ったTWEEDEESとライフスタイルマガジン『THE DAY』の編集長である竹下充さんを招いてのトークイベントなど。

中でも注目度の高かった「『She is』×『lute』×村田倫子 インスタトーク」では、CINRA初の女性メディア『She is』編集長の野村由芽さん、動画メディア『lute』編集長の五十嵐弘彦さん、そしてモデルの村田倫子さんが登壇。クラフトビールを片手に、男女のメディアの違いや、新しいインターネットメディアとしての戦略の違い、キャラの違いなど、SNSを駆使した現代メディアにまつわる対談を繰り広げました。

インスタグラムで約26万人のフォロワーを抱える村田倫子さんは、素敵な写真の撮り方のコツや、SNSを通じたコミュニケーション方法、「写真を撮ることで日常を好きになれるんですよ」という彼女ならではの発言も。五十嵐さんからの、「『lute』の女性ファンをもっと増やすためにはどうしたら良いと思いますか?」という質問に対しては、「女性の社員さんをまず採用されるのはどうでしょうか?(笑)」という現実的な返答も。雨が降り、雷が鳴り響く中で熱心に聞き入るお客さんの姿には、「メディアと人の引力」を感じました。

「Awesome City Club × VROOMスペシャルトーク&ライブ」では、Awesome City Clubのatagi(Vo,Gt)とPORIN(Vo,Syn)が登壇。VR映像コンテンツ「VROOM」とのコラボで制作された“ASAYAKE”のVR映像や最新の活動に関する公開インタビュー、二人によるアコースティックライブが展開されました。

会場内には“ASAYAKE”のVR映像が視聴できる「VROOM」のブースも出展。来訪者は振動装置やウーファーが内蔵されている球体状のイス「TELEPOD」に座り、VRスコープを覗いて“異空間ライブ体験”を体験していました。

「カルチャー」という不確かで、けれど人の生活に欠かせないものが集った空間

野外イベントの楽しみの一つとして、欠かせないのがフードブース。様々なストリートフードが集う「Gourmet Street Food vol.3」には、世界各国のワンプレート料理やフィンガーフード、スイーツ、ドリンクなどを販売する17台のフードカートが出店。

型破りなキッチンスタイルからなる、種類豊富なフードがずらり。こだわりの食材を使用していたり、めずらしいインターナショナルなレシピを提供していたり。オリジナリティ溢れるカラフルなフードカートも、見ているだけで楽しくなりますね。

天候アクシデントに見舞われながらも2日間で4,000人が来場し、大盛況のうちに幕を閉じた「NEWTOWN」。11月には、会場を多摩ニュータウンの小学校跡地に移し、さらに規模を拡大して再び開催されます。
「カルチャー」という不確かで、けれど人の生活に欠かせないものが集った空間には、さまざまな人々の心と体の居場所がありました。「NEWTOWN」はたぶん住民票フリー。あなたも遊びに行って、自分の一部をそこに住まわせてみては?

『NEWTOWN』@多摩ニュータウン
日程:2017年11月11日(土)〜12 日(日)
時間: START 12:00 CLOSE 19:00(予定)
料金:入場無料(一部プログラムは有料)
会場:デジタルハリウッド大学 八王子制作スタジオ(旧 八王子市立三本松小学校)
住所:東京都八王子市松が谷1番地
http://newtown.site/
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