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ハイロックが「DieselOn」を使って見出だしたこと。

DieselOn meets HIROCK

ハイロックが「DieselOn」を使って見出だしたこと。

この冬、〈ディーゼル〉からリリースされたスマートウォッチ「DieselOn」。スマートウォッチらしからぬアナログなデザイン、そしてユニークな機能の数々を、メディアクリエーターであるハイロック氏に検分してもらった。「想像以上によかった」と語る彼は、このアイテムになにを見出だしたのか? 言葉のなかにある真意を探る。

  • Photo_Hiroyuki Takashima
  • Text_Yuichiro Tsuji
  • Edit_Ryo Muramatsu
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スマートウォッチにはSF映画のようなワクワク感がある。

ーハイロックさんは何本くらいスマートウォッチをお持ちですか。

ハイロック:3種類のブランドのものを持っています。ただ生活を便利にしてくれる本当の意味でのスマートウォッチは一択になってしまいますが。身につけるもの(=ファッション)なので気分によって他の腕時計と織り交ぜながら楽しんでいます。

ーメインで使っているアイテムは、やはり機能的で使い勝手がいいのでしょうか。

ハイロック:そうですね、すごく便利で完成度も申し分ないです。今までスマホでやっていた情報処理を腕もとでできちゃう。最近加わった電子決済機能もすごく便利です。とはいえ、情報のインプットがクイックになりすぎて、逆に生活を乱してしまわないように注意はしなければなりません。

ーなるほど。

ハイロック:あと、これは機能やデザイン云々っていう話とは別になるんですが、やっぱりスマートウォッチって男心をくすぐるアイテムだと思うんです。小さい頃に見ていたSF映画の登場人物って、腕にいろんなものを操作するパネルのようなものをつけていたでしょう? それを使って仲間と通信したり、乗り物を遠隔操作していたじゃないですか。なんだかそれが、現代人がスマートウォッチを操作する姿と重なるんですよね。

11月に発売された〈ディーゼル〉初のスマートウォッチ「DieselOn Time」。写真のモデルは「DZT1000」。¥32,000+TAX

ーたしかに、むかしのSF映画にスマートフォンのようなアイテムは描かれていないですね。

ハイロック:そうそう。だからそういう意味で憧れるアイテムですよね、スマートウォッチって。なんだかワクワクするというか。

ースマートウォッチというアイテムが一般に浸透してきて、いろんなメーカーがこのマーケットに参入しているんですけど、ハイロックさんはこの状況をどう眺めていますか?

ハイロック:すごくいいことだと思いますね。単純にいろんな個性が見れるから。それに時計ってやっぱり機能よりもファッション的側面のほうが大事だったりするじゃないですか。幅広いデザインのアイテムがリリースされれば、そのぶんぼくたちの選択肢も広がるっていう。

ー先程仰ってたように使い分けもスムーズになると。

ハイロック:そうですね。だからいろんなスマートウォッチがリリースされるのは、ユーザーとして単純にうれしいことだと感じます。

「DieselOn」のファッション性は完璧。

幅47ミリ、厚さ14ミリの大きなケースが印象的。左から「DZT1002」「DZT1004」「DZT1003」。各¥34,000+TAX

ーいま、時計ではファッション的側面が大事と仰っていましたが、ハイロックさんの視点から眺めてこの「DieselOn」のデザインはどうですか。

ハイロック:デザイン、好きですよ。ぼくは文字盤の大きな時計が好きなんです。だから単純にそこがいいなぁと思いますね、「DieselOn」は。ファッション性に関して言えば完璧。スマートウォッチって聞くと、どうしてもシンプルで小振りなアイテムをイメージするじゃないですか。でも、これはその固定概念を覆すアイテムですよね。

ーちなみに今回、ブレスレットタイプ「DieselOn Track」というアイテムもリリースしているんですが、こちらに関してはいかがでしょうか。

ハイロック:これもブレスレットとしての完成度が高いと思います。優先してつけたい時計があるときは、この「DieselOn Track」を腕に巻いてスマホと連動させればいいですし、操作もタップするだけで簡単なところが魅力的ですよね。

時間表示のないレザーブレスレットのタイプ「DieselOn Track」。写真のモデルは「DXA1201」。¥18,000+TAX

ーガジェットをつくるメーカーではなく、ファッションブランドがつくるスマートウォッチ、というアプローチに関してはどんなことを思いますか?

ハイロック:さっきも話したように時計はファッション性がとくに大事だから、いいことだと思います。時計としての完成度が高いというのが前提にあって、さらにスマートウォッチとしての機能も備えている、という考え方をすればいろいろな人に受け入れやすくなりますし。「DieselOn」はまさにそんなアイテムである、というのがぼくの感想です。

ユーザーの発想次第でおもしろい使い方ができる。

ーデザインに関しては完璧と仰っていましたが、機能面に関してはいかがですか。

ハイロック:専用のアプリをスマホにダウンロードして、そのアプリとリンクさせることで電話やメールの通知、音楽再生のコントロール、あとはカメラのシャッター機能などが使えるようになるんですけど、スマートウォッチとして最低限あるべき機能がしっかりと備わっている。それに加えて歩数計や睡眠計測もできるんですけど、ぼくが注目したいのは目標設定の機能ですね。

ーそれはどんな機能なんですか。

ハイロック:ボタンをプッシュすることによって自分の行動をカウントするアクティビティ・トラッキング機能があるんですよ。この機能には心を動かされました。デフォルトだと「水を飲む」という項目になっています。例えば、一日にコップ一杯の水を3回飲むことを心掛けるとする。で、水を飲んだらこの時計のボタンをプッシュすることで、1日に何回水を飲んだかが分かるようになっているんです。

ーつまり、目標に対する意識づけができると。

ハイロック:そうですね。目標を達成すると携帯にGIF画像が流れる仕組みになっていて、ささやかながら目標達成を祝ってくれるんです。

ーこの機能のどんなところが気に入ったんですか。

ハイロック:「水を飲む」というのはあくまでデフォルトで入っている目標で、ユーザーが自由にカスタマイズできるところにこの機能の真髄があるとぼくは思います。だから目標ではなくて、他のことをカウントしてもいいと思うんですよ。例えば1日のなかでありがとうと言われた回数とか、受動的なことでもいい。その回数が多い日は「あ、今日はいいことたくさんしたな」とか思えたりするじゃないですか(笑)。ユーザーの発想次第でおもしろい使い方ができるところが魅力的だなと。

ーほかに気になった機能などはありますか。

ハイロック:あとは時計を操作することで、スマホのアラームを鳴らせるんですよ。だから、部屋のなかでスマホがなくなってしまったときに遠隔操作してアラームを鳴らすことで、スマホを探し出すことができるんです。たとえスマホをサイレントに設定していたとしても、この機能では問答無用で音が鳴るようになっているから心強い。

ーかゆい所に手が届くような、ニッチな機能ですね。

ハイロック:そうかもしれません。ただ、ひとつだけ難点を言うと、このアラームを鳴らせる機能と先程の目標設定の機能が同時に使えないということ。 アップデートしたときの改善に期待したいですね。

ー先程語られていた “必要最低限の機能” に関してはいかがですか?例えば音楽再生コントロールや、カメラのシャッター機能など。

ハイロック:音楽再生に関しては、ボタンの2度押しや長押しによって再生、早送り、巻き戻しができるので操作が簡単なところがいい。あと操作後の反応もスムーズなので、ストレスがないですね。

ーなるほど。シャッター機能はどうでしょうか。

ハイロック:これは飲み会や旅行などでセルフィーを撮るときにいいですよね。スマホをどこかに固定したまま、この機能を使って遠隔でシャッターを切れるからセルカ棒とかもいらないですし。

デザインも機能も、想像以上によかった。

ー今回「DieselOn」を使ってもらった感想を聞きたいと思います。まずはデザインについて、いかがですか。

ハイロック:時計ってその人のステータスを表す側面も持っているから、どんなに機能が優れていても、時計としてカッコよくないと付ける気がしないんですよ。でもこれは自分の好みにすごくピッタリしていて、単純にファッションとして使いたいな、と。

ーつづいて機能に関してはいかがでしょうか。

ハイロック:最近のガジェット全般に言えることなんですが、多機能過ぎて使いこなせなかったり、機能を使い切れてなかったりするんですよ。でも、この「DieselOn」は機能がシンプル。だから使いやすいんですよ。

ーつまり、ユーザビリティーに優れていると。

ハイロック:そうなんです。バッテリーに関しても基本設計がアナログ時計なのでボタン電池で長時間働いてくれる。電池の交換も付属の工具を使えば自分で簡単にできます。あと、文字盤がアナログとはいえ、スマホと同期したり通知がくると針の動きで知らせてくれるんですよ。だから視覚的にも楽しめるところがいい。もちろん、振動でもお知らせをくれるんですけどね。

ー総合的に判断して「DieselOn」はハイロックさんの目にどのように映っていますか。

ハイロック:想像以上によかったです、デザインも機能も。とくに目標設定の機能は秀逸。使い方次第ではすごく便利な使い方ができると思うし、イマジネーションを刺激されました。これから試行錯誤をしていって、自分らしい使い方を見つけるのが楽しみです。

ハイロック

〈A BATHING APE®〉のグラフィックデザインを手掛けたのち、2011年に独立。表現の場を選ばないマルチクリエーターとしてキャリアをスタートさせる。デザイン業を生業とする一方、複数の雑誌で自身がレコメンドするグッズや最新のガジェットを紹介。ウェブメディア「HIVISION」の運営も行なっている。2012年には『I LOVE FND ボクがコレを選ぶ理由』(マガジンハウス)を刊行。
www.hi-vision.net

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