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去る2月29日から3月5日にかけて開催された、世界のスノーボードシーンで最も権威のあるコンペティションのひとつである「バートンUSオープン2016」。コロラド・ベイルのマウンテンリゾートを舞台に、人々を熱狂の渦に巻き込んだ一大フェスティバルの様子を今回から2週に渡ってレポートする。本場のスノーボードカルチャーの空気感を存分に感じとってもらいたい。
一度は足を運んでみたい、 究極のスノーリゾート「ベイル」。
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「バートンUSオープン」は毎年、コロラド州のベイルを舞台に開催。デンバー空港から車で約2時間半、壮大な山々を縫うハイウェイの先に広がるのは、美しくもレトロな温もりが息づく、どこか浮世離れしたリゾートビレッジだ。
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ラグジュアリーなホテルやコンドミニアム、そして数多くのレストラン、スキーショップなどが立ち並び、ゲレンデとも直結した街並は、クラシックな趣がありつつモダンで機能的。滞在中はとことん快適でメローなスノーライフに浸ることができる。壮大な雪山とのコントラストも、とても美しい。
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もちろんビレッジ内には〈バートン〉のショップもある。膨大な量のギアが揃っており、またボードのメンテナンスなども随時行ってくれるので、常にノーストレスでスノーボードを満喫できるのがうれしい。
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大会期間中は、毎晩街のいたるところで大小様々なパーティーが開催され、また各競技の決勝が行われた夜には人気アーティストたちによる野外ライブも大いに盛り上がりを見せた。世界中から訪れたスノーボーダーたちにローカルピープルたちも巻き込み、ベイルという街全体をフェスさながらのムードに変えてしまうところはさすが〈バートン〉といえるところだ。
スノーボードの醍醐味が凝縮された 世界最高峰の舞台、「バートンUSオープン」。
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ジュニアジャムから始まり、ハーフパイプ、スロープスタイルそれぞれの予選・ファイナルと、計4日間で行われた「バートンUSオープン2016」。歴史と権威をほこる世界屈指のトップ大会らしく、ショーン・ホワイトやダニー・デービスらビッグネームたちの本気のライディングを余すところなく堪能することができた。日本からもソチ五輪のメダリストである平野歩夢と平岡卓、そして次の平昌五輪での飛躍が期待される片山來夢、鬼塚雅ら〈バートン〉のトップライダーたちがベイルに集結。
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ここからは〈バートン〉ライダーたちの圧巻のライディングフォトを。まずは女子スノーボード界のニューヒロイン、クロエ・キム。Winter X-GAMES2連覇に続き、この「バートンUSオープン」の女子ハーフパイプでも他を圧倒する完璧なライディングで初優勝。16歳の底知れない才能に、会場中が魅了された。気になる彼女の素顔は次回お届けする予定だ。
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見よこの高さ! ソチ五輪・男子ハーフパイプの銅メダリスト、平岡卓はまさに彼のベストに近いライディングをこの大舞台で披露。予選は7位にとどまったが、決勝1本目であのショーン・ホワイトに次ぐ2位の高得点を叩き出した。
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決勝2本目の滑走直後の平岡。ベン・ファーガソンに抜かれた惜しくも3位となったが、その積極果敢なライディングで超満員の会場を大いにどよめかせた。
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会場はこのとおり、少しの隙間もないくらい、アメリカ各地やヨーロッパから来訪した熱心なオーディエンスたちでギッシリ。このシーンだけでも欧米でのスノーボードの注目度の高さがうかがえる。競技性、エンターテインメント性ともに、間違いなくウィンタースポーツにおけるトップカテゴリーのひとつだ。
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会場の熱気、一体感が最高潮を迎えた中、最後に登場したのはやはりこの男。先に行われたスロープスタイルではまさかの大失敗に終わったショーン・ホワイトだったが、ハーフパイプ決勝では、一人次元が違うライディングで千両役者ぶりをまざまざと見せつけてくれた。〈バートン〉がほこるスーパースター、その圧倒的な存在感はまだまだ健在なようだ。
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ショーン・ホワイト(中央)、2位に入ったベン・ファーガソン(左)、そして3位の平岡卓による歓喜のシャンパンファイト!〈バートン〉の契約ライダー3人が男子ハーフパイプの表彰台を独占し、大会は幕を閉じた。いわばブランドにとってのホーム大会といえるビッグトーナメントで、相変わらずの高いクオリティを見せつけた〈バートン〉と、チームライダーたち。彼らの今シーズンの戦いからも目が離せない。次週は「バートンUSオープン2016」を彩ったライダーたちや会場に訪れたスノーボーダーたちのスナップを中心にお届けする予定。引き続きお楽しみを。